じゃじゃ馬と跳ね馬 おっきくて厚い体に高~い背丈、彫刻って言うと大袈裟だけど、うちの旦那様はスタイルが良いのだ。
なんだって似合うしなんだって着こなしちゃう。
ピンクの髪と白い肌はちょっとクセがありそうで意外とどうとでもなっちゃうものなのだ。着せ替え甲斐があるでしょう?
◇◇◇
たまには服を新調しましょ、と言って紳士服のお店に来る。
掘り出し物の中古品から、最近作られた既製品まで揃ってるのでちょっと広い。
「俺は着られて動きやすければなんでもいい」
ぶっきらぼうにそう言ってちょっと不満げ。せっかくちょっといいワンピースでおしゃれしたにこの隣に、テキトーな格好で立つつもり?
「なんでもいいなら私に合わせてくれてもいいでしょ?」
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