「えっ翔ちゃんまた落第したの!?」
イズミンの驚く顔見るのもだんだん居た堪れなくなってきた。
だってもう同期で卒業資格もらえてないのおれだけなんだもん…
「翔ちゃんほんとに運が悪かったよね…まさか士官学校始まって以来の天才が教官になっちゃうなんてさ…」
おれってほんとに運が悪いと思う。ほんとによりによって…
「みんな即落ちするって言われてる教官試験でも涼しい顔しててイかずの影山って呼ばれてたんでしょ?そんな人が相手じゃいつまで経っても卒業できないんじゃないかな…」
よりによって、射精管理の王様が教官になるなんてー!!
おれ、日向翔陽。種族はサキュバス。
立派なサキュバスになるための訓練学校に通ってるんだ。
訓練学校で精液の摂取の勉強をして、実習を重ねて単位を取得したら卒業、晴れて一人前のサキュバスとして人間界に出られるってわけ。
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