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    エターナル

    まるひ

    MOURNING最後闘ってる時、ジーニアスの叫びでミトスが止まってロイドも攻撃しなかったら、というミトス生存if妄想めも。CP薄めだけどミトジニになる。OVAの流れを元に書いてるのでエターナルソードの辺りとかゲーム原作とちょっと違います。
    (privatterからの再掲)
    OVA時空ミトス生存if妄想めも からん、と音を立てて剣が床に落ちる。
     振り下ろそうとしていたロイドの剣先が間一髪のところで踏み止まった。
     
    「──ミトス!ロイド!」
     
     ハッとしたジーニアスは二人の間へ走り出す。姉であるリフィルの静止する声なんて聞こえていなかった。
     先程まで剣で激しく戦っていた危険な場所へ無防備に飛び出す小さな身体。剣を手放し、その場に項垂れて膝をつくミトスの前に、ジーニアスは庇うように手を広げてロイドへ訴えた。
     
    「お願い、ロイド!もうやめてよ!」
    「やめてって……ジーニアス、お前……」
    「分かってる、ボクだって分かってるよ!でも、二人が戦うのをもう見てられないんだ!」
     
     ジーニアスだってミトスとの最終決戦の覚悟をしていた。マーテルの器として攫われたコレットを助けたい。世界統合を目指すためにも、マナの源である大いなる実りを解放するべくミトスと戦う必要があると。
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    Mr_mofmof

    PASTエターナルズのイカリスとドルイグに激萌えしてた時の文章が出て来たので見てください
    決闘裁判「何故来なかった」

    怒気をはらんだ声が空気を震わせ、がらんどうの神殿に響いた。
    人々の暮らす都市から少し離れたこの神殿に、日が落ちてから訪れる人間は誰もいない。喧騒を逃れてひとりになるにはうってつけの場所だったが、どうやら明日からまた新しい穴場を探さなくてはいけなくなった。だらしなく寝そべっていた石造りの祭壇からゆっくりと身を起こし、ドルイグは静寂に踏み込んできた闖入者と向き合う。
    東の丘の上、暁に眩い太陽の光が真っ先に届くこの神殿は、目の前の男を崇めるために建てられたものだった。

    「失礼、君と何か約束していたかな」
    怒っている理由は明白だった。
    もっと以前には、家族が不穏になりそうな物言いはなるたけ避けようと、殊勝な心配りをしたりもしていたものだったが、この男相手にそんな面倒ごとをするのはとっくにやめていた。なにしろいちいち意見が合わないのだ。彼と挨拶よりも複雑な言葉を交わして、穏やかに会話を終えることのほうが少ない。始めから神経を逆なでしてやる方が、互いに無駄なやり取りをする手間も省けるだろう。それに、イカリスは多少怒らせてやった方が、いつもよりずっとよどみなくものを言った。
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