アイルー
髭泥棒ver.1.8
DOODLE自ハンカゲイッテツ:真面目な好青年だかカゲロウさんが絡むとドがつくポンコツになる
ヒスイ:イッテツの最初のオトモアイルー 辛口だけどイッテツを思う気持ちは本物
クロガネ:イッテツの最初のオトモガルク イッテツのことを応援している
ハンカゲ馴れ初め話「はあ…………」
息を吐いては右へふらふら。
「すぅ〜…………」
息を吸っては左へふらふら。
かれこれ15分近くはそんな調子で玄関口をウロウロさまよっているイッテツに、ヒスイはばしんとグーパンチを入れた。クロガネも呆れているのかその場に伏せながらわふ、と一声あげた。
「イテッ」
「いつまでそうしてるニャ!昼時を逃すどころか日が暮れるニャよ!」
「うグッ、いや、うーん……それはそうなんですかその、心の準備とか……」
「どうせアレコレ考えてても本人前にしたらパニクってトチるんにゃから準備にはな〜んの意味もニャいとおもうニャ。」
「……そこまで言わなくてもよくないですか?」
困ったようにアタマを掻きながらへらりと笑う人懐っこい青年……イッテツは、手に握りこまれた紙を広げた。カムラ名物うさ団子を振る舞う茶屋の娘にしてイッテツの心強い味方でもあるヨモギから、2人で食べに来るとうさ団子がいっそうお安くなるというクーポン券をもらったのだ。これをデートの口実にしてね!……とドッカンキツ大福のように弾ける笑みでもって持たされた大切な紙。……を、懐へ戻し、また取り出して、広げて見て懐へ戻しを落ち着きなく繰り返し、ルームサービスとヒスイ、クロガネがシャボン玉で仲良く遊び出した頃ようやく両頬を叩いた。
4462息を吐いては右へふらふら。
「すぅ〜…………」
息を吸っては左へふらふら。
かれこれ15分近くはそんな調子で玄関口をウロウロさまよっているイッテツに、ヒスイはばしんとグーパンチを入れた。クロガネも呆れているのかその場に伏せながらわふ、と一声あげた。
「イテッ」
「いつまでそうしてるニャ!昼時を逃すどころか日が暮れるニャよ!」
「うグッ、いや、うーん……それはそうなんですかその、心の準備とか……」
「どうせアレコレ考えてても本人前にしたらパニクってトチるんにゃから準備にはな〜んの意味もニャいとおもうニャ。」
「……そこまで言わなくてもよくないですか?」
困ったようにアタマを掻きながらへらりと笑う人懐っこい青年……イッテツは、手に握りこまれた紙を広げた。カムラ名物うさ団子を振る舞う茶屋の娘にしてイッテツの心強い味方でもあるヨモギから、2人で食べに来るとうさ団子がいっそうお安くなるというクーポン券をもらったのだ。これをデートの口実にしてね!……とドッカンキツ大福のように弾ける笑みでもって持たされた大切な紙。……を、懐へ戻し、また取り出して、広げて見て懐へ戻しを落ち着きなく繰り返し、ルームサービスとヒスイ、クロガネがシャボン玉で仲良く遊び出した頃ようやく両頬を叩いた。