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    アタリ

    nabe

    MOURNING原作小説5巻・コミカライズ60~61話後あたりの幕間捏造妄想はなはだしいSS。初期テーマはワンドロ「丑三つ時に揺れる小夜啼鳥」
    シャスの行動と感情、原作小説で明記されてるのが、駆け寄り、抱きかかえる→生きていられるとは思えない→青ざめ→助かるかもしれない…で。その間の感情の動きは推察する事しかできないわけですが…ポイピクはキャンプションに書ける寝言の文字数が少ないので後日ピクシブにも上げます…
    【シュレディンガーの恋】
     


     聖騎士たちの手当てを終え、疲れはてた様子のネフテロスを仮眠室まで送り届けたシャスティルは、一人執務室へと舞い戻る。
     扉を開けば、無人の室内は墨を流したような闇に沈んでいた。
     
     深夜。
     
     灯した明かりに白々と浮かび上がる床には、一面の血痕も、ソファの残骸も既にない。
     すべて元どおり。
     襲撃の名残りを感じさせないその様子に、先刻の出来事は、悪い夢だったのではないかと、一瞬馬鹿な錯覚が湧くが、そんな筈もない。
     馴染んだ部屋は、今はどこかしらシャスティルによそよそしかった。
     
     理由はわかっている。
     まだヒヤリと腹の底にわだかまる、冷えた鉛のような感情の正体は恐怖だ。
     侵入者は跡形もなく姿を消し、その後の足取りはつかめていない。
    8889

    ソノメ

    DONEヴィが生き物から異様に嫌われてる姿とロが生き物と触れ合う姿を見たくて纏めてコネコネした結果、何故かこんな感じになりました

    CP要素自体はほぼ無いですが書き手がヴィロ派なので、一応苦手な方は注意して下さい…🙏🏻

    ⚠個人的な解釈の一人称三人称が含まれてます
    (このお話時点での2人はそこまで親密…?ではないです、原作時点で言うなら3,4日目あたりのイメージ)
    とある料理店裏での出来事「……勤務中にそんなことが出来るなんて、お前はよっぽど暇なようだな」

    背後から不意に声を掛けられ、オレは一瞬肩を跳ねさせてしまった。幸いなことにどうにか声をあげることは無かったので、現在進行形でオレへ痛いほどの視線を向けてきているだろう彼には、オレが驚いたということには気づいていないと願いたい。

    「はは……ヴィンセントさん聞いてください、オレは別にサボろうとしてた訳じゃ無いんです、ただ、その───」

    「私はお前の言い訳が聞きたくて声を掛けたんじゃない」

    彼──ヴィンセント、オレの働くレストランのオーナーだ───に、咄嗟に今こうして裏にいる理由を話そうとしたが、呆気なく遮られてしまう。きっとこのまま黙っていれば彼から説教を食らうだけでは済みそうにない気がして、どうにか再び事の顛末を話すことを彼の方へ振り返りつつ試みる。
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