Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    エピソード

    ParAI_t

    DONEいずれ貴方へと続く導 / クロアス

    クロービスさんキャラスト公開記念第二段!
    ようやく予定がとれてほっとしています←
    今回のお話は、1話目公開分が不機嫌な黒魔道士~クロービスと視察へ、という読みからの、クロービスと視察へ~怖くないからの間の話のつもりです。
    繋げるつもりで書いており、プライベートエピソードの内容をやや含むので、これからキャラスト読む方は各自ご自衛・ご判断をよろしくお願いします。
    ---------------------------------------------------------------------------------------














    先日の酒場から少し距離のあいた店の先。クロービスが戻ってくると、そこで待っているはずの人影はなく。また妙なことに巻き込まれたか?、と警戒しつつ辺りを見回せば、やや離れたところに見慣れた三つ編みが揺れていた。
    声をかけようとして、見知らぬ子供が不安げにアステルのスカートの裾を掴んでいるのが目に入る。当のアステルは、近くの露天の店主を巻き込んでなにやら話し込んでいた。何度かのやり取りの後、花が咲いたような笑みを浮かべ、子供へと向き直る。屈んで何やら身振り手振りを交えていると、仕舞いに、ありがとうお姉ちゃん、と少し弾んだ声が響いていた。
    小さな手が曲がり角に消えるのを見送り、アステルは小走りでクロービスの元に駆け寄ってくる。

    「お待たせしました! すみません、迷子がいたのでつい……」
    「……君は城下に明るくないから、私に着いてきたのではなかったかね?」
    「はい。だから近くのお店の人に道を聞 2894