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    ウェイ

    fukuske5050

    MAIKINGマサウェイさんが好きで書きました☺️
    生まれ変わる度にマサウェイさんのとこにやってくるド…謎だらけ…ドマ/マド
    バイク屋ドと関マとマサウェイ
     昔から誰とも長く続いた試しがなかった。好きだと言われたから付き合った。せがまれたからキスをした。愛していると言われて頷いた。泣かれたこともあった。思い切り頬をたたかれたこともあった。気が付くと罵られて呆れられて離れていって、いつのまにかひとりになった。けれどひっかき傷にもならない程度のことだった。
     それは終電を逃した夜。酔った頭が重たくて胃が重くて手足も重石のようにずしんと重い。なにもかもが重たくて立ち上がれない。もういいか、なにをあきらめたのかわからずに、シャッターの下りた店先に腰を下ろして蹲っていたところをふたまわりも年上の女に声をかけられた。
     大きく開いた首元に浮き上がる鎖骨の山がきれいだと思った。色素の抜けたきんいろの髪が皺のよった長い首にまとわりついて鉄条網を思わせる。守ってあげると鋭いカミソリを張り巡らせて逃げようとすれば電流を流して感電させる。いちどでも味わったら脳に髄に痛みと恐怖が刻まれて逃げられない。あの突き抜けるような痛みと恍惚が五感を縛る。
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