クラス分け「えっ!?目金君と僕別のクラスなの?!」
「漫画君、僕は外部生です。中学からの在校生である君と一緒のクラスになることはありません」
新入生の教室へと案内する道すがら。何気無いやり取りとして「一緒のクラスになれたらいいねー」というごくありふれた会話を振ったのだが、困惑した様子の目金君から伝えられたのは『外部生と内部生は一年目は別クラスになる』という残酷な話であった。冷静に考えてみれば高校から秋葉名戸学園の生徒になった目金君が内部生と同じクラスになる訳が無かったのだが、萌にとって目金君は余りに身近な存在であった為そのシステムを完全に失念していた。
「そんな…そんな……。僕も外部受験すればよかった……」
「本末転倒じゃ無いですか」
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