aoi☆quiet followDOODLE支部に置いてあるサキュバス薬ネタの続き。ウェブボで続きを望んでくれた方がいらっしゃったので、下案で止まっていたものを手直しして公開します。年齢制限付きなので18歳以上の方のみお願いします。y/n #チルライ Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow aoiDOODLEカブルーとライオスの短い話。霧深い、雨の煙る夜だった。 狭い島内には酒場は然程多くないからか、普段はどこも賑わっており酷い喧噪だったが、この日は天候の影響か客足が遠のいていた。 カブルーは地下の一室を間借りしている酒場に戻り、扉を開けたときの静けさに瞠目した。 店内には十数人しかおらず、その多くは一人客だった。 カブルーは店内をぐるりと見回すと、思わず口元を歪める。 視線の先に、以前より目を付けていた冒険者の一人がいた。 彼は一人カウンターで食事を摂りながら、ちびちびと舐めるように酒を飲んでいる。 「こんばんは」隣席のイスを引きながら、カブルーは人好きのする笑みを浮かべた。「隣に座っても?」 「・・・・・・今日はどの席も選び放題のようだが」 1559 aoiDOODLE知.多.半.田在住のチルライ。人の現パロに知.多.半.田に住んでそうって発言したので自分でも書きました。まだ初夏だというのに、部屋は換気をしていても既に蒸し暑い。 夕飯も片付けも済ませてしまい、二人は食後のデザートとしてアイスを食べながらベランダで風に当たっていた。 住宅街にあるアパートの周辺は暗い。時折通る車のヘッドライトが、真っ黒な地面をすっと白線を引くように流れていくのを眺める。 「暇だな」 口に咥えていたアイスの棒を離して、チルチャックは言った。 眠るにしては早く、遊びに出掛けるにしては遅い。いくら連休前といえど、二人とも一日仕事をこなした後で、これから遠出をする元気もなかった。 「そうだね」 「なんかすることないのかよ」 「うーん。あ、映画でも観る?」 「お前が持ってるのは怪獣映画くらいだろ。もう何度も観せられた」 1960 aoiDOODLE現パロチルライチル 思いつき車を降りて数分経っても目が眩むような感覚が続いていた。 左手を額にやり、庇をつくるようにしながらマンションのエントランスを抜け、エレベーターに乗り込む。 普段安心感を与える煌々とした灯りも今や毒のようだ。 エレベーターを降り、部屋の前に立つと良い香りがした。 家を出る前に今晩はビーフシチューだと言っていたことを思い出し、機嫌が直りかけた自分に気が付いて思わず苦笑する。 「ただいま」 外廊下と違い、ドアの先の玄関は灯りも点いておらず存外暗い。 光源はリビングから漏れ出る僅かな灯りだけだ。 無駄を許さない、いつも通りの彼の行動に安心感を覚える。 「おかえり」 「おいしそうな匂いがするね」 「自慢じゃないが、今日のは出来がいいぞ」 1104 aoiDOODLE前に呟いたライオスとカブルーが話してるだけの短いの執務室は夕陽で赤く染まっていた。じきに日が沈んでたちまち帳が下りる。 そろそろ灯りの準備をした方がいいだろう。 この日、カブルーはライオスの補佐として書類仕事を共にこなした後だった。 もうじき夕飯の連絡が来るだろうが、その前に休憩を入れようと、お茶を入れて執務机から窓辺に置かれた丸テーブルに移動する。 この場所はちょっとした休憩や彼の仲間が訪れた際によく使用する場所だ。 窓からは城下町と海がよく見えて、心地よい風が吹いていた。 長時間書類や資料に向き合っていて、目の疲労が甚だしく、二人は目を閉じると指で眉間と瞼を軽く揉んだ。 身体に蓄積された疲労を追い出すように、どちらからともなく息を吐く。 カブルーはヤアドに政治や国の運営に係る業務を教わりながら、最近では王の補佐として働いていた。自分の努力がようやく周りに認められたのだろう。 1766 aoiDOODLE魔術学校時代のマルシルの話。魔術学校の中は複雑に入り組んでいてまるで迷路みたいだ。 誰が何のために使っているのか分からない小部屋がたくさんあって、けれど不思議なことに埃も積もっていなければ、机の上には先ほどまで誰かがここにいた証であるかのように、インキも乾ききらない紙束が置いてあったりする。 マルシルは研究室からも寮からも遠い小部屋に体を滑り込ませた。 何年もこの学校にいるが、この部屋が一番人気がない。 誰が来るわけでもないが、隠れるように机と椅子の陰になる場所に座り込むと膝を抱える。 窓から差し込む夕日が影を落としたことで、マルシルの姿はすっかり隠れてしまった。 制服の真っ黒なワンピースは砂や埃が目立つ。普段なら絶対に嫌なのに、今は汚れることも気にならなかった。 1802 aoiDOODLE本編前のナマリの話。「あれ、ナマリじゃない。奇遇ね」 「買い物?」 ナマリが背後から掛かった声に振り向くと、数歩離れた場所に行きつけの酒場の店員二人が立っていた。 「ああ、アンタらか」 「街中で会うなんて珍しいわねえ」 二人は傍まで来ると、ナマリを挟むように左右に分かれて並んだ。 「アンタたちこそ。今日は休みなのか?」 「夜は仕事だけどね。たまには息抜きしなきゃ」 「そうそう!息抜きといえばショッピング!」 二人は顔を見合わせると、楽しそうに笑う。 ナマリはその様子が眩しくて、思わず目を逸らした。 普通の友人関係など自分にはないものだ。 父親が失踪してからというもの、同族に限らず嫌煙されてきたナマリにとって、この二人は以前と変わらずに接してくれる数少ない人間だった。 1622 related works ghostpajamasDOODLE 2 aoiDOODLE支部に置いてあるサキュバス薬ネタの続き。ウェブボで続きを望んでくれた方がいらっしゃったので、下案で止まっていたものを手直しして公開します。年齢制限付きなので18歳以上の方のみお願いします。y/n 2593 ghostpajamasPASTdrawn last march to plan a story.password is chilchuck's age. ghostpajamasDOODLE こたつDOODLEペンギンの飼育員さんパロ。※モブ視点です、気をつけてください「日曜日は蜂蜜のかんばせ」 幼い顔つきの少年に目を惹かれたのは偶然だった。娘にねだられて頻繁に行く水族館。ペンギンコーナーでガラスに張り付く小さな後ろ姿を見守る。この水族館は週末に餌やりの様子を見せてくれるのだが、娘はとりわけそれがお気に入りのようだった。今日は帰りに前回欲しがっていたキーホルダーを買ってあげようか。そんなことを思っていた際、その少年と目が合った。ぐりりと大きい目に不釣り合いな顰めっ面。比較的幼い子供が多いガラス周りに、小柄とはいえ小学校高学年ぐらいの子がいるのはさすがに目立つ。家族との待ち合わせか何かだろうか。少年はかち合った視線をすぐに逸らして、また不機嫌そうにガラスを睨んだ。それが先週のことだった。 1800 ghostpajamasDOODLE