イルカ先生を応援したい! 思っていたよりのんびりと過ぎた一月が終わる頃、一週間だけ火影室の仕事を手伝って欲しいとアカデミー経由でイルカに依頼があった。火影室では年末に溜め込んだ書類の処理が追い付いていないらしく、年度末を迎える前になんとかしたい、ということだった。
アカデミーではこれから卒業試験、入学試験、卒業式に、下忍となる卒業生の引き継ぎ、そして新年度……と行事が続く忙しく、生徒たちにとっては大事な時期だった。その為職員室では結構な顰蹙を買ったが、火影命令を突っぱねる訳にもいかず、イルカは二月に入ってから一週間、アカデミーの授業以外の時間は火影室付きとして働くことになった。
「イルカ先生、アカデミーも忙しいのにごめんね……」
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