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    ちり

    がたはし

    PROGRESSチリポピちゃんです。捏造しかありません。えっちなお話になる予定ですが、まだまだえっちではありません。雰囲気だけで楽しんでいただけたらと思います。(えっちでは、チリちゃんが攻めをさせられてしまう展開になります。私が攻めをやらされてしまう受けが好きなため…複雑ですみません)
    途中まで:チリポピちゃん小説1.

     六月のパルデアは湿度の高い暑さが続く。今日もその例に漏れず、チリはテーブルシティの自宅である集合住宅から、街の西側にあるポケモンリーグ本部に行くまでの間、じりじりと熱い朝の日差しに耐えかねてアイスコーヒーを一杯買わなければならないほどだった。始業の三十分前にリーグ本部に着いて、エレベータで自身のデスクがあるフロアに行く。リーグ本部のオフィスエリアは建築への深い造詣を持つリーグ委員長オモダカの趣向もあって”職員のモチベーションを向上させる”ことを目的とした開放的かつクリエイティブなオープンオフィスになっている。別地方に目を向けても、ここまで素晴らしいリーグ本部はそうそうないだろうとチリは思う。そんな”人々の集い”や”自然との融和”を見事に表現したオフィスを尻目に、チリは理事長室と同じフロアに位置する、極めて事務的なオフィスを自身の定位置としていた。
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    くろん

    DONE余裕ある大人の態度で星ちゃんを口説くサンポとばっちり口説き落とされる星ちゃんとその後の逆転劇と星ちゃんの独占欲の話
    かわいいあんたは私だけのもの 未だに時折何かの間違いか、そうでなければ夢か何かかと思ってしまうが、私は今、サンポといわゆる「お付き合い」というものをしている。
     サンポから好きです付き合ってくださいという申し出を、少しばかり遠回しな言い方で受けた時、私が真っ先に感じたのは困惑だった。
     私には「好き」というものが分からなかったから。
     私の知っている好きとは星穹列車の仲間や開拓の旅で出会った人たちに向くものであり、それはきっとサンポの言う好きとは違うものだろう。私は彼らと恋人のように接したいとは思わない。
     イエスノーの返事の代わりに正直にそう打ち明ければ、サンポは「ならお試しで付き合うのはいかがです?」と言った。
    「お試し?」
    「ええ。僕だって始めから都合よく両思いになれるだなんて思っていません。まずは付き合ってみて、僕を好きになれるかどうか試してほしいんです。じっくり考えていただいて構いませんよ? こう見えて気は長い方ですから――ああもちろん、お試しの間は一切手を出したりはしません、誓って」
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