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    まる@雑多

    @sakkurinn1
    好きなものを好きなときに好きなように描く

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    まる@雑多

    DONEオベぐだオベ ※LB6クリア後に読まないと意味不明です
    一応ぐだは男女どちらでも読めるように書いているつもりです。
    勢いだけで書いたので、ガチなんでも許せる方向けです!!!
    無題 藤丸立香は、気がつくと秋色の森の中にいた。
     あたりを見渡すと、虫の姿をした妖精たちが飛び出してきて、嬉しそうに立香の周囲を飛び回る。相変わらず何を言っているのかはわからないが、歓迎されていることはわかった。しばらく妖精たちと戯れてから、立香は尋ねる。
    「オベロンはどこ?」
     それに答えるように、妖精たちは立香を彼らの王様の元へと導いた。
     辿り着いた場所は、木々に囲まれた中にある小さな陽だまりだ。そこに、オベロンはいた。木にもたれて足を投げ出して座っている。灰暗色の前髪の下で、その瞳は閉じられていた。立香を導いていた妖精たちが、ふわりと彼の頭や肩に寄り添って、ゆるやかな歌を口ずさむ。その様子は、絵本の一頁のようで、立香は自然と微笑んだ。オベロンの側面に歩み寄ると、その場にしゃがんで至近距離から彼の顔を眺める。思えば、こうやって近くからその顔を見つめたことはなかった。ほんのり血色のある頬に触れてみたくなって、手を伸ばそうとした自分に気付いて、立香は苦笑いする。そうして、そのまま手を下ろし、その場に腰を下ろすと膝を立てて座った。
    1886

    まる@雑多

    DONEフォロワーさんの絵にssつけるやつをやりました。
    オズさん(@Wreck373_95)の以下の絵イメージです。
    https://twitter.com/Wreck373_95/status/1352865803348054016?s=20
    ※義善(ぎゆぜん)だけど最終的に別れます・暗めかもなので注意
    我妻善逸という男は卑怯者だ。勇気のない意気地なしだ。
     少なくとも俺自身はそう思う。
     じいちゃんに拾われる前も、じいちゃんの元で修行していたときも、鬼殺隊に入ってからも、それは変わることがなかった。泣いて、逃げて、人にすがって、情けなく生きてきた。
     でも、俺だって好きでこう生まれた訳じゃないんだ。俺は俺なりに一生懸命生きているし、生存することくらいは許して欲しかった。
     そんな俺にも、優しく接してくれた人はいた。
     じいちゃん(ちょっと殴りすぎだけど)、炭治郎、禰豆子ちゃん、伊之助(お前も暴力的だよな)、鬼殺隊に入ってからは特に、いい人達に囲まれていたと思う。
     そのうちの一人、冨岡義勇さんとは、鬼殺隊に入って間もない頃、偶然知り合った。
     町で初めて彼を見たときは、綺麗な人だなと思った。烏羽色の髪を無造作に束ね、切れ長の瞳は深い海を思わせる色をしていた。俺は男前のことは嫌いだけど、彼はなんというか、放っておけないが先に来てしまったせいで拒否反応は出なかった。まあ無理もないと思う。だってお店に入って料理を頼んでおきながら、財布を忘れたことに気付いて心底困っていたからだ。言い訳もしな 2013

    まる@雑多

    DONEフォロワーさんの絵にssつけるやつをやりました。
    くなさん(@kuna_BB)の以下のシエウノログの一番最後にある絵をイメージして書いています。
    https://www.pixiv.net/artworks/80500869
    ※付き合ってる二人の設定です
    「ウーノ。俺、頑張ったと思わない?」
     地面から突き出た石や岩が目立つ荒野。山となった魔物の死体の側で、シエテは石に腰掛け、地面に突き立てた剣に寄りかかるようにしながら問いかけた。
    「この位で弱音を吐くとは、珍しいね」
     それに答えたのは、中空に浮かんだウーノだ。己の身長より長い槍を片手に、首を傾げてシエテを見る。
     二人はこの先にある町に忍び寄る魔物の大群の討伐を依頼されてここに居た。彼らにとって、ここの魔物達は数が多いだけでたいした敵でもない筈だ。
    「うーん。まあそうなんだけど。ここ数日ずっとこんな感じじゃない? そろそろゆっくりしたいなーって」
     シエテの言うとおり、確かにここのところ毎日がこんな調子だ。休息が欲しくなる頃合いなのかもしれないと、ウーノは思う。
    「なら、明日の依頼は私が一人で請け負おう」
    「ええ……。それなら意味がないから、俺も行くよ」
     その言葉に、歯切れも悪く応えたシエテは、背筋を伸ばして伸びをした。そんな彼に、ウーノが怪訝そうな顔をする。
    「何が言いたいんだい、シエテ」
    「……真剣に聞いてくれる?」
    「勿論だ」
    「ウーノと二人でいちゃいちゃする時間が足りない 1049