アイル
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MOURNING月鯉。某アイルケのオマージュ、落ち目の小説家月島×人妻鯉登の不倫もの。書きたいところだけ書いてる。早くエロ投げたい。完結しなさそうなので、もう、供養する。次はエロ回。海の墓標、それから、恋の死にざま初めて彼の本を読みおえたとき、雷に打たれたような衝撃を感じた。
『海の墓標』。
それは文壇期待の新人、月島基による初のベストセラー本だ。
普段、恋愛をテーマにした本はそれほど読まないが、友人の江渡貝が是非にと押し付けてきたものだから、数ページ捲るうちにその文体の美しさに虜になった。
「これ、読み終わったぞ。ありがとう。」
「どうだった?ねぇ、すごくいいでしょ?切ない恋模様が丁寧に描かれてて、ほんと、もう、たまらないでしょ?!」
ずいずいと感想と同意を迫る友人を押しやると、鯉登は素直に良かったと言えず、まあ、悪くなか、と答えた。
「こういうのも、たまには悪うなかね。」
「なーんだ、意外に早く読み終わったから気に入ったかと思ったけど。」
8734『海の墓標』。
それは文壇期待の新人、月島基による初のベストセラー本だ。
普段、恋愛をテーマにした本はそれほど読まないが、友人の江渡貝が是非にと押し付けてきたものだから、数ページ捲るうちにその文体の美しさに虜になった。
「これ、読み終わったぞ。ありがとう。」
「どうだった?ねぇ、すごくいいでしょ?切ない恋模様が丁寧に描かれてて、ほんと、もう、たまらないでしょ?!」
ずいずいと感想と同意を迫る友人を押しやると、鯉登は素直に良かったと言えず、まあ、悪くなか、と答えた。
「こういうのも、たまには悪うなかね。」
「なーんだ、意外に早く読み終わったから気に入ったかと思ったけど。」
髭泥棒ver.1.8
DOODLE自ハンカゲイッテツ:真面目な好青年だかカゲロウさんが絡むとドがつくポンコツになる
ヒスイ:イッテツの最初のオトモアイルー 辛口だけどイッテツを思う気持ちは本物
クロガネ:イッテツの最初のオトモガルク イッテツのことを応援している
ハンカゲ馴れ初め話「はあ…………」
息を吐いては右へふらふら。
「すぅ〜…………」
息を吸っては左へふらふら。
かれこれ15分近くはそんな調子で玄関口をウロウロさまよっているイッテツに、ヒスイはばしんとグーパンチを入れた。クロガネも呆れているのかその場に伏せながらわふ、と一声あげた。
「イテッ」
「いつまでそうしてるニャ!昼時を逃すどころか日が暮れるニャよ!」
「うグッ、いや、うーん……それはそうなんですかその、心の準備とか……」
「どうせアレコレ考えてても本人前にしたらパニクってトチるんにゃから準備にはな〜んの意味もニャいとおもうニャ。」
「……そこまで言わなくてもよくないですか?」
困ったようにアタマを掻きながらへらりと笑う人懐っこい青年……イッテツは、手に握りこまれた紙を広げた。カムラ名物うさ団子を振る舞う茶屋の娘にしてイッテツの心強い味方でもあるヨモギから、2人で食べに来るとうさ団子がいっそうお安くなるというクーポン券をもらったのだ。これをデートの口実にしてね!……とドッカンキツ大福のように弾ける笑みでもって持たされた大切な紙。……を、懐へ戻し、また取り出して、広げて見て懐へ戻しを落ち着きなく繰り返し、ルームサービスとヒスイ、クロガネがシャボン玉で仲良く遊び出した頃ようやく両頬を叩いた。
4462息を吐いては右へふらふら。
「すぅ〜…………」
息を吸っては左へふらふら。
かれこれ15分近くはそんな調子で玄関口をウロウロさまよっているイッテツに、ヒスイはばしんとグーパンチを入れた。クロガネも呆れているのかその場に伏せながらわふ、と一声あげた。
「イテッ」
「いつまでそうしてるニャ!昼時を逃すどころか日が暮れるニャよ!」
「うグッ、いや、うーん……それはそうなんですかその、心の準備とか……」
「どうせアレコレ考えてても本人前にしたらパニクってトチるんにゃから準備にはな〜んの意味もニャいとおもうニャ。」
「……そこまで言わなくてもよくないですか?」
困ったようにアタマを掻きながらへらりと笑う人懐っこい青年……イッテツは、手に握りこまれた紙を広げた。カムラ名物うさ団子を振る舞う茶屋の娘にしてイッテツの心強い味方でもあるヨモギから、2人で食べに来るとうさ団子がいっそうお安くなるというクーポン券をもらったのだ。これをデートの口実にしてね!……とドッカンキツ大福のように弾ける笑みでもって持たされた大切な紙。……を、懐へ戻し、また取り出して、広げて見て懐へ戻しを落ち着きなく繰り返し、ルームサービスとヒスイ、クロガネがシャボン玉で仲良く遊び出した頃ようやく両頬を叩いた。
yubera
PASTマク石本の没原稿より当時「ガエリオとカルタが目立ちすぎてテーマがぼやけるな…」と思い没にしたのですが、今見るとこれも良いかな…と思えてきました。
「イーファ」はマクギリスと同じくアイルランド系の名前で「エヴァ(イヴ)」と同義です。
もうひとつのバージョンはpixivにて再録していますhttps://www.pixiv.net/artworks/88611583 8
ひらみ
INFOお兄ちゃん!ぼくのつくったりそうの(以下略)の正式タイトル(?)が決まったよ!『ISLE of AGARTHA(アイルオブアガルタ) アガルタの島』だって!略称は『IoAg』もしくは『アガ島』だって!よろしくね!(ポイピクのタグも後で直しておきます)Haruto9000
DONE「クー・フーリンが女性だったら」妄想。※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。
【あらすじ】
影の国での修行を終え、アルスター国に戻ってきたクー・フーリン。
ところが、国の内情は穏やかではなかった。上王が殺され、アイルランド中が混乱しているという。
さらに、エメル姫が、タラ王と結婚する話が持ち上がったというのだ。
ミラーリング #11(英雄の結婚編)再会
「上王が死んだ……?」
クー・フーリンは、呆然と幼なじみの言葉を繰り返した。ロイグはうなずく。
「外遊中、ブリテンの賊に襲われたんだ。噂じゃ、身内の仕業って話もあるが……いずれにせよ、上王も側近たちも殺された」
「そんな……」
「次期上王は息子が継ぐことで落ち着くみたいだけど、いかんせんまだ子どもだからな」
ロイグは大きなため息をついた。
「おかげで、今アイルランドは大混乱さ。このアルスター国も、コノート国も、マンスター国もレンスター国も。どの王も、次期上王に忠信を捧げるって言ってるけど、みんな腹の底では何を思っているやら」
「まさか、内乱……」
「いや、そこまではまだ」
ロイグは首を振ったが、その表情は曇っていた。クー・フーリンはおずおずと尋ねる。
42343「上王が死んだ……?」
クー・フーリンは、呆然と幼なじみの言葉を繰り返した。ロイグはうなずく。
「外遊中、ブリテンの賊に襲われたんだ。噂じゃ、身内の仕業って話もあるが……いずれにせよ、上王も側近たちも殺された」
「そんな……」
「次期上王は息子が継ぐことで落ち着くみたいだけど、いかんせんまだ子どもだからな」
ロイグは大きなため息をついた。
「おかげで、今アイルランドは大混乱さ。このアルスター国も、コノート国も、マンスター国もレンスター国も。どの王も、次期上王に忠信を捧げるって言ってるけど、みんな腹の底では何を思っているやら」
「まさか、内乱……」
「いや、そこまではまだ」
ロイグは首を振ったが、その表情は曇っていた。クー・フーリンはおずおずと尋ねる。
Haruto9000
DONE「ランサーのクー・フーリンが女性だったら」妄想、第6話。※FGO第1部のみの情報で書いていたので、ご容赦などはご了承ください。
【あらすじ】
古代アイルランドの国・アルスターに、1人の少女がいた。
名はセタンタという。〈赤枝の騎士団〉に憧れる彼女には、偉大な戦士になりたいという夢があった。
周囲に反対されながらも、彼女は戦士を目指して進み始める。
ミラーリング #7(猛犬誕生編)「だから、私と共に来なさいと言ったのに」
ぼんやりと霞む意識の中で、感情のない女の声が虚ろに響く。
「──馬鹿な子ね」
ああ、自分でも本当に、そう思う。
少女セタンタ
はっ、はっ、と息が上がる。廊下をそのまま走り抜けようとして、曲がり角の向こうに気配を感じて立ち止まる。
すばやく周りを見回し、窓の枠に手をかけると、えいやっと身を躍らせた。無事に着地し、その場にしゃがみ込む。
頭上でばたばたと足音がして、「いましたか?」「いいえ!」という苛立ち混じりの会話が交わされるのを、笑いをこらえながら聞いた。
人の気配が遠ざかるまで待つと、勢いよく立ち上がった。
目指すは厩舎だ。石畳の通路を、飛ぶように走っていく。
42077ぼんやりと霞む意識の中で、感情のない女の声が虚ろに響く。
「──馬鹿な子ね」
ああ、自分でも本当に、そう思う。
少女セタンタ
はっ、はっ、と息が上がる。廊下をそのまま走り抜けようとして、曲がり角の向こうに気配を感じて立ち止まる。
すばやく周りを見回し、窓の枠に手をかけると、えいやっと身を躍らせた。無事に着地し、その場にしゃがみ込む。
頭上でばたばたと足音がして、「いましたか?」「いいえ!」という苛立ち混じりの会話が交わされるのを、笑いをこらえながら聞いた。
人の気配が遠ざかるまで待つと、勢いよく立ち上がった。
目指すは厩舎だ。石畳の通路を、飛ぶように走っていく。