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    カズ

    黄菜@カズれなアンソロジー開催!

    DONE「パピエン最終話(2025/1/26朝7時放送)を見たブログ主がオンリーに間に合わせようと急いで書いた小説」という設定のカズれな小説です。

    黄菜(ブログ主もとい朱音もとい花砂)本人の作品はこちら。

    最終決戦の日向、レナサイドの話と卒業式後の話を妄想した……という形式の狂い。
    未来へ蕪木町へ光のシャワーが降り注ぐ。

    「綺麗……」

    思わず呟いてからハッとする。あの光はブラックパピヨンに向けてみこが放ったものだ。エンジェルの力を使い果たしたとしてもおかしくない。

    「みこちゃん、ひびきちゃん!」
    「無事でいてくれ……!」

    考えていることは同じだったらしく、ギンを支えている日向からも祈るような呟きが聞こえてきた。早くみこ達のところに行って無事を確かめたい。しかし、周りには力を使い果たして倒れているギンやカズキに闇の動物たち。ここを放っていくなんて出来ない。

    「日向ちゃん、もう少し頑張れる?」
    「レナこそ」
    「ふふ、さすが日向ちゃん」

    不敵に笑った日向に微笑み返してパピヨンロッドへ力を込める。戦うだけが力の全てではないと知ったあの日のことを思い出す。マイクの形に変形したロッドへ歌声を乗せる。
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    なごみうた

    SPUR ME途中で挫折した在学中に距離が縮まってあわよくばお付き合いさせたかったきょうかず
    人増えると一人称は限界あるかもしれん…
    けど多岐瀬の一人称好きなんだ…。
    伊織と知陽はわりと下世話な話さらっとしそうだなって〜響は話に入りはしないけど、別にやめろとかは言わなさそう
    「よう、多岐瀬」
    「…なんでお前がいるんだよ」

    グレーダー寮の共有スペース。本来なら俺がいつも座っている榊の隣に我が物顔で居座り声をかけてきた灰島に、俺はじとりと胡乱げな視線を向けた。

    「ちょっと榊に用があってな。卒業前の合同カリキュラムで組むことになったんだよ、俺たち」
    「念願の皇帝陛下との共同作業。俺も楽しみにしてたんだよね。もういいの?例の美人アーティストとの個展の打ち合わせ」
    「あー…まぁ学業優先っていうのでちょっと融通利かせてもらえたんだよ…」
    「…ふぅん。今度のファムファタールとやらはなかなか情熱的で独占欲が強いタイプみたいだね。あの一年の前では気を付けた方がいいんじゃない?それ」

    いつになく歯切れの悪い返答をする灰島に向かって、榊はタブレットに添えていた手で自身の首元を指差して意味深な笑みを浮かべた。俺もちらりと一瞬灰島へと視線を向けたが、点々と首元に散る鬱血痕にすぐに目を背けた。せめて周りに気を遣って首元が隠れる服を着てくるべきじゃないのか?後輩たちの教育上悪い気もするし。
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