普段の君も着飾った君も 荘園でパーティが開かれる、という知らせを受けて、女性陣は張り切っていた。
パーティ用のドレスは荘園側が用意してくれる、とのことで皆ドレス選びをしにドレスルームへと向かう。
「……ルカは、行くのか? パーティ」
「んー? あー……なんかそんなのあるらしいな。どうしようかな。会場で使われているであろう設備に興味はあるけど」
そんなところまで見学させてもらえるかな、と言いながらルカは軽く笑う。
アンドルーは正直、行くつもりはなかった。
普段見ない食事に興味はあるけども、煌びやかなドレスや雰囲気はどうにも苦手だ。
そもそもドレスなんてものが自分に似合うとも思えないし、パーティなのだからもしかすると社交ダンスをすることもあるのだろう。
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