ジャミカリ
yayoi1515
TRAINING文字も投稿できると見かけたので試しに。現パロ社会人ジャミカリ。
転生要素はありません。毎週金曜日の夜は定時で帰ることにしている。
同僚は俺に彼女がいるとか恋人がいるとか勝手に騒いでいるが、ちょうどいいのでその噂をそのまま利用している。噂は半分当たりで半分ハズレだ。
駅から徒歩五分圏内にそびえ立つ高層マンション。
周囲にはコンビニもスーパーも揃っており、繁華街の中心地からは駅三つ離れているので治安も良く、住環境としては申し分ない。
そんなマンションの、鏡のように磨かれて光っているエントランスの入口で、預かっているカードキーでオートロックを解除し、中に入るのも慣れたものだ。高速で静かに動くエレベーターの中で、食材が詰め込まれた不釣り合いなナイロン製のエコバッグを肩にかけ直す。
軽いベルの音と共に扉が開いた。到着したのはマンションの最上階。
廊下に敷かれた絨毯が足音を消すので、ただでさえ静かなフロアには何の音も響かない。
重厚な作りのドアをカードキーで開くと玄関は真っ暗だった。
手探りでスイッチを探し、手当り次第に明かりを付ける。電気代を払うのは俺ではないので遠慮なんかしない。
辿り着いた先のリビングルームは散々な有様だった。
空のペットボトルがテーブルにボーリングのピンのよ 1874