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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
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    Dochi_Kochi28

    DONEあもあき 
    バレンタイン1か月前だけど バレンタインネタ
    街中の装飾を見て、ため息をつく。
    このくらいの距離があれば、チョコレートの香りに眩暈はしないが、なんだか複雑な気分だ。

    バレンタインデー。

    あの時は、手作りクッキー、だとか、トリュフチョコ、だとか、色とりどりの包みをもらっては、送り主をすべて書き留め、上司にからかわれながらも律儀に少しずつ食べていた。
    そして、ホワイトデーに各部署を回ってお返しを配っていたものだった。

    今の自分にそれと同じことがあったら、たぶん、もっと苦労するのだろうか。
    何しろ、食べられない。
    無理やりにでも市販のものを買って、一口食べてみたことがあったが、そこからはもう駄目だった。機械油を無理やり口に入れたような感触と猛烈な眩暈しかなかった。

    今、望むものは?と聞かれたら。
    「1日だけでもいいから、味覚を戻してくれ!」
    そうとでも言ってしまうかもしれない。また、あの甘さを味わいたいから。
    どう断るべきか、も考えておくべきなのだろうか。
    ぼんやりと、街中の赤とハートだらけの装飾をうらやまし気に見つめながら、いつもの帰り道を歩いていった。

    「帰ったか。」
    ドアを開けた途端、鼻をくすぐるコーヒーの香り。
    リビン 1183

    Dochi_Kochi28

    DONE亜アキ(アモアキ)の話
    想像 re ドナート戦後、アキラさんの元に戻ってきた亜門さんと手当てをするアキラさんのおはなし
    戻った、というや否や、すぐに椅子に座らされ、救急キットをアキラがもってきて。
    そして俺はローブを脱がされ、ぐいぐいと消毒液のついた布で顔をぬぐわれていた。

    「すぐに治るぞ」
    「うるさい。ローブの穴を見れば君の怪我の多さがわかる。治る、と言っても個人差があるだろう。おとなしくしているんだ。」

    そうやって、また、無言でアキラは俺の手当てをする。
    時々そばを通りかかった捜査官がほほえましい顔つきで通り過ぎていくのは、なんともこそばゆい気分だった。
    特に車いすで通りかかった安浦特等は、「あらあら・・・」と言わんばかりの温かいまなざしを向けていた。

    俺は、もう、喰種なのだから、こんなことをしなくても大丈夫なのに。
    というか、これからの戦後処理でアキラの処遇がどうなるのかも心配なのに。お構いなしに、アキラが今度は俺の腕や腹に包帯を巻き終え、「ん」と無言で真新しいシャツをよこす。
    いたたまれない気持ちで俺はそれに腕を通した。

    「飲め。」
    そうしたら、突き出されたのはRC細胞液と活性剤。断ろうとしたら、それすら見透かしたようにもう一度俺の前に突き出した。
    今度は、断らずに、口を付けた。
    少しだ 1124

    Dochi_Kochi28

    DONEアモアキ(亜アキ)ショートショート
    本編その後 チョット創作入れてます 解釈違いご注意ください アキラさんが博士になってます
    ぼんやりと、天井が明るくなってきたころ。
    珍しく、目が覚めた。
    その前の夜に言われたことが引っ掛かっていたからだ。

    始まりは同じ部屋に住んでいる酔っ払いの一言だった。
    「なぁ。君は、あと何年生きるんだ?」
    言われた直後は「さぁ、な。」と言葉を濁したが、いつかは向き合わねばならないことだった。
    「後、何年、か。」
    彼女を起こさないようにベッドを抜け出し、ベランダに出て、ぼんやりと考えを巡らせていた。
    人として短くなったであろう寿命をこのまま全うするか。
    それとも、実験体になってでも処置を受けて、できるだけ長く彼女と一緒に生きるか…化け物になってでも生きて、そばで支え続けるか。
    俺にとってはとても重たいことなのだと思う。

    振り返り、まだ目を閉じたまま、さっきまでの酔っ払いぶりはどこに行ったのか、というくらいにおとなしくすやすやと眠りについたままの彼女を見やる。
    置いて、行きたくない。
    二度も彼女を泣かせたくないな、と思う。
    そうか。簡単なことなんだ。
    心がすっと軽くなったような気がした。

    その朝。
    朝食を食べ終えたアキラを正面から抱きしめて、なるべく自分の顔が見えないようにして。
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    Dochi_Kochi28

    DONEからっぽな朝、満たされた夜

    東京喰種二次創作 アモアキSS
    べたべたに甘いうえにほわほわ風味なのでお気を付けください 解釈違いもあるのかもしれません
    行かないで。行かないで。とうさん。
    必死になって追いかけるのに、目の前の人はやさしいまなざしでこちらを見つめ、手を振っている。
    わかっている。俺はまだ、そっちには行けない。言ってはならない、行ってはならない。

    そうして、手を伸ばして、目が覚める。
    気が付くと、涙を流している自分がいた。
    そして、さっきまで伸ばしていた右腕がある、と自覚して、安堵してまた涙が流れる。

    あの戦いの後、孤児院にいた時の夢を見るようになった。
    つらい思い出も、楽しい思い出も、一緒くたになって夢を見る。
    まるで今まで押し込めていたからっぽな部分が満たされるみたいに。


    そういうことがあってから、どれくらい経ったのかはわからないけれど。
    いつものように、アキラをベッドに寝かせてから自分の部屋に戻ろうとした時だった。
    「?」
    ベッドから立ち上がろうとして、立ち上がれないことに気が付く。アキラが後ろから俺の服を掴んでいるのだ。
    「どうした、アキ」
    「一緒に寝ろ。」
    「いや、俺は」
    「いいから、動くな。」
    観念して、アキラが開けてくれた隙間に体を横たえる。
    「気づかない、とでも思ったのか毎朝泣いているだろう。」
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    Dochi_Kochi28

    MAIKINGFGO パッションリップ SS
    リップの両手のおはなし。
    (もしかすると解釈違いの部分あるかも)
    『あのー。マスター。』
    『ごめん。もう少しだからじっとしてて。』 

    それ、30分前と同じセリフなんだけどなぁ。
    でも、マスターがこうやって、自分の手をキレイに磨いてくれているのは、ちょっとうれしいかな。
    金属油の匂いには最初びっくりしちゃったけど、だんだん自分の爪がぴかぴかしてきて、キラキラしてるのを見るのは楽しい。

    何より、マスターといろんなお話ができるのはものすごくうれしい。

    でも、こういうとき、じゃまものがはいるのは、よくあることで。

    『ちゃんますー!』
    『はぁい、マスター…あれ、リップ、何してんの?』

    えっと、清少納言さん、と、鈴鹿御前、さん、だっけ。ぴかぴかになった私の手と、マスターの顔を交互に見て、ほー、ほー、とかにやにやし始めた。
    ちょっと、苦手だなぁ。

    『ちょっと、機械いじりしてきたんだけど、帰りにリップの両手みたらさ、磨きたくなっちゃって。』
    『へぇ。メカメカ、好きなんだ。ちゃんます。んでも、女の子のネイルケアなんて、やるじゃん。』
    『そ、そんなんじゃないです。』
    『んにゃ。ネイルケアっしょ。リップちんだって女の子なんだし。あれ?鈴鹿っち?どったの?』

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