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    らご氏

    @drgn_hd

    ドラケンガルドを旅するしがない字書き。稀に絵も描きます。

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    らご氏

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    シナリオ風に書いてあったもの
    これは一応漫画かなんかにしようと思ったんじゃないかな
    アラミスのために作った(ガラドミアあたりと交流を持ってて土壌改良とかしたんだよ)花畑があって、寄ってきた蜜蜂の集めた蜜で作ったミード
    ……新婚のお酒ですね(笑)
    そんなスケベ導入部分
    一応、がっつりめの続きが存在します

    取り敢えず漫画描いてからちゃんと作品にするか考える

    #グロアラ

    蜂蜜酒アラミス
    「グロスタ……」
     蜂蜜酒に濡れた唇で囁く
     アラミス
    「……もっと、近くにおいで」
     白い肌が酔いで仄かに赤らんでいる

     グロスタ
    「少し飲み過ぎですよ」
     アラミス
    「ふふっ、久方振りの再会だ。たまには良いだろう?」
     グロスタ
    「……そうですね。貴方が心地良く飲まれているのでしたら。ですが、お加減を悪くしないよう、程々に」
     アラミス
    「ん、心得た」
     アラミスは上機嫌な笑顔
     グロスタ
    「……俺も、お会いしたかった……」
     グロスタはアラミスの手を取り、甲にくちづける
     グロスタ
    「おかえりなさいませ、我が君……」
     アラミスはグロスタの髪を撫でて答える
    「ただいま、グロスタ」

     アラミスは蜂蜜酒を一口飲む
     アラミス「甘い酒だ……」
     グロスタ「蜂蜜から造ったものです。……花を、育てる過程で蜂も集めました」
     グロスタ「貴方の、花です」
     グロスタは目を伏せる
     グロスタ「今年、初めて養蜂から蜜を収穫できました。こちらは試作でまだ流通させるほどの量はできませんが……」
     アラミス「貴重なものだな」
     グロスタ「いえ、貴方にこそ召し上がって頂きたく……」
     アラミス「そうか。お前は忠義者だね」
     アラミスはグロスタの髪を指に絡め、頭を撫でる
     グロスタ「……」
     アラミス「……グロスタ」
     二人の視線が交わる
     蜂蜜の香りが吐息に混ざる
     アラミス「……もう少し、酔おうか。お前も」


     グロスタはアラミスに従い、自身も杯の酒を飲み干す
     アラミス「ふふっ、顔が赤い」
     グロスタ「……あまり、そうまじまじと……」
     アラミス「なんだ、恥ずかしいのかね?」
     グロスタ「いえ。……」
     グロスタはアラミスの碧眼が美しくて正視できないことを告げられない
     アラミス「……」
     アラミスも注ぎ足し、酒を一口飲む
     アラミス「しかし、悩ましいな」
     グロスタ「なにを、お悩みですか?」
     アラミス「……お前との距離の詰め方さ」
     グロスタ「?!」
     アラミス「……もっと、近くにおいで。グロスタ」
     グロスタ「しかし、……その。これ以上は……」
     アラミス「嫌ならいいよ」
     グロスタ「嫌ではありません! ……あ」
     
     
     アラミス「くくくっ。なんだ、その『しまった』という顔は」
     グロスタ「あ、……いや。その……」
     アラミス「……いいよ」
     グロスタ「……! な、なにが、……ですか?」
     アラミス「私は嫌は嫌と言う」
     唇についた酒を舐める
     グロスタ「申し訳ありません。アラミス殿。その、俺は……そのような、機微に疎いのです」
     アラミス「知っている。だから悩ましいのだよ」
     アラミスは肩を竦める
     グロスタ「確認、致します。アラミス殿は、……俺を……、誘っておいでですか?」
     アラミス「他にどう見えるというのだね」
     グロスタ「……っ!」
     アラミス「ふふっ。お前は可愛いね」
     
     グロスタ「……あまり、揶揄わないでください」
     アラミス「事実を言った迄さ」
     グロスタ「……貴方は、俺が誘いに乗るとお思いなのですか?」
     アラミス「私は勝てない賭けはしないよ。知っているだろう? 負けるのは嫌いなんだ」
     グロスタ「……」
     グロスタは悩みこんだ表情で口を閉ざす
     そのまま沈黙が二人の間に横たわる
     アラミス「……お前は、私に逆らわない」
     ぽつり、アラミスがいう
     グロスタ「!」
     アラミス「私が、食事に付き合え、と命じねば同じ卓には着いてくれない」
     アラミス「お前は私が『抱け』と言ったら、そうするのかね?」
     グロスタ「それは、……ご命令であれば……」
     アラミス「それでは駄目だよ」
     アラミスは溜息をつく
     アラミス「……もういい。私の負けだ」

     グロスタは瓶を掴むと残りの酒を煽り、アラミスの顎を掴む
     口付け、含んだ酒をアラミスに流し込む
     
     アラミスは目を見開いて驚いた表情を見せるものの、口移しされた酒を味わいながらグロスタの舌に舌を絡める
     二人はそのまま、深く長くキスをする

     アラミス「……ふふっ、私の勝ちだ」
     グロスタ「……卑怯ですよ」
     グロスタは苦笑する
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    らご氏

    MOURNINGメモ帳に残っていたお話未満の走り書き
    これ書いたあとにほんへ見直したらギルが「父上にも母上にも愛されていた」とルートヴィヒについて語ってるの確認して、割と亡くなったのは最近なのかな?じゃあこれ駄目じゃん!となったんだけど、遺品や誰かの話から愛の名残を感じたのでもいいのかな?と思ったり

    いつか再利用するかもしれない
    子守唄の話「グロスタ。少し眠ろうか。お前も休め」
    「はい」
     アラミスはグロスタの頭を撫でる
    「アラミス、殿?」
    「……母上のことはほとんど覚えていない。ギルベルトをお産みになって、すぐに逝ってしまわれた。当時は少しばかりギルベルトを恨んだ。弟が、母上を奪ってしまったのだと。だが、私は母上の子守唄を憶えている。ギルベルトにはそんな思い出もない。可哀想な弟だ……」
    「……」
    「子守唄を歌ってやろう。お前は働き過ぎだからな」
    「……私は、親不孝だと思うかね? 王太子として責務も果たさず、王位は投げ出し、きっと子を成すこともない」
    「いいえ、ルートヴィヒ様」
    「グロスタ?」
    「……ヒューゴ様もお后様も、貴方が生きて、お幸せであることが何よりだと存じます。俺は人の親ではありませんが、妹が貴族の身分を捨て砂漠の若者に嫁いだときも、ただ彼女の幸せを祈っておりました」
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