oct_summer_moon @oct_summer_moon 文章練習頑張りたい。基本オクライばっか書きます@oct_summer_moon ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 9
oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日かこうという自主練その9。桜の花言葉について話すオクライの話。超短い。私を忘れないで「昔は知らなかったんだけどね」 オリンパスでの久しぶりの試合。盆栽プラザにて、レプリケーターでバッテリーを作成していると、隣の端末で操作していたアネキが話しかけてくる。俺はカタカタと鳴るレプリケーターをぼんやりと待ちながら、言葉の続きを待つ。 「この花、桜っていうじゃない?この花……いえ、花には沢山花言葉があるって、シルバも知ってるでしょ?」 レプリケーターから吐き出されたバッテリーをバッグにしまう。まだ空きがある。もう一つバッテリーを作ろうと端末へと手を伸ばす。 「なんか聞いたことあるな」 「私が知ってる桜の花言葉は『精神の美』なんだけどね。この前、ナタリーからも桜の花言葉を教えてもらったの」 「へぇ。どんなのだよ」 733 oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日かこうという自主練その8。ハイスクール時代のオクライが学園祭でロミジュリする話。海外には学園祭がないらしいですが、そこはなんかこう気にしないでほしいもう一つの物語 いつも通り、レジェンドたちは打ち上げと称してミラージュのバーで飲み食いどんちゃん騒ぎを繰り広げていた。ステージ上では上機嫌にマイクを持つチャンピオンの姿。ライヤーフライヤーのメンバーとして音楽活動をしていて、自分のボーカル曲もいくつか持っているアジャイは、他のメンバーと比べても歌唱力が抜群だった。それもあってか、アジャイがリクエストを受けてステージ上で歌を披露することは少なくなかった。 「アジャイ、やっぱり歌上手いわよね」 近くに座っていたワッツが舞台上のアジャイから目を離さずにつぶやく。確かに、力強くもどこか優しげな歌声は、試合で疲れたレジェンドの心を癒やしているだろう。 「アネキは学生時代からずっと歌がうまかったからな」 4102 oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日かこうという自主練その7。物語のハッピーエンドについて話すオクライの話。完全に雰囲気。もしもの話「ねえ、オー。もしも私達のどちらかを殺さないと生きれないって言われたら、どうする?」 雑誌から顔を上げずに、アネキが問いかける。はぁ?と間の抜けた声が出てしまうと、アネキは「何その声」と笑った。 「今読んでる漫画で、幼なじみのどちらかがしなないとどちらも死んでしまう状況になってて。私達だったらどうするのかなって」 「どうするって……そりゃ――」 そんな事、迷うまでもなかった。 「俺が死ぬだろ」 「私が死ぬわよね」 声が揃った。「え?」という声さえも。 「なんであんたが死ぬのよ」 「そっちこそ。なんで俺がアネキを殺すんだよ」 俺がアネキを殺して生きながらえるなんて絶対に有り得ない。アネキのいない世界なんて退屈で、生きていく価値なんてない。 876 oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日かこうという自主練その6。熱を出すアジャイと看病するオクタビオの話。オクライは仲違いしてても困ったときにそばにいてくれる存在だったらいいなぁ……熱に浮かされて 聞き慣れた機械音が近づいてくる。私はベッドから起き上がらずにその音に向かって問いかける。 「なんであんたがここにいるのよ」 何度かインターホンが鳴った後、急に家の扉の鍵が空いたときは肝が冷えた。ただ、その足音が聞き覚えのあるものだったので、とりあえず見ず知らずの不審者ではないことを悟ると、今度は怒りが湧いてきた。 「アネキが風邪引いたって聞いてな。お見舞いってやつだ」 近くのコンビニのレジ袋を手に、彼が近寄ってくる。シルバと仲違いしてから、彼がこの家を訪れることはなかった。だからすっかり合鍵の存在を忘れていた。後で鍵を変えなければいけない。そんなことを熱に浮かされた頭でボーッと考える。 「最近忙しそうにしてたからな。医者の不養生ってやつか?」 1262 oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日かこうという自主練その5。天体観測するちびオクライの話。超ギリギリ星に願いを 退屈な一日が終わり、明日の退屈な一日を迎えるため渋々とベッドに潜る時間。正直眠くはないのだが、使用人の目を盗んで遊び回るのも難しい。明日の楽しみを考えながら目をつぶったときだった。 ――コンッ 何かが窓にぶつかる音がした。なんだろうとカーテンを開けて窓をの外観察すると、小さな影が動いた。 ――コンッ 再び窓になにかがぶつかる音がする。どうやらその影が小さな何かを投げつけているらしいと想像できた。枕元においている端末でライトを立ち上げ、窓の外を照らすと、そこには予想もしなかった人物が佇んでいた。 「アジャイ!?」 俺の声にその影は人差し指を唇に当てると「しーっ」と小さく息を吐いた。こんな時間にアジャイがこの場を訪れるなんて考えたこともなかった。俺は部屋を抜け出すために常備しているロープを窓から垂らし、地面へと降り立った。 1739 oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日かこうという自主練その4。ゲームをする幼少期のオクライ(とその後)の話。ゲームに既視感がある?最近プレイしてるからね。ついね。ぼっこぼこ「オー。頼んでいたやつ、買ってくれた? 」 「ああ、もちろんだぜ、アジャイ!」 俺の部屋の扉を閉めるなり、アジャイは間を置かずに問いかけてきた。俺が準備していた物を取り出すと、アジャイは俺の手からそれを強奪して、真っ先に俺の部屋にあるテレビへと駆け寄る。 それは俺のゲームなんだけどな、なんて思いながらもそれを咎めることはしない。彼女にとって唯一ゲームをすることができる空間がこの場所、俺の部屋だけだと知っているからだ。 俺たちはそこそこの家の生まれだ。そう言われると欲しい物何でも手に入ると思われることもあるだろうが、実際はそんなに甘くない。それぞれの家庭の教育方針によって、手に入る者は大きく制限される。アジャイの家は娯楽に関するものは徹底的に親に管理され、自宅でゲームをプレイすることができない。その点、俺の家では比較的その辺は自由だ。なので、アジャイが気になるゲームがあれば俺が購入し、アジャイは俺の家でプレイするというのが俺たちのスタイルとなっていた。 2440 oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日かこうという自主練その3。ぎりぎりになってしまった……。オクライが雪空を見上げる話。季節外れ?ごめんね。でも今日寒かったからなんか思いついたのです雪空 はぁ、と吐く吐息は真っ白な靄となって空へと溶けていく。それをただ黙ってじっと見つめていると、背後で白い地面を踏む音がした。 「そんな格好でこんなところにいたら風邪引くぞ」 部屋から上着を持ってきたのだろうか。私の露出した方にそっと温かいコートが掛けられる。寒さで赤くなった体が、今度は温もりを得て赤くなっていく。 「いいの。それで」 そうは言うものの、この寒さを耐えきるほどの体力はないので、私はありがたくそのコートを受け入れる。そらからひらひらと舞い落ちるそれは、故郷ではピンク色をしていたが、この場所では白く、私の手のひらに落ちると溶けて消えてしまう。 「良くないだろ。アネキが風邪引いたら俺が困る」 「別にシルバが困ることは……ああ、そうね。ごめんなさい」 988 oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日かこうという自主練その2。今日(昨日)あったエスコートカスタムをもとにしていますが、ワイオクタンがあまりにも雑魚だったので、戦闘シーンはありません。残念でした!!!!お手をどうぞ、お嬢様『お手をどうぞ、お嬢様』 幾度となく聞いたそんなセリフ。幼い頃の私はそう言われることに特に違和感を覚えなかったし、それを普通に受け入れていた。私がいた世界は「そういうもの」だったし、周りもそのことに疑問を抱いていなかったのだ。 しかしこうも言われていた。 『本当にふさわしいと思う相手以外は気軽にその手を取ってはダメ』 今なら鼻で笑うが(そもそもお嬢様と呼ばれることに関してから鳥肌がたつが)、当時の私は母のそんな言葉を馬鹿正直に受け入れていた。 初めてその言葉を意識したときはまだ物心がついたばかりのときで、私はその『ふさわしい人』を心のなかでこっそり決めていた。今考えるとそれは黒歴史以外の何物でもないが、それでも当時の私の中で花咲いた恋心はあまりにもハッキリしたものだった。 1806 oct_summer_moonTRAININGなるべく毎日書いて練習しようという気持ち。だいたい30分以内に書いた超短文を、なるべく毎日書けるように頑張る。なるべくね。雰囲気オクライ。オクライっぽくないけどオクライ。お題は今日の誕生星の星言葉から。さびしがりやの夢想 時々、夢を見る。正確に言うと、人間は毎日夢を見ていて、それを覚えていないだけだという。俺はその他の人間と変わらず、夢を覚えているということは殆どない。そして、もしもそれを覚えているとしたら、それは酷い悪夢の時だ。 『大丈夫?』 そんな言葉は、けたたましく鳴り響く目覚ましの音にかき消されたのか。……いや、違うか。 「……起きるか」 これが酷い悪夢の続きであればどれだけ良かったか。そう思わずにはいられないが、これが現実であることは昨日試合で負った怪我の痛みが物語っている。悲しいことに俺のこの広い家で物音を立てるのは、不快なアラーム音とこの俺だけだった。 以前は朝起きればテーブルに用意されていた朝食は無く、昨日の夜食べ散らかした出前の器が乱雑に置かれているだけだ。 1078 1