Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ウコン

    osame_jr

    DOODLE「あの夜から、四年」開催おめでとうございます。
    この物語に狂ってもうこんなに経ってしまったんですね。
    あの夜から数年を経たからこそ考える、そんな彼を考えました。

    少しでもにぎやかしになりましたら幸いです。
    ひとり、ふたり、つながり あれからそれなりの月日が過ぎた。僕はどういう訳か甦ったKKと一緒に祓い屋をやっている。あの夜を越えても、僕はエーテルやワイヤーなどの能力を扱うことはできた。と言ってもあの夜の力はKKに借りていたものだったからか、僕自身に発現した力はそよ風みたいなものだったけど血反吐吐くような訓練をしてなんとか一端の祓い屋になった。その時に反対するKKとひと悶着あったのも今となっては良い思い出だ。
     平和とは言い難いけど、それなりに充実した日々を送っていると思う。両親や麻里に約束したようにちゃんと生きている、つもり。
     でもそんな日々の中で、ふと物思いに耽ることもある。

     渋谷という町はいつも人に溢れている。老若男女、外国の人々に人知を越えたマレビトたちまで裏も表もあらゆるものに溢れている。地下でも地上でも、全力疾走するなんてとんだ迷惑行為になるほどには。車道の真ん中を突っ走るなんてことも、車の上に跳び乗るなんてことも論外だ。
    3449