インコさん
にし乃
REHABILIいんこさんよりアイディアを頂きました、『狭いロッカーに閉じ込められてむらむらむんむんしてしまうまだ付き合っていない五夏♀』です。好みで呪専時代の二人にしてしまいました。むらむらむんむんはしなかったかも知れません、すみません…。拙いものですが、いんこさんに捧げます。書いていてとっても楽しかったです、ありがとうございました!
とても短いので、スナック感覚でどうぞ。
In the ×××「元はと言えば、君が帳を下ろし忘れたせいじゃないか!何で私までこんな目に!」
「うるせぇ、今は口より足を動かせ!」
特級の二人は、呪専の敷地内を並んで激走していた。
「待て〜!!」
「待〜て〜!!」
担任である夜蛾が放った、呪骸の大群から逃れるために。
「チッ、しつけーなぁ!」
呪骸達が悟と傑を追いかけくる理由は一つ、彼らの親(?)が大変にお冠だからである。
事の発端は昨日の、二人の共同任務にあった。現場は三年前に廃業し廃墟となったコンクリート工場であったのだが、悟が帳を下ろし忘れ、彼の手加減なしの『赫』と傑が繰り出した一級呪霊の容赦ない攻撃が営業当時のままにされていた大きなタンクを破壊してしまったのだ。
住宅街からは離れた場所にあったとは言え、空気が震えるような爆発音に周囲は一時騒然となり、野次馬達や緊急車両の他に、上空には新聞社やテレビ局のヘリコプターなどもやって来る大騒動となった。
4867「うるせぇ、今は口より足を動かせ!」
特級の二人は、呪専の敷地内を並んで激走していた。
「待て〜!!」
「待〜て〜!!」
担任である夜蛾が放った、呪骸の大群から逃れるために。
「チッ、しつけーなぁ!」
呪骸達が悟と傑を追いかけくる理由は一つ、彼らの親(?)が大変にお冠だからである。
事の発端は昨日の、二人の共同任務にあった。現場は三年前に廃業し廃墟となったコンクリート工場であったのだが、悟が帳を下ろし忘れ、彼の手加減なしの『赫』と傑が繰り出した一級呪霊の容赦ない攻撃が営業当時のままにされていた大きなタンクを破壊してしまったのだ。
住宅街からは離れた場所にあったとは言え、空気が震えるような爆発音に周囲は一時騒然となり、野次馬達や緊急車両の他に、上空には新聞社やテレビ局のヘリコプターなどもやって来る大騒動となった。
にし乃
CAN’T MAKE付き合っていない五夏♀が呪霊と一緒にプール掃除をしてお付き合いを始める話です。↑このあらすじが全てとなります。ここは捏造アベニュー。
拙いものですがいんこさんに捧げます。いつもありがとうございます!ラッキースケベって難しいなって思いました。
夏頃から書き始めていたのですが気付けば10月も半ばを過ぎてしまいました…。遅くなってしまって本当に申し訳ありませんでした…。
三十九度の、とろけそうな日高専の敷地内にある、二十五メートルのプール。
それの惨状を見て、白色のTシャツに短パン姿でプール掃除にやってきた傑は呆然と立ち尽くした。
「これ、業者呼ぶレベルだろ…。」
彼女が思わずそうこぼした通りに、一年近く使用されていなかったプールは随分な有り様だった。
七分目ほどまで溜まった水は苔のような藻のようなものが繁殖して緑色に濁り、その水面には大小を問わず虫の死骸がいくつも浮いている。底にどんなものが沈んでいるかなど、考えたくもなかった。
現在の時刻は朝七時であったが、今日の東京の予想最高気温は三十九°C。既に太陽はギラギラと輝き、地上のあらゆるものを射殺さんばかりに照りつけている。
傑は目眩がしそうな心地だった。
4738それの惨状を見て、白色のTシャツに短パン姿でプール掃除にやってきた傑は呆然と立ち尽くした。
「これ、業者呼ぶレベルだろ…。」
彼女が思わずそうこぼした通りに、一年近く使用されていなかったプールは随分な有り様だった。
七分目ほどまで溜まった水は苔のような藻のようなものが繁殖して緑色に濁り、その水面には大小を問わず虫の死骸がいくつも浮いている。底にどんなものが沈んでいるかなど、考えたくもなかった。
現在の時刻は朝七時であったが、今日の東京の予想最高気温は三十九°C。既に太陽はギラギラと輝き、地上のあらゆるものを射殺さんばかりに照りつけている。
傑は目眩がしそうな心地だった。
穂村凛 / ぽむりん
DONEいんこさん(@okamesecond )、みぃさん(@mizuneblack )、なきぼくろさん(@nakibokuro2355 )とのリレー小説です!前回はこちらから
https://twitter.com/okamesecond/status/1569104385397125120?s=46&t=rM_Aku_gk2yNKvCwNprWsg
リレー小説・ショタおね→歳の差五夏♀ ⑤十年分つもり積もった初恋の欠片たち。
その気持ちはまるで夜明けに輝く金星みたいに、幼い僕にとって唯一のお守りだった。
それなのに、いつの日か心の奥底で、埃をかぶせて忘れようとしていた。
傑が好きだった。大好きだった。あの頃の僕のすべてだった。
そして今、大人になった僕の隣には、何も変わらない彼女がいる。
甘くて、切なくて、愛らしいあの感情が、再び僕の中できらきらと輝きを取り戻していた。
「ハァ、傑……すぐる……ッ!」
涙を堪えながら半ば飛びつくように、柔らかな身体へと覆い被さる。白い首筋から薫るのは、清潔な石鹸の匂い。あの頃と同じ、傑の匂いだった。
濡れた唇にキスをしようと迫りながらも、臆病な童貞の手は震えていた。ああ、ダッセ。
1576その気持ちはまるで夜明けに輝く金星みたいに、幼い僕にとって唯一のお守りだった。
それなのに、いつの日か心の奥底で、埃をかぶせて忘れようとしていた。
傑が好きだった。大好きだった。あの頃の僕のすべてだった。
そして今、大人になった僕の隣には、何も変わらない彼女がいる。
甘くて、切なくて、愛らしいあの感情が、再び僕の中できらきらと輝きを取り戻していた。
「ハァ、傑……すぐる……ッ!」
涙を堪えながら半ば飛びつくように、柔らかな身体へと覆い被さる。白い首筋から薫るのは、清潔な石鹸の匂い。あの頃と同じ、傑の匂いだった。
濡れた唇にキスをしようと迫りながらも、臆病な童貞の手は震えていた。ああ、ダッセ。
穂村凛 / ぽむりん
DONEいんこさん(@okamesecond )、みぃさん(@mizuneblack )、なきぼくろさん(@nakibokuro2355 )とのリレー小説です!前回はこちら
https://twitter.com/okamesecond/status/1568816858501124096?s=46&t=rM_Aku_gk2yNKvCwNprWsg
リレー小説・ショタおね→歳の差五夏♀ ②東京の某有名大学に入学した僕だったが、大学デビューに浮かれる同級生たちの喧騒にはイマイチ乗り切れないでいた。
わざわざ東京で進学したのは、やはり子供時代の初恋が引っ掛かっているからなんだろうか。近所に住む9歳年上のお姉さん。あの頃の全てだった彼女の面影を僕は今でも探している。
どうしてもとせがまれて新歓コンパに顔を出してみたものの、やはり退屈なだけの馬鹿騒ぎだった。
宴会場の中央では、一気飲みのコールがかかっている。未成年ばかりのはずなのによくやるよな。呆れ返った僕が部屋の片隅でウーロン茶をちびちび飲んでいると、女子数名が群がってくる。
全員ケバい化粧に露出度の高い服。面倒なので包み隠さず舌打ちをしてやると、不機嫌な顔も超イケメンじゃ〜ん!と黄色い声が上がる。はあ、一応、有名大学なのに内部進学のバカ女たちはこんなもんか。クソかよ。
1048わざわざ東京で進学したのは、やはり子供時代の初恋が引っ掛かっているからなんだろうか。近所に住む9歳年上のお姉さん。あの頃の全てだった彼女の面影を僕は今でも探している。
どうしてもとせがまれて新歓コンパに顔を出してみたものの、やはり退屈なだけの馬鹿騒ぎだった。
宴会場の中央では、一気飲みのコールがかかっている。未成年ばかりのはずなのによくやるよな。呆れ返った僕が部屋の片隅でウーロン茶をちびちび飲んでいると、女子数名が群がってくる。
全員ケバい化粧に露出度の高い服。面倒なので包み隠さず舌打ちをしてやると、不機嫌な顔も超イケメンじゃ〜ん!と黄色い声が上がる。はあ、一応、有名大学なのに内部進学のバカ女たちはこんなもんか。クソかよ。