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    ギャップ

    mame

    HECHOエアスケブ③
    千ゲン
    リク:酔っ払って素直な千と、普段とのギャップで赤面してしまうゲ
    そういえば成人式もできなかったなあ、とあっけらかんと笑ったのは大樹だった。怒涛の船旅を終え、石神村に帰還し、離れ離れになっていた面々も合流し、一息ついた頃の出来事だ。
     その大樹の一言が聞き捨てならないと立ち上がったのが石化前に成人を迎えていた面々である。石神村では成人の儀は二十歳ではないらしいが、説明すればそれは祝わなければ! と、こちらも大人たちが協力に乗り出した。準備もなしに大人にならなければならなかった子たちに、せめてものお祝いと区切りを、と思うのは当たり前だったのかもしれない。
     そうして祝われるメンバーの一員でもある杠に頼み込んで、快く衣装協力をしてもらうことになり、成人式が執り行われたのが本日。空は透き通るような青。息も凍るような冬のある日のことだ。
     成人式参加メンバーは石化から復活してから二十歳を迎えた人間。その中にはもちろん千空もいて、大樹、杠が纏う着物とよく似たデザインの袴を身につけていた。小っ恥ずかしい、などと悪態を付きつつ千空が幼馴染み達の晴れ姿を見て喜んでいるのは誰もがわかり切っていた。
     成人式、といっても大人の代表としてコクヨウが祝辞を述べた後はただの酒 3605