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    Arasawa

    @_Arasawa

    絵文字ありがとうございます。
    いつもにんまりさせてもらっています😊

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    POIPOI 32

    Arasawa

    DOODLE疲れてるのに一部屋しか予約をとってなかった土足厳禁の二人の話。
    好きになっちゃってからの話。17話と18話の間くらい。
    私もこの部屋ですのでダメだ、眠い。眠すぎる。今日の任務では呪力をほぼ使い切ったし頭も使いまくったし終始神経を張り詰めさせていた。どうにか無事祓除完了した今、もう眠くて眠くて仕方がない。現場からさほど遠くないホテルに今日の任務の同伴者である七海と歩いて向かう。最低限の荷物しか入れてないキャリーケースがとてつもなく重く感じる。ダメだ、気を引き締めろ。……同伴者が七海だけというのも気が緩む原因だ。仕事仲間からプライベートな関係、それも何度も文字通り寝た相手に切り替わったこの男がいるせいでさらに眠い。七海の低い声が今は子守唄のように聞こえてしまう。仮にも好きな男の声だというのに全く目覚まし効果がない。補助監督がいないからチェックインは自力で行わなければいけないのに、どうしても会話にタイムラグが出来てしまう。『私がまとめてチェックインします』の声に甘えてロビーのソファに沈み込む。ああこれやばい。寝そう。いやさすがにいい歳こいた大人がこんなとこで寝るなんて……。起きろ……。起きなきゃ……。
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    Arasawa

    DONE素敵なフォロワーいしころさんから頂いた土足厳禁のイラストに夢小説(とかつて上げた悲鳴)を添えました。存記。流されてキスするようになった(けど解禁してないって言い張ってる)頃の話。季節は気にせずに…。

    ⚠リンク先に顔無し夢主
    ⚠私自身は夢主の外見を特に定めておらず、素敵イラストはあくまで解釈の一つですので自由に妄想してください。

    素敵イラストはコチラ
    https://onl.bz/2L9qDQ6
    ベランダで花火を見る話今日はアヒージョの日だ。
    私は七海が丁寧に作るアヒージョが好きだし、七海はアヒージョそのものが好きだから二人ともいつもより少しご機嫌になる。白ワインと一緒にアヒージョを楽しんでいると遠くから爆発音がした。顔を見合わせ窓に近付く。帳は下りていない。あれほど大きい音が鳴る爆発を起こせるような呪霊に心当たりはない。高専が把握していない呪霊か、呪詛師が何か仕掛けたのか……。窓から見える範囲に呪霊はいないけど、遠くからそんなものを判断出来るのはきっと五条くらいだ。緊急要請に備えて脳内で身支度を始める。うん、洗濯中のものは特に無いしすぐ問題無く出勤出来るだろう。
    そのまま見渡していると夜空にパッと花が咲いて爆発音が鳴り、ああ花火だったのかと気付いた。ホッと肩を撫で下ろす。
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    Arasawa

    DOODLE土足厳禁の存記。本編とは関係ありません。
    第9話『付き合ってない女』(二人が離れる話)より前くらい。

    お題箱より
    「雷を怖がる夢主」
    「雨の日の薄暗い部屋で雨音を聞きながら過ごす」
    毎度お待たせしております。
    そういうわけではないお腹の底に響くような轟音で飛び起きた。
    何が起きたのかわからない。ドッドッと煩い心臓を深呼吸で落ち着かせながら、起き上がって周囲を見渡す。そうだ、ここは七海の家。さっきまで沢山してシャワーを浴びてベッドに入って……。外からはザァザァと雨音がうるさい。何?何があった?七海は相変わらずゾッとする程綺麗な顔で眠りこけている。空が唸るような音が耳に流れ込んできて、すべてを理解した。

    そうか、雷。

    これは非常に良くない。雷はあまり得意ではない。雷が得意というのはよくわからないけど、とにかく得意ではない。理由なんて明白。雷の持つエネルギーは余りにも不安定で、そして大きすぎるのだ。避雷針がどこにあるのかよくわからないし、結局車の中が安全かどうかもわからないし、室内の窓際で雷に打たれた人もいると聞くし、文字通り光の速さで避けられないし、打たれたら死ぬし、でもどこに落ちるか全然わからないし。
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    Arasawa

    DOODLE土足厳禁の本編直前くらいの時空です。存記。
    一言お題「舌を出して」→「○○○○○」
    お題頂いてから4ヶ月経ってしまいました。すみません。
    2022-08-04
    相手の舌を噛まないと出られない部屋最悪だ。何かと腹が立つ男七海建人と変な部屋に閉じ込められてしまった。戦闘中に逃げこもうとして廃墟の扉を開けて閉めたらパッと景色が変わってしまったのだ。
    二人で何をどうしても扉は開かない。何度舌を噛んでも鍵が開かない。相手の、とあるけどまさか七海の舌を噛めとでも言うのか。それか七海に噛まれろとでも言うのか。どちらも嫌だ。念の為順番に自分の舌を噛んだけれど部屋は開かない。力いっぱい噛んだせいで口の中は血の味がしている。

    「フ────………。では、……私が噛まれます」
    「嫌だ……」
    「私が噛みますか」
    「それもすごく嫌……」
    「このままここで死にたいのですか」
    「それはもっと嫌……」

    深い深い溜息を吐かれたのが癪に触る。なんで私が悪みたいになってんの。そもそもこんな部屋に閉じ込められるのが悪いんじゃん。なんで扉閉めたわけ?……閉めたのは私か。閉じ込めてくる呪霊だか建物だかが悪いんじゃん。この廃墟が畏怖を集めて受胎したのか?それとも外にいる呪霊?よくわからないけどとにかく最悪。やるしかないのか。でもめちゃくちゃ嫌だな……。何か解釈に隙は無いだろうか。相手の舌……相手とはそもそも誰だろう。この空間にいるのは七海だけ。……舌ってなんか他にないかな。……ないな……。
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    Arasawa

    REHABILI土足厳禁番外編
    ロ兄専七がタイムスリップしてくる話。
    存在しない記憶。
    好きなご都合設定なので続編の余地を残しました。つまるところ消化不良ですのでご注意。

    途中カットしたスケベパートを成人向けアカウント( @R18_Arasawa )のフォロワー限定で公開していますのでよかったらどうぞ
    https://poipiku.com/5024456/6760940.html

    2022-05-17
    ロ兄専七がタイムスリップしてくる話今日は久しぶりに何の予定も無い休日だ。前々から気になっていた、今にも潰れそうな重苦しい雰囲気を纏った小さな本屋さんに行ってみたいと思う。あの店は最寄り駅の素っ気なさから既に心惹かれるものがある。お昼前までベッドでゆっくりして、お昼過ぎにご飯を食べてから身支度を始めた。髪をどうセットするか悩んでいるとスマホが振動して着信を告げた。硝子からだ。ちょっと珍しい。

    「もしもし?」
    『今なにしてんの?』
    「化粧してるよ。今から本屋」
    『じゃあ高専においで』
    「日本語は初めてかな?」
    『面白いことが起きてるから』
    「えー、休みの日に高専行きたくない」
    『面白くなかったらアルコール一升』
    「乗った」

    硝子がそこまで言うのなら本当に面白いことが起きているんだろう。もし面白くなくても一升瓶が手に入るとあれば行かない理由がない。高専に行くなら気張った髪型にする必要はないから、ゆるく纏めるだけで良いだろう。ぐっと大きく伸びをして高専に向かった。
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    Arasawa

    DONE素敵なマシュマロを頂いたのでしっかり書いちゃいました🤤
    土足厳禁のパラレルワールドです。存記。
    呪専時代と本編時代の両方を書きました。
    3〜12話のどこかかなぁとぼんやり考えています。

    頂いたマシュマロ抜粋
    『土足厳禁の2人が「お互いの好きなところを3つずつ言わないと出られない部屋」に入れられたらなんて言うのか』

    素敵なネタ提供ありがとうございました!🥰🤤🥰🤤
    お互いの好きなところを3つずつ言わないと出られない部屋山には怪奇が多い。不気味さは恐怖心を生み、恐怖心は呪霊を生む。夜の山には"何か"がいるような気にさせる隙間と薄暗さが十分に揃っている。つまり人々が山を恐れる気持ちが生み出した呪霊は地方であれど大いに厄介なのだ。

    今日は七海とそんな地方の山へ任務に来ている。麓の神社には縁結びを司る神が祀られているこの山は所謂『出る』と噂の山だ。噂がさらなる恐怖心を呼び、呪霊が力をつける前に私たちが呼ばれた。窓の報告によるとそれほど強くはない呪霊がわらわら湧いていたそうだ。山一つ覆う大きな帳を下ろして、ため息のあと二人で山登りを開始した。

    「何かがおかしい」
    「……そうですね」
    「同じ方向に集まっていく……ん?何あれ……」
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    Arasawa

    DONE土足厳禁の学生時代。数え切れる程しかない二人の思い出の一つ。
    七海が風邪を引いたらしいから嫌々看病しに行ったら思っていたより辛そうで……?

    土足厳禁を読んでなくても読めると思います。

    この二人が少し遠い将来ゆっくり両想いになっていくことを思うとめちゃくちゃにんまりしてしまう😊
    嫌いな後輩が風邪を引いたらしい「七海が風邪引いたって」
    「ふーん」
    「看病に行ってやんなよ」
    「え、なんで?七海でしょ?なんとかなるでしょ」
    「いいから行ってやんなって。風邪の原因はストレスもあると思うから」
    「えー……」

    ストレスが原因なら嫌い合っている私が看病なんかしにいったら逆効果じゃないのかなとは思う。けれど数ヶ月前に灰原を亡くし憔悴しきったあの七海の姿が脳裏を過ってしまい、硝子に言われるがままゼリー飲料数個を手に七海の部屋を訪れた。七海ならこういう時のためにゼリー飲料くらい常備してそうだけど……。
    呼び鈴を鳴らしてしばらく待ったけれど物音はしない。寝てるのかな。もう一度鳴らして出なかったら帰ろう。固いボタンを再度押したけれどやっぱり物音はしない。……そもそも生きてるのかな。なんだか妙に心配になってきた。七海?と声を掛けるとドタ、と物音がした。いるんじゃん。足音の後ガチャ、と開いたドアを避けて中を覗き込む。マスクで覆われていない七海の目元は真っ赤で少し息が荒い。眉間の皺はいつも通りだ。
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    Arasawa

    MOURNING土足厳禁の二人が避妊失敗する話。
    際どい描写があるのでエロくないけどR-18です。
    本編とは繋がっていなし、本編はこうなりません。
    あくまでもパラレルワールド、ifのお話です。

    ↓これの続きかもしれない↓
    ゴムが無くなって生でしちゃう土足厳禁の二人
    https://poipiku.com/3203356/6058924.html
    避妊に失敗した話どうやら私は風邪を引いたらしい。確か任務で雨に打たれたあたりから食欲は無いし微熱が出ている。立派な成人がこんな小学生のような風邪の引き方情けないな……と思い続けて二週間。大人の風邪は治りにくいだなんて言うけれど、果たして二週間も続くのだろうか……。
    微熱が出ている二週間七海のお誘いを断り続けていたから一昨日は高専でばったり会った七海に空き部屋へ引きずり込まれて額に手を当てて体温の確認をされた。二週間はおかしいです、一度しっかり休んでください、と真っ直ぐ目を見て言う七海を見てまるでお医者さまのようだなと考えてしまった。ずっと怖いくらい真剣な真顔だったから『迷信を信じるな』といった軽い反応に期待して『移せば治るらしいよ』なんて言ってみたら、ドロドロに溶けるようなディープキスをされた。解せぬ。風邪は治らなかった。
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