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    サレ

    kokumotu0141

    PROGRESS長編シリアスになる予定のプロローグです。確実に完成させるために進捗載せてきます。

    襲撃された本丸に政府の則宗と長義が調査に入る話。
    沈みゆく船がたび プロローグ 二二●●年、●月●日、●●国に本丸を構える●●●●●城(以下当本丸)が、時間遡行軍の襲撃に遭う。
     当本丸は半壊。死者なし。破壊された男士は●振り。負傷した男士は●●振り。資材や小判の一時的援助、複数の任務の免除等、いくつかの援助を決定。詳しくは後述。
     当本丸の調査に、政府所属●●●●●と●●●●●の派遣を決定。
     当本丸では、●●●が●●●●になっている。備考だが、当本丸では●●●●●●●●●●●●●●●――


    +++

    「うはは。まったく、なんだこの長階段は。じじいが上るには厳しいぞ。」
     長い癖のある金糸の髪を揺らしながら、銀と赤の装束に身を包んだ男は笑いながら言った。扇子を扇ぎながら階段を上る彼は汗一つかいていない。数段先を行く銀髪の青年は、そんな様子の男を横目で一瞥した後、何も言わずにまた前を向いて階段を上った。青年の内の青いストールがそよ風に僅かになびく。二人分の革靴が、石畳の地面に着いては離れる音がする。山の奥深く特有の湿った空気により、服は肌に鬱陶しく張り付いていた。木々が太陽光を遮ってはいるが、それだけではどうにもならないような蒸し暑さがしている。本丸へ続く石畳の階段を上り始めてずいぶん経ったが、まだ先は長い。生身の人間であれば本丸に辿り着くだけで一苦労だろう。涼しい顔で上りきるなど――それこそ、名刀の付喪神たる刀剣男士でもなければ、困難だ。
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    grkn_bnarbnst

    DOODLEきすけさんのチャイナよだつか、ちょっと脅かされて黙ってぽろぽろ泣く☀️があまりにもかわいすぎまして………ファンノベルです…https://x.com/ju21ys/status/1936417942624932164?s=46&t=jMGf5nIDZ36CMrR65zF-NQ
    愛玩今、この国は富んでいる。豊かな人間はとにかく豊かで、手に入らないものなど存在しないだろう。きっと愛ですら金で買える。富んだ人が肥えれば肥えるだけ、貧しい人間は痩せ細ってゆく。麗しの街から通りを暗い方暗い方へ進んだ先の闊達路に俺の住処がある。
    「ただいま!」
    「おかえり司先生!今日はやーい!」
    「おかえり司くん」
    「ただいま戻りました。これ今日の日当です」
    俺は闊達路にある『日車』と呼ばれる孤児院に育った。大人になった俺は同じく孤児院にいる子供たちを養うために麗街に通い工事現場などで日雇いで働いていた。給金としては微々たるもの…それでも俺が一日、日が昇る前に院を出て、日付が変わる頃戻るという生活でどうにか子供たちを食べさせてやれているのだ。今日はビルの窓拭き。下さえ見なければ割と楽しいのだ。思ったよりも早く終わったしたまにはゆっくり休みたい、と早めに日車に帰ってきた。座ると体がずしんと重くなる。あー…疲れてるな。俺に学があって生まれがしっかりしていたら…今頃、社会の掃き溜めみたいな闊達路じゃなくて麗街の高いところからきれいなものだけを見ていたりしたのだろうか。
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