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    クプラ

    棚ca

    DOODLE月島のいじらしさに咽び泣く。そんだけ苦労してんだから長風呂と白米とかいうベーシックプランじゃなくて、毎日デパ地下の惣菜食べててほしい
    鶴月SS「ゆっくり浸かりなさい。その方が体も休まる」
    「ゆっくり……ですか」
    「そうだ、月島。体の芯から温まるまで、だ」

     月島は鶴見中尉に伝えられた通り、湯船に浸かって体が芯から温まるのを待った。体の芯とはどこだ? そこが温まった時、そうと分かるのだろうか?
    「珍しいな、お前が長風呂しているのは」
     同僚に声を掛けられて月島は曖昧に頷く。ソイツはペラペラと好きにお喋りしてから「ああ、あつい。お前ものぼせるなよ」と言い残して上がっていった。月島は自分の体調を観察した。あついが、のぼせてはいない。それから何をするとでもなく入浴を続けた。この時間に何の意味があるのだろう? 長風呂を勧めてきた上官の意図を考えたが、そもそもいつだって何を考えているか分からない人だった。素直に健康のためと思って良さそうだ。周りの人間が何人か入れ替わる。「お前はあつくないのか」と訊かれるなどもしたが、当然あつい。ただ、まだ芯が温まったのか分からなかった。それに、のぼせるような感覚もない。
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