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    ヲしお

    @310osio
    メモとかプロット、デジタル(ペンタブ&クリスタ)自主練とか。
    ※一次&二次創作、今は二次創作が多いです。

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    ヲしお

    MAIKING2021/02/04_2:11
    ひらブーへ投げる用。続きはまた明日~
    ★1 2021/02/04_2:11

     今週の仕事をすべて終えて、会社のビルを裏口から出た。
    「……さむ……」
     キンと冷えた空気に、思わず肩を窄める。
     昼間の日溜まりは過ごしやすくなってきたというのに、大陽が落ちればやはりこの季節は寒いのだ。
     春が立つ、なんて字面のくせに、全くもって暖かくない。
     空を見上げれば星がくっきりと輪郭を保って輝いていて、2月の始めなんてまだまだ真冬なのだと思い知らされた。

     駅へ向かう道すがら、観音坂独歩はポケットから携帯電話を取り出した。慣れた手付きでアドレス帳を開き、目当ての番号へ発信する。
     4コール目の途中でぷつりと小さな音がして、相手が電話口に出た。
    『こんばんは、観音坂さん。終電、間に合いそうですね』
    「はい、なんとか。入間さん、もしかして寝てました……?」
     普段ならもっと早く電話に出るのに……と思いながら独歩が言うと、入間銃兎は「夜勤明けなのでちょっと仮眠していました」と答えた。
     入間の勤務スケジュールを独歩ももちろん把握してはいた。しかし、不規則な時間に働く者同士、都合良く通話できるタイミングというのはこんな僅かな時間帯しかな 717

    ヲしお

    MAIKINGひとまず前半か三分の一かな~?
    今週の平日は更新しんどそうなので、開放しておきます。
    ■■■
    お巡りさんと花屋さんです。

    「パラレル」&「年齢操作」
    ヨコハマ警察署・地域課(交番)の巡査長・25歳 ✕ フラワーショップの店長・29歳
    ここは、雑多な街角の、どこにでもあるような変哲のない交差点である。
     なにかひとつ特徴を上げろと問われたならば、交番と花屋があるということぐらいだろうか――。

    『PとF』

     入間銃兎は、ヨコハマ警察署の地域課・○○○交番に勤務する警官だ。
     階級は巡査長。今日も後輩の警官を伴って近隣のパトロールの最中だった。
     この交番が担当する地域は歓楽街から離れていることもあり、喧嘩の仲裁だとか酔っ払いの介抱などがほとんど無く、比較的楽な勤務地ではあった。
     横を歩いていた後輩が、小声で話しかける。
    「……でも、本当なんですかね。この地域に、例のホシが潜伏しているんじゃないかって噂……」
     入間は正面を向いたまま歩き続ける。
     最近、この周辺で暴行事件――性的暴行に類する事件が多発していた。
     犯人が身を潜めているのであれば、人の多い歓楽街か、周辺の閑静な住宅街なのでは、と言われていた。とはいえ具体的な容疑者は割り出されておらず、こうやって日々のパトロールを強化するくらいしか、末端の警察官にできることはなかった。
     交番の前の信号が赤を示し、横断歩道の前で入間たちは立ち止まる。
     ふと振り返れ 2485

    ヲしお

    MEMO【プロット】警官と花屋
    2021/01/12_18:20
    交差点の向かいにある、交番と花屋
    以前は道路越しに軽く挨拶する程度、見回り中に立ち話をする仲 ※花言葉のくだり
    近隣で事件、不穏な署内の描写
    「お出掛けですか」「はい、ちょっと配達に」
    近隣で凶悪事件(と独歩には説明。実際は暴行(強姦)事件)があり、「行き帰りは気を付けて」と言う銃兎
    未遂+夜の場合:閉店時間になっても明かりが点いている花屋。人の居る気配はない。配達中の札が掛かったまま
    (モブ独+昼の場合:開店日の筈なのに、閉じられたままのカーテン。)没
    気になり見回り中、襲われそうになっている独歩を助ける入間
    入間が「落ち着いて」と声を掛けるが、錯乱しかけor過呼吸の独歩
    「私のことが分かりますか?」「……るま、さん」
    応援が来ても、ずっと入間から離れない独歩
    念のため入院する。見舞いにやって来る入間
    「とっさとは言え、すみませんでした」詫びる入間
    「そんな、助けてもらったのは自分の方ですし!」「俺が悪いんです」独歩のネガティブ思考が爆発
    「あなたは何も悪くない!」
    ぼろぼろと泣き出す独歩

    しばらく独歩の送迎をする
    「寄っていきませんか?」「勤務中なので」「そ、そうですよね!」「… 522

    ヲしお

    DONE #イラストを投げたら文字書きが引用RTでSSを勝手に添える『今度の連休、お時間を頂いても?』
     恋人の入間銃兎に電話口でそう告げられたのは、つい2週間ほど前のことだ。
     その後もメッセージアプリでやり取りし、今日は連休のせまった木曜の夜。
     いつもなら「無理しないでください」「気にしないでください、また今度」なんて俺を気遣う言葉ばかり言うくせに、今回に限っては「金曜日の夜にお迎えに上がりますので、お仕事、必ず終わらせてくださいね」なんて念押しされてしまった。
    (珍しいな。入間さんがそんな風に言うなんて……)
     絶対にリスケしたくない。だから、今週はめちゃくちゃ仕事を頑張った。そして同僚や後輩にも「今度の週末は用事があるから!」と前もって伝えていたからか、スムーズに仕事が進んだ気がする。
    (まぁ、連休はみんなちゃんと休みたいよな……ははは……)
     とはいえ俺は、まだ会社のデスクへ座っているわけだが。
     23時も過ぎ、フロアの照明はほとんど落とされていて、光源といえば目の前のディスプレイ画面からの光りのみ。明日の午前中に必要だと言われた資料の確認が済めば、今週の大きな仕事はほぼ終わったようなものだった。
     資料の最終確認を始めようとした矢先、傍 4314

    ヲしお

    DONE #ひらいて赤ブー 添付用
    銃独オンリー、参加したいです。
    23時45分。

     華やかな色彩から一転、リビングのテレビ画面はライトアップされた寺院を映し出した。
     画面越しに除夜の鐘が響く。
     その音を合図にしたように、伊弉冉一二三はソファーから腰を上げた。
    「センセェー、お茶でも飲みます?」
    「そうだね、頂こうかな。こんなに美味しい年越しそばを食べたのは初めてだよ。ありがとう、一二三くん」
     神宮寺寂雷は「ご馳走さま」と一二三に微笑んだ。
     テーブルからスマホを取り画面を見るが、そこにはただ現在時刻が映し出されるだけだった。
    「なぁ、どっぽちんは?」
    「…………」
    「どっぽぉー? お茶いらねーの?」
    「えっ!」
     物思いにふけていた観音坂独歩は、一二三の呼びかけに、あやうくスマホを取り落としそうになった。
    「お、お茶? いっ いる!」
    「りょ!」
     一二三は敬礼するような仕草をすると、そのままキッチンへ行ってしまった。
     日勤で終わりだという寂雷を誘い、一二三も今年の年末は珍しく休みで、3人で夕食を取ったところだ。
    (入間さんは、今夜は夜勤だって言ってたしな……)
     独歩も立ち上がり、リビングを離れた。
     廊下はひんやりとしていて、独歩は肩を 2370