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    kurayoshi_9

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    kurayoshi_9

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    #あいるさんご生誕祭
    プレゼント夢小説2本目。お姉ちゃんが小さくなってあいるちゃんと出会う話。ちょっと内容が夜なところもあります。許してください。

    こんにちは、おぼよちゃん♪〜♪〜♪〜
    「はい」
    『あ、つなぐくん?』
    「あいる?どうした?」
    『お仕事中にごめんね…あのね、朧お姉さんのつなぐくんと連絡を取りたいんだけど……つなぐくん連絡先知ってる?』
    「知っているが…何かあったのか?」
    『あのね…その……迷子を見つけたんだけどね』
    「迷子?」
    『ちっちゃくなった朧お姉さんなの』
    「……………は?」


    「あ、つなぐくん!」
    「つーくん!?」
     あいるに教えてもらった公園に向かうと、あいると小さな子供がベンチに座っていた。
     黒い髪、つり目にホークスと同じ色の瞳…確かに朧さんに似ているが…。
    「……おぼよのつーくんじゃない…?」
    「…おぼよ?」
    「自分のお名前うまく言えないみたいなの…。おぼよちゃん、お名前もう一回言える?」
    「…たかみ、おぼよ……」
    「ね?」
     朧さん…おぼよちゃん?は今にも泣き出しそうな顔をしながら名前を言った。
    「…何で、迷子になったんだ?誰かと一緒にいなかったのか?」
    「う、にゃんにゃ、待てーしたら、どこかわかんなくなっちゃった……。つーくん、お仕事で…遠くにばいばいして…けーくんと、一緒…」
    「…けーくん、とは…」
    「多分ホークスさんのことだと思う。赤い翼がある人らしいから」
    「ホークスともあろうものが自分の姉を見失ったのか…」
     ホークスが緩み切っているのか、彼女の行動力がすごいのか…。まぁ、それは置いておいて…彼女の私は仕事で出張、なのか?とすると連絡が取れるかわからないな…どうしたものか…。
     思案していると、おぼよちゃんがベンチから降りて、小さな手で私のズボンをキュッと握った。顔を上げると、相変わらず泣き出しそうな顔をしていた。
    「…けーくんわうくないの……おぼよが待てーしたのがわういの…けーくん怒りゃないでぇ…」
    「……君は、優しい子だな。それに賢い。ちゃんと説明できる賢い子だ」
    「お姉さ、おぼよちゃん。大丈夫だよ!つなぐくんはけーくんのこと怒らないよ」
    「……ほんと?」
    「本当だよ!ね、つなぐくん!」
    「ああ、私は怒らないよ」
     私はな。彼女の私が怒らないとは限らんが。
    「…あいがと、あいゆおねぇちゃん、おねぇちゃんのつーく、つ、つにゃぐ、しゃん?…はきゃまりゃしゃん?」
    「…呼びやすいように呼べ」
    「おぼよちゃん可愛い…!だ、抱っこしていい?」
    「?いいよー」
    「ありがとう…!……わぁ…!可愛い…!」
     おぼよちゃんはあいるの方に手を伸ばして抱っこされた。…あいる、嬉しそうだな…可愛い…!
     ギュッと抱きしめると、彼女はキャッキャと嬉しそうにはしゃいだ。……この場にいない彼女の私、可哀想だな。
    「あいゆおねぇちゃんのおめめキレイねー」
    「本当?ありがとう〜!おぼよちゃんのおめめも綺麗だね!」
    「あいがとー!」
     …本当に可哀想だな。


    「…さて、彼女の私には連絡しておいたが……返事は来ないな」
    「うーん…あちこち歩き回ってホークスさんと入れ違いとかも嫌だし…どうしようか…」
    「…けーくん、どこかなぁ…」
     おぼよちゃんはあいると手を繋いで、空をキョロキョロと探している。…それで見つかってくれれば楽なん「けーくん!」…は?
     彼女が手を伸ばした瞬間、空から赤い物体が落ちてきた。
    「おぼよちゃんおったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
    「……マジか」
    「ホークスさんすごい…!」
    「けーくん!」
    「あーーーーーーーーーーーもうほんっとよかった!!!!!!一瞬目を離したらおらんくてマジ焦った〜〜〜〜〜〜〜ほんと見つかってよかったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!」
    「やぁーけーくんおひげくしゅぐったい」
     ホークスはおぼよちゃんを抱きしめて頬擦りをするが、彼女は若干顔を顰めている。
    「けーくん…勝手に動いてごめんなさい…」
    「俺が目ぇ離したのがいけんかったんよ!!!!!!!!ごめんねおぼよちゃんもう離さんけん!!!!!!!!!!!!」
    「ん"ー!!おひげ!!やぁ!!」
    「ホークス、かなり嫌がってるぞ。やめてやれ」
    「ジーニストさん!?………あ、噂に聞いてたお友達のジーニストさんか。じゃあこっちがお友達のあいるちゃん?お姉ちゃんと仲良くしてくれてありがとね〜。お姉ちゃんよく楽しそうにあいるちゃんと、ちよちゃん?のこと話しとるよ〜。これからも仲良くしてあげてね〜」
    「は、はい!こちらこそ!」
     ホークスはおぼよちゃんを抱きしめながら、ペラペラ話した。…腕の中の彼女、しわしわのピカ◯ュウみたいな顔してるが、いいのか?
    「…これで一件落着だな」
    「そうだね…」
    「………彼女と遊びたいのか?」
    「…うん、ダメかなぁ」
    「………ホークス、この後予定は?」
    「予定?…おぼよちゃん、この後何する?」
    「あいゆおねぇちゃんとあしょびたい!!」
    「!!うん!私も遊びたい!」
    「じゃあここで遊ぼうか」
    「あしょぶー!お砂あしょびしたい!おねぇちゃんは?」
    「私もお砂遊びしたい!一緒にしよう?」
     くっそ可愛いかよ天使か?
     思わず天を仰いだ。ふとホークスを見ると、泣きながら二人を拝んでいた。ホークス、お前もか。


    「…彼女、何で小さいんだ?」
     公園のベンチに座り、目線をあいるから離さずにホークスに尋ねた。…砂場で遊んでるあいるも可愛い。というか何をしても可愛い。
    「あー…公安の、お姉ちゃんの後輩にそういう個性を持ってる人がいるんですけど………めちゃくちゃドジっ子なんです」
    「ドジっ子」
    「立てば近くを通りかかった人に頭突き、座れば机の上の書類だの飲み物だのをぶち撒ける、歩けば何もない所ですっ転ぶ、ってぐらいにはドジです」
    「そいつ、公安向いてないんじゃないか?」
    「個性が敵の確保に向いてるんですよ。小さくして確保、早いでしょ?…で、お姉ちゃんは後輩さんのドジをいろいろフォローしてるらしいんですけど、たまーにフォローし切れなくて、個性にかかっちゃうんです。なのであの姿は定期的に見れます」
    「それは……彼女の私にとっていいような、悪いような…」
    「あっちのジーニストさんは楽しんでますよ?おぼよちゃん連れて出勤できるからめちゃくちゃ喜んでますし」
    「それは羨ましいな。私もあいるを連れて出勤したい」
     いいな…同伴出勤。
     名前を呼んだのが聞こえたのか、あいるがこちらを見て楽しそうに手を振る。…可愛い。本当に可愛い。振り返すとパァッと顔を輝かせた。可愛いが過ぎるぞ?
    「?」
    「おぼよちゃん、ホークスさんに手を振ってあげて」
    「けーくん、おーい!」
    「はーい!おぼよちゃん見とるよ〜!」
    「…顔、デレデレだな」
    「あーんな可愛いお姉ちゃんにデレない方がおかしいですって。はぁ…本当に可愛い…連れて帰りたい…独り占めしたい………はっ!ジーニストさんがいない今ならいけ「る訳ないだろう。絞め殺すぞ駄鳥が」ジ、ジーニストさん!?」
     後ろを振り向くと私が、おぼよちゃんの私が鬼の形相でホークスの首を掴んでいた。……見つかった連絡をするのを忘れていたな。
    「よくここがわかったな」
    「朧にGPSをつけているからな。当然だ」
    「ジ、ジーニストさん…出張は…?っていうか、首…絞まって…」
    「元々日帰りだったし速攻で終わらせた。…朧がいないと連絡があったし、お前にあの姿の朧を預けるのが不安だったのでな」
     GPS…私もあいるに付けようか…。
    「つーくん!おかえりー!」
     ぼんやりと思案しているとおぼよちゃんがとてとて走ってきた。そのまま彼女の私の足に抱きつく、かと思ったが自分の手や足に砂がついていることに気づき、ハッと思いとどまった。手と彼女の私を何度も見てから、顔をクシャっとしかめた。抱きつきたいけど汚れてしまうと思っているんだろうな…いい子だな。
     彼女の私はホークスの首を離し、彼女の前で片膝をついてしゃがんだ。そのまま腕を広げて小首をかしげる。
    「朧?来ないのか?」
    「あぅ…おぼよのおてて、汚れて…」
    「汚れたら洗えばいい。そんなことより朧が来てくれないほうが嫌だな。…つーくん泣いちゃうぞ?」
    「や、やー!つーくん泣くのやー!!」
    「じゃあおいで。…お仕事頑張ったつーくんを癒してくれ」
     おぼよちゃんはおずおずと腕の中に納まり、そのまま抱きしめられた。頭を撫でられ、とても嬉しそうな顔をしている。
    「ただいま、朧。お外は楽しかったか?」
    「楽しかった!…でもつーくんいたら、もっと楽しかった」
    「ふふ、置いて行って済まなかったな。…君は目を離すとどこかに行ってしまうようだから、今度からは連れて行ったほうがいいかな?」
    「うぅー…つーくんごめんなさい…」
    「全くおてんばめ…。家に帰ったらお仕置きだな」
    「ぴえん…」
     ……ん、お仕置き?彼女に?小さくなった彼女に?お前…それは……どうなんだ…?ヒーローうんぬんではなく人として…。
    「お、お姉さんのつなぐくん。お姉さ…おぼよちゃんちゃんと反省してたから…その…お、お仕置きは、やめてあげた方が…」
    「こんにちは、あいるさん。…反省していても、悪いことをしたら罰が必要、というのが私と朧のルールなのでね」
    「で、でも…」
    「そうですよジーニストさん!!お姉ちゃ、おぼよちゃんに何する気ですか!?そんな小さい子に手出すなんてどこまでセンシティブカップルなんですか!!」
    「……何を想像しているか、なんとなく理解できた。君たち私がこの姿の朧にセンシティブなお仕置きすると思ってるだろ」
    「思ってます!!だってお姉ちゃんとジーニストさんだし!!」
     あいるも控えめに頷いた。私も正直そうだと思ったが…違うのか?
    「センシティブってなぁに?」
    「朧は知らなくていいよ。…お仕置きは、私がいいと言うまでソファの上で大人しくさせているだけだが?」
    「どーせおもちゃ付けてとかでしょ!!騙されませんよ!?」
    「いい加減にしろクソ鳥。本気で絞め殺すぞ。家でずーっと抱っこされてる朧にとってこの罰が一番効くんだ。なぁ?朧」
    「つーくんの抱っこないのやぁ…おぼよ、おちおきやぁ…」
     彼女はまたしわしわのピカ◯ュウのような顔をした。…本当に健全なお仕置きなのか……。ちょっと安心した…。彼女と彼女の私から『お仕置き』と聞くと…どうしてもソッチの方を想像してしまうな…。…あいるも同じことを思っていたようだな、若干顔が赤い。可愛い。ヤりた…おっと、これでは私も彼らと同類だ…落ち着け。
    「つーくん…ごめんなさいしたから、おちおきやぁ…」
    「ダメだ。みんなに心配かけた罰だ」
    「むーぅー…」
    「ふくれっ面してもダメ」
    「ぅー……つーくん、おみみ。おみみ貸して」
    「何だ?内緒話か?何を言ってもダメなものはダ(チュッ)!!!!????」
    「…ごめんなさいのちゅーでもダメ?」
     こてん、と小首をかしげて彼女はおねだりした。小さくても、朧さんは朧さんか…。
    「この…!この小悪魔め…!!」
    (お姉さんすごい…お姉さんのつなぐくんが悶えてる…)
    (こうかはばつぐんだ!というやつだな…)
    「…っ…!!……っごめんなさいのちゅーでも…!ダメなものはダメ「おぼよ、おうち帰ったらつーくんにお疲れしゃまのちゅーしたいのに…ダメ?」ああああああクソ今日だけだぞ!!」
    「やたー!!つーくんだいしゅきー!」
    「お姉さん…小さくても積極的…」
    「……君も、あれくらい大胆でもいいんだぞ?」
    「……ガンバリ、マス//////」


    「あいゆおねぇちゃんまたねー」
    「おぼよちゃんまたねー」
    「…嵐のような一日だったな」
    「そうだね…」
    「疲れただろう。…帰ってからたくさん癒してあげような、あいる」(チュッ)
    「つ、つなぐくん…!!///」

    「つーくん、あいゆおねぇちゃんとおねぇちゃんのつーくんがちゅーしてゆ」
    「二人も仲良しだからな。私と朧みたいに」
    「えへへー。つーくんおぼよもちゅーしたいー」
    「…帰ってから思う存分してくれ、朧」
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