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    クニオ

    高間晴

    DOODLEぼんど800字。チェズモク。モクにオーダーメイドのスーツを着せたかっただけなので細かいことは許されたい……■知らない


     チェズレイはモクマと共に、今夜は裏社会のパーティーに潜入することになった。そこにはマフィアのボスなども顔を出すそうだ。狙いはそいつらの尻尾を掴むこと。
    「ちょっとチェズレイ。おじさん、ネクタイの結び方なんてわかんないから頼んでいい?」
     ホテルのツインの部屋でスーツに着替えたモクマ。申し訳なさそうに、ネクタイを差し出してきた。モクマはチェズレイのボディガードという名目で潜入するので、それらしい身なりをしなければならない。チャームポイントの無精髭は綺麗に剃り落とされ、オーダーメイドの黒スーツを身にまとったモクマに、チェズレイはため息を漏らす。
    「あぁ……素敵です、モクマさん」
     そう言ってネクタイを受け取ると、チェズレイは手早くモクマの首にネクタイを巻き、結び目まで丁寧に整えた。
    「ありがとさん」
     モクマが礼を言うと、チェズレイはその額にキスを落とす。
    「ちなみに今夜はパーティーから帰った後に、そのままあなたを抱いても?」
     含み笑いでお伺いを立てるチェズレイに、モクマは苦笑する。
    「パーティー会場で何事も起こらなきゃね。無事に生きて帰るまでが潜入ミッション、ってやつ 828