香水の話フリーナちゃんの匂いの話
「なぁなぁヌヴィレット。フリーナっていい匂いするけど、あれって何なんだ?」
「香水の事だろうか?」
「香水?」
白い妖精のパイモンと旅人の空と街中で出会い一緒に散歩をしているとパイモンが私に尋ねてきた。
「私やクロリンデ殿も彼女と同じ香水を使っている。貴族の嗜みの一つだと教えられた」
「そ、そうなのか?旅人?」
「貴族なら付けるのは普通だと思うよ。けど同じ香りというのも珍しいね」
「別に匂いはなんでも良かったのだが、彼女に使えるという意思表示でもある」
神の座を降りたフリーナだが、それでも私もクロリンデも彼女に使える部下であるという気質は抜けていない。
フリーナは嫌がるだろうが…長年の気質はなかなか抜けないものだ。
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