Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    あらた

    dhastarflower

    DONE巌ふちと十禾。
    船の上で巌鉄斎が十禾に眼帯をとられその後返してもらうまでの話。
    十禾が巌鉄斎を誘う描写はありますが未遂程度。
    あと支部にあげるときにあらためて誤字脱字加筆修正します、また挿絵も描きますー!
    私の中でひとつの巌ふちの最終形態。
    遅咲きの初恋 失ってから大事なモンに気づく俺は愚かだ。
     ああしていたら、こうだったらともしもの妄想の連続をいくら繰り返したってアイツは帰ってきやしない。あの瞬間に戻れたらとか不毛だから辞めた。
    ちゃんとその時を生きてきた人間がしてきた選択をせめて無駄なモンにしないようにとするばかりなんだ。遺されたモンの責任だ。
     …わかってはいんだけどよぉ。
     なぁ付知。
     何度も何度だって、俺は後悔しかない
     
     ※※※
     
    「あ〜そうだそうだぁ、巌鉄斎。悪いけどそれ、預からせてもらうよ」
    「…はぁ?」
    「十禾殿?」
     誰が仙薬を持ち帰り公儀御免状を手にするかの話し合いにより俺がその役目を有り難く頂くことになって、それ以外が各々の小舟に乗り別れを惜しみ達者でと見送ったあと。俺と佐切と酔っぱらい男の三人だけになり、先程まで賑やかだったものがなくなってさらに寂しさが募るのか懸命に泣くのを抑えようと佐切の鼻をすする音がデカい船で響く、そんなしんみりとした空気を台無しにブッ壊すかのような酔っぱらい男の言葉に俺は耳を疑った。
    17092

    kumaneko013

    DONEサトヤブ3のエアスケブでリクエスト頂いた『ゲーム軸でも現パロでもokですので、何故か犬(ガルク可)の群れに囲まれることになったジェイハン♂』です。
    現パロで書かせて頂きました。あまり細かい設定は考えておらず、アラタがいつものように高校生、ジェイくんが大学生やってて既にお付き合いしているぐらいのふんわり具合。あと教授呼びは単に私の趣味です。多分メガネ掛けてる。
     約束の時間から、既に二十分は過ぎてしまった。
     完っっ全に遅刻だ。
     彼をひとり待たせているかと思うと、心が痛む。
     大学の側にあるデカい公園の中をオレはひたすら走り続け、やがて目的地──売店近くのベンチで、ぽつんと腰掛けている男の子を発見した。
    「おっ、お待たせしました~~!!」
     大声で呼び掛けながら駆け寄ると、こちらを向いた彼が笑顔でベンチから立ち上がる。
    「ジェイさん!」
     こんにちは、と礼儀正しく挨拶をしてくれるアラタさん。学ランの下にパーカーを着込み、リュックを背負っている姿が高校生然としていて、可愛らしい。
    「いやほんとすみません……教授に……いきなり雑用押しつけられて……」
     少し折り曲げた両膝に手をつき、ゼイゼイと息を切らしながら。
    4782