プロポーズ大作戦(仮)「なぁ、ここんとこダイが悶々としてんだけど」
「……そう」
「多分、あいつは姫さんにプロポーズしてぇんだぜ?でも姫さんの事情を考えると言い出せねぇって感じでさ」
「……」
「ダイが落ち着かねぇとさぁ、オレの身の振り方も変わってくるから」
「キミもメルルを待たせているのよね」
「こっちは話がついてるからいいんだよ。まずはそっち。姫さんはダイと一緒になるつもりはねぇってことか?」
「賢者の国の王配たるものは賢者がよろしいかと。勇者様ですか?回復呪文は不得手なのでしょう。それに実は彼は人間ではないとか。姫も正式に王位を継承するにあたり、お世継ぎのこともございますし相応しいお相手を。ですって」
「要は姫さんの結婚相手がダイだと王位の継承を認めないと」
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