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    84_84_hs

    @84_84_hs

    端々。成人済 侑日/右日

    @ha8shi4ba
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    84_84_hs

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    侑日/酔っ払い

    梔子「ただいま帰りましたぁ」
    「おかえりー。珍し、めっちゃ出来上がっとるやん」
     
    ふにゃふにゃと顔を赤らめて帰ってきた翔陽くんはオレンジの髪と合わさって首から上が真っ赤になっとる。久しぶりに烏野のクラスメイトが近くに寄るというので飲みに行ってきます!と言って出ていってから約4時間。オフシーズンなのもあって珍しく羽目を外したらしい。とろんと目を瞬かせ何を言ってるんだとこっちを見てくる。
     
    「そんなに酔ってないですよぉ?」
    「酔っ払いは100%そう言うんやで。ほら水飲んで落ち着いたら風呂入り」

    水を手渡すとそのままフラフラと風呂場に消えていく。大丈夫かアレ…と心配になるが、なんかあったら飛んでいこ、と本を読みながら扉越しに聞こえる水音を聞いておく。なんか1人で笑っている声も聞こえるがあれは大丈夫やろと放っておく。

     何事もなく風呂から上がってきた翔陽くんは、風呂上がりで上気した顔色をしつつも先程よりかは幾分か落ち着いているように見える。ペタペタと裸足のままベッドに近寄ってくる。
    「侑さんだぁ」
    「はいはい侑さんやでー」
     腕を広げて招き入れると素直に腕の中にドサリと倒れ込んでくる。今しがた纏った石鹸の香りと僅かに香るアルコール。職業柄、普段そこまで酒を飲む質ではないのでいつもより高い体温と匂いが珍しく、その組み合わせにクラクラする。
     未だ少し濡れたぴょこぴょこと跳ねる短い髪を撫でるともっと撫でろというように擦り寄ってくる。仰せのままにと撫でていると猫のようにご機嫌に笑うので愛しさが込み上げる。額、こめかみ、頬、と順番にキスをする。最後に熟れた唇を啄む。食む。

     キスをしている間、じーっと見られていることに気づいていた。さすがに穴が空くほど見られていると気になる。
    「なに?」
    「侑さんって」
    「うん」
    「めちゃくちゃかっこいいですよね」
    「はい?はい」
     
     俺がかっこいいことに間違いはないんやけども、突拍子もないことを言ってくる酔っ払いは止まらない。
    「目がちょっと垂れてても全部かっこいいのにニコって笑うと可愛いのがズルい。目を閉じるとめちゃくちゃまつ毛長いの知ってますか?試合中めっちゃ意地悪いセットしたとき悪い顔してニヤって笑うのもかっこいいし、髪の毛ブリーチのしすぎで毛先死んでるけど意外に触り心地はいいし、いつもボールは欲しいところに綺麗に繋いでくれるし。なんでか周りには人でなしって言われるけどバレーに対して真摯すぎるが故のところもありますし」
     支離滅裂でなんかちょいちょいディスられとる気もせんこともない。

    「俺といるとき時々めちゃくちゃ好きって顔になるのめっちゃ好きです、俺も好きです」
     ペラペラと侑さん好きなところ暴露大会をしていた酔っ払いは、俺の肩口に顔を寄せ小声になって言い淀む。
     
    「今日、飲み会で久しぶりに侑さんがいなかったから、これ侑さん好きなやつだなぁとかその返し侑さんだったらあぁ言うだろうなぁとか店に侑さんいないのに探しちゃったり、なんか足りないなぁって思って会いたいなぁってなっちゃいました。
     
     毎日一緒にいるのにおかしいですよね」

     こちらを見上げてへらりと笑う。思わず片手で覆った顔は目の前の酔っ払いに負けず劣らず赤い自覚がある。
     
    「侑さん聞いてますかぁ」
    「聞いとる!これ以上はあかん!酔っ払いすぎや!はよ寝!おやすみ翔陽くん!」
     バサリと布団を被せて強制シャットダウン。未だモゴモゴ布団の塊は何か言うとるけどこんなん言われ続けたらこっちの身が持たんわ!クソ酔っ払い!
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