小狐リラン @Kasutera4126 ハーメルンに掲載していたものや、color名義でpixivに投稿してる自小説の獣八禁や、単発の獣八禁置き場。次回投稿予定わかんない ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 7
小狐リランDONEリクエスト作品ナバルデウス×ラギアクルス 深く、深く、深く。 陽の光などとうに届かぬほどに深く。私の存在が塵のように小さく思えるほどに広く。 海原の果てに連なるこの場所は、まるで世界の裏側かのように、秘匿されている。私の身体は妙な緊張感に包まれ、心の臓は興奮とは違う高鳴りで、僅かに跳ねる。 厳かで重い空気が、ここには満ちている。 それを感じ取るからだろうか、私以外のありふれた生き物、魚の群れや小さな甲殻類たちは、この場所に近づこうとはしない。 その原因を、私はよく知っている。 この深海の底に潜む、悠久の存在。 闇の中で静かに息づくもの。 その気配だけで、水は重さを増し、私の身体に重くのしかかる。 夜空のように深い闇に閉ざされ、視界は閉じ、方向感覚が揺らぎ、上下さえも曖昧な空間。 2928 小狐リランDONEリクエストガララアジャラ ゲネポス voreもの(?)なんか違う気がする。 7796 小狐リランDONEリクエスト作品行為最中スタート エスピナスとバゼルギウス ♀×♀エスピナスにナワバリ争い勝負を挑んだ結果、なぜかバゼルギウスが10回果てる前にエスピナスを1回果てさせたら勝ちの勝負になり……。 6514 小狐リランPAST朝の何気ない、雷狼竜と私の日常風景。朝の私と雷狼竜 小鳥がチュンチュンと可愛くさえずる音。そんなものの音のみで起きられれば、私はどれほど良い朝を迎えられるのだろうか。 「……わふっ!」 「うぎゃ!」 私が寝ている布団に、何かが勢いをつけて飛び乗る。唐突な衝撃に、私は変な声をだしながら目を覚ました。お腹に身体を押し付けられ、朝っぱらから腹の底にある何かが飛び出してきそうになる。私はガバッと布団から飛び起き、私の最悪な目覚めにさせた張本人を少しばかり睨んだ。 「……わうっ?」 どうしたの、とでも言わんばかりに首をかしげ、私を見つめるのは、黄色い甲殻に身を包み、胸の方は魅惑の白いモフモフで包まれた、狼のような中型犬ほどの生き物──ジンオウガである。このジンオウガと暮らして早数ヶ月。まだまだ子供なのか、元気が有り余っているジンオウガは、私が起きるのが遅ければ、決まって背中から落ちてきて、私のお腹を正確にアタックしてくる。本人は起きてよと催促してるだけなのだろうが、これが中々に辛い。 3811 小狐リランPASTゴミ捨て場にあった綺麗な銅像のようなもの。凄い精巧な作りだなぁなんて思っていたら……。鋼の身体のドラゴンさん 今日の晩飯の唐揚げと、明日の食べるパンをコンビニで買った帰り。それは、いつもゴミを棄てるゴミ置き場にあった。気になった私は、それの近くに寄ってみる。大型犬程の大きさの銅像のようなそれは、空想上にいそうなドラゴンが犬のようにお座りしている様を模しているかのようだった。鱗の一つ一つまでしっかりと造られており、今にも動き出しそうなほど、随分と精巧な造りをしている。そういうものに疎い私でも、パッと見ただけで凄いものだろうと認識できる。こんなものを棄てるだなんて、もったいない。 それにしても、これはいったい何が素材として使われているのだろうかと思った私は、触れても分かるわけないのに、その銅像のようなものに触れる。鉄のようなものを触った、あのひんやりとした感覚。しかし、その中にもどこか不思議と生き物の温かみを感じる。 5117 小狐リランPAST仕事から帰ってきたその日、俺はガレージに見たことの無い黒い生き物を見つけた。ガレージにいた黒い生き物の話 かなり強い雨が降っていた日の夜のことだった。 土砂降りの雨の中、濡れながらも帰ってきたその日の俺は、駐車場である共有ガレージの隅に、見慣れないものを目にした。 大型犬くらいの大きさがある、全身が黒にかなり近い藍色をした生き物。丸まってゆっくりと身体を上下させているところから、恐らくは眠っているのだろうと判断できる。 全体的に顔立ちは猫のようである。目元から耳と思われる部分の体毛は赤く、舞踏会のマスクのようだ。口の上は鳥の嘴のようになっており、鼻も鳥の形状に近い不思議な顔をしている。腕には畳まれているような皮膜があり、なにやら翼のような雰囲気を漂わせていた。やたらと長い尻尾は、滑らかな体毛が揃っているが、先端の方になると、どこか刺々しい印象をうけた。 5872 小狐リランMOURNINGワンドロ参加の際に書いたもの。黄昏 バゼルギウス ──己のナワバリを巡っていた最中、爆鱗竜の心が強く跳ねたあの瞬間のことを、今でも鮮明に思い出す。 陽の光に照らされ、若い樹木を思わせる綺麗な鱗を光らせるその竜を見て、アレこそが自分の番となる存在なのだ、と。 それが雌火竜であるということ、そうして、自分とは違う異種族であるということは、百も承知である。それでも、彼女を自分のモノにしたかった。それが自分がここにいる意味であるという、漠然とした確信があった。 生まれてこの方、もっぱら戦うことが生きる全てであったため、色恋沙汰には一切触れてこなかったのが、この爆鱗竜である。そのため、雌火竜をどのように射止めれば良いのか、それが分からなかった。 だがとにもかくにも、まずは彼女に近づこうという意思で、爆鱗竜は行動を移すことにした。 3633 1