masasi9991 @masasi9991 妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 425
masasi9991☆quiet followDONE学院時代レオクリ ##レオクリ 息を止めた 珍しいものを見た。見なかったことにして場所を変えようと思った頭に反して、足はそっちの方へ向かっていた。 昼休みの学院は、騒がしい。嫌いじゃないが、今日はそんな気分にならない。喧騒から逃れられる場所を探して彷徨く。校舎裏まで来れば、騒がしさは遠く微かに聞こえるだけになった。 そこに一つだけ置かれたベンチが、並木の日陰に入っていた。その涼しげな薄暗さがいかにも丁度いい。見つけた、と思った。それと同時に、珍しいものを見た。 先客だ。せっかく一人になれそうな場所を見つけたのに、そこに先に座ってるやつが居たんじゃしょうがない。それも思いがけないような相手だ。およそこんなところで居眠りしてるような奴だとは知らなかった。いささか驚いて足を止め、見なかったことにして場所を変えようと思った、つもりだったが……気がつくと、足はそっちの方へ向かっていた。 遠くに聞こえる昼休みの喧騒と、時々吹く風の音、そのくらいのものしかここにはなかった。砂利を踏んで近づく自分の足音さえ場違いに騒がしい気がした。その足音だって、ほんの二、三歩分だってのに。 風が吹けば並木が揺れて、木漏れ日がそいつの鼻先でちらついた。 オレの、抱いている印象としては……こいつはいつもあくせくと動き回っていて、何かにつけ口うるさい。常に口をへの字に曲げて不機嫌そうな顔をしている。ま、それはオレにだけやたらと向ける顔かもしれないが、常に固っ苦しい肩肘の張った顔をしてるのは事実だ。術士として内側に抱えている冷気がそのまま顔に現れているような奴。 そう思っていた。だから驚いた。こいつの鼻先やまぶたに落ちる木漏れ日の陰影が、こんなにもあえかな光を思わせるとは、思いもよらなかった。 つまり、こんな繊細な風景が似合う奴だとは思っていなかった、と。 ベンチで居眠りをしてるような奴に、そんなことを思うか? そうだ、まずこいつがこんなところで一人居眠りをしてるってのも、もちろん意外なハズだ。いくら昼休みだからってそんなダラけた奴はこの学院にはオレか、それか教師に一人……そのくらいだ。名門校ってのはそんなモンらしい。その名門の元学院長の孫で良い子ちゃんのこいつが、こんなところで居眠りなんかしてんのかよ。 だが、そんな驚きは一瞬も一瞬、顔見た瞬間にちょっと浮かんだ程度で後は飛んでっちまって、残ったのがそれだった。繰り返すが、こんな繊細な――こんな――繊細な顔をするなんて――オレの知らない顔の男が、そこに居た。 知らないはずがない。なんだかんだで見慣れた顔だ。目を閉じてるってのは、珍しいかもな。だがそのくらいでどうした、オレは? 気付けば胸の詰まるような苦しさを覚えて、自分が息を止めてたのに気がついた。そのまま何の考えもなしに息を吐くと、それもここの静かさに似つかわしくなく騒がしい。起こしちまうか。いや、待て。オレはこいつを起こしたくなくて、息を止めてたのか。 何でだよ。別に起こしたって、どうだっていいだろ。別に盗み見してたワケでもねえし、オレが気まずく思う必要はないはずだ。 何も知らずにスヤスヤ寝てるこいつの顔を、その場に突っ立って見下ろしている。埒が明かねえ――何が? とにかく突っ立って見とれてるのにも足が疲れた。 幸いベンチは二人掛け以上の広さはある。オレはやっとそいつから目を逸らし、大股に歩いてベンチに座った。 多少は遠慮して音を立てずに座ったつもりだ。それでも昼寝から目を覚ますには充分騒がしかったんじゃないか。だが横向いて顔を見ると、まだ寝てる。目を閉じているだけの可能性もある。片手を伸ばして確かめようとしたのは気の迷いだ。実行に移す前に押し留めて腕を組む。そしてまた自分が息を止めていたのに気付く。 変に意地になってここに居座ろうとしていることは自分でもわかってる。今こいつが珍しく静かだからって、どうせ起きればオレに突っかかってくるんだろう。そうであってくれなきゃ調子が狂う。そうであってくれよ、と思いながらまた息を止め……いや、静かに息を吐いた。(了)Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow masasi9991DONE虎牙が2人で練習してる道タケ漣コツコツ練習!「ほら、さっさとやれ。簡単なんだろ」 「ッ……たりまえだ! 最強大天才のオレ様にかかればンなのォ……」 威嚇している。コイツに似てるヤツを動画で見たことがある。初めて出会う犬や人間に威嚇をしている子猫だ。コイツは俺の手元の円城寺さんのぬいぐるみに向かって威嚇している。言ってることとは裏腹に。 「じ、じっとしてやがれ、らーめん屋」 「ぬいぐるみは元から動かねーって」 「うるせェ!」 ……でも、ちゃんとぬいぐるみの円城寺さんを本物の円城寺さんだと見立ててる、って認識はあるんだな、と勝手に感心した。確かに円城寺さんに向かって威嚇してるときと、同じ顔をしてる。本物だったら適当になだめてあしらわれて終わるところだが……。 2285 masasi9991DONE暑い日の道タケ漣氷で冷やしていただきます 帰ってくるなり二人揃って畳の上に転がった。 「暑い」 「アチィ」 と口々に唸っている。 確かに今日は暑い。こんな日差しの強い時間に駅から歩いて帰って来るのはさぞ大変だったはずだ。部屋にクーラーは利かせているけど、きっと暑さはなかなか引かないだろう。 グラスに氷と、よく冷えた麦茶のピッチャーをお盆に準備して居間に戻る。……まだ転がっている。二人とも、顔も身体も熱で真っ赤だ。 で、着てるものをそこら中に脱ぎ散らかしている。気持ちはわからなくもないが……。 正確に言うと下着を除いて全て脱いでしまってるのは漣の方で、タケルは辛うじて着てはいる。着てはいるがタンクトップの裾はまくり上げられて、腹も、胸も丸出しだ。 2099 masasi9991DONEプリンを作ってくれる道流さんの道タケ漣プリンの話□1 ソイツが円城寺さんの腕に噛みついた。円城寺さんは笑って「こらこら」なんて言って、ソイツの頭を押し返している。 「腹減った!」 「さっき昼飯食ったばっかりだろ?」 「……違う。メシじゃねーやつ」 まだ諦めずに膝の上に乗り上げて迫ってくるソイツの前に腕を翳して、円城寺さんは顔を庇っている。何故ならソイツが本命で狙っているのは円城寺さんの鼻先だからだ。……多分。よくそこに噛みついてるから。 「オマエ、さっきも『まだ』って言われただろ」 「もう充分待ってやったっつーの! さっさと食わせやがれ!」 「うーん、でもなぁ……ちょっと前に確認した感じだと、おやつの時間にも間に合わなそうだ。食えるのは晩飯の後だな」 「ハァ!?」 1856 masasi9991DONE道流さんの話をしてる虎牙の道タケ漣 980 masasi9991DONE事後にいちゃいちゃしてる道タケ漣 1139 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるだけの道タケ漣何もしていなくても 困ったことに、何もしていなくてもかわいい。 二人とも床にコロンと転がって、先日師匠に資料として渡された雑誌を眺めている。 自分たちが掲載される予定の特集シリーズのページなんかはほぼチェック済みだ。いま二人が眺めているのは、自分たちの仕事とは直接の関係はないレシピのページ。うまそうだ、とかこっちがいいだとか、時々じゃれ合うように言い合いながらページを巡っている。 今度作ってやるためにも後でしっかりチェックさせてもらおう。それはそうとして、こうして何をしているわけでもない瞬間でも……雑誌を読んでいるだけの瞬間でも、タケルと漣がかわいくてしょうがない。 そう思っていると、いつのまにか自分の手元が緩んでいたらしい。開いていた資格本がパタンと音を立ててて閉じた。その音で二人揃ってこちらを向く。 1143