きっと君は幸せアイさん家の廊下で、雛が女の子を見つけた。
どうしていいのかわからなかった雛達は、私の足をペチペチ叩いてその子の所に連れて行ってくれた。
「ホントに女の子だ。気を失ってる?」
たまにこの場所には読んでもいない人間が来るときもある。
前には雛を虐めた奴がいて、その時は問答無用でぶん殴ったこともあった。
あの時には、一心不乱に顔とか殴り続けていたから、アイさんに止められた時にはKO勝ち寸前くらいだったと思う。
元より、此処に来る人間って言うのはロクな奴はいないとアイさんは言っていた。
…なんでも、私は違うらしいけど。
「ねぇ、大丈夫?」
真っ白なワンピースに真っ白なリボンをつけた女の子は、青い組紐をリボンの布に巻きつけている。
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