怪我人一名※捏造
※参考にしない
今日の任務は一級術師七海さんと補助監督である私の二人きりだ。いつも通り、私が下ろした帳に七海さんが入り任務を遂行して私はその間涼しい車内で待機する……はずだけど、今日は自分自身のステップアップがしたくてこっそり帳の内側で見学する気でいる。七海さんにバレたら大目玉を食らうのは確実だけれど、戦いが終わる前に車に戻れば問題ないだろう。今日の呪霊は愚鈍だと聞いているから普段よりは危なくないはず。愚鈍だけれど、術式を使うから一級呪霊に分類されたのだ。
一級術師と一級呪霊との戦いに巻き込まれたらひとたまりもないのはよくわかってるから、帳の内側と言っても帳にくっつくほどギリギリの内側に来た。本当は高いところで見学したいけれど、七海さんはあの物静かな雰囲気に対して派手に破壊するフシがあるので泣く泣く断念した。決して邪魔にはならないだろう場所を探して戦う七海さんを見つめる。
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