いたずらっ子たちへの依頼*
「ナルト! このあとちょっと残ってくれ」
授業が終わったあと、後片付けをしていたナルトにイルカが声を掛けた。ナルトは最近やっと中忍になったばかりだが、以前から同期たちと一緒にアカデミーの授業を手伝っていた。今日もイルカのクラスを手伝ったところだ。
ナルトは機嫌よく返事をしながら、このあと一楽に行く話かなあと勝手に思っていた。せっかくイルカの授業を手伝ったのだから、たまには一緒に一楽へ行きたい。
ナルトが授業で使った教材を片付けながらにやにやしていると、イルカの声が聞こえてきた。
「おーい、おまえらもちょっと来い」
イルカが声を掛けたのは、教室の窓際でおしゃべりをしていた二人の生徒だった。「ええー」「はーい」と答える声を聞いて、ナルトはぎくりとした。彼らはいつもナルトと木ノ葉丸が連れ回しているアカデミー生だ。つまり、いつも一緒によろしくないことをしているイタズラ仲間だった。
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