響に擬態するノイズ様遥先の未来
ノイズの存在を知る者は愚かその記録も内容すら忘れ去られるくらい長い時が経った頃
1人の髪の長い少女が街の住人たちの笑顔を見つめている、住人たちの幸せそうな姿にほっと胸をなでおろし少女は自身の体を優しく抱き締める
「お前たちが守ってきた笑顔は今でも健在だぞ、響」
ノイズは人々から悲しみが消えない限り何度でも蘇る宿命をもって生きている
伝説の戦士プリキュアはそんな彼を救ってくれた
ノイズは彼女たちに感謝してもしきれない思いをまるで、昨日のことのように思いを馳せる
「懐かしいな…」
嬉しさと同時に彼女たちにもう会えない寂しさ、悲しさのあまり涙を流す
ふわり、と舞い落ちる黒い羽根
悲しみの化身自らから流した涙から生まれた悲しみの断片
654