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    スタート

    えふえむらじお

    PAST【創作】雨のひ
    雨の日のマスターとグライス。低気圧どっか行け。

    (過去に自創作サイトに載せていたものです)
    頭が痛い。

    雨になるといつもこうだ。 

    私が雨を嫌いな理由は二つある。 

    一つは、外に出てグライスの書類攻撃から逃げることができないから。 現に私は今こうして机に向かって書類を片付けている。 ところで、私はこのハンコを押す作業が苦痛で仕方ない。別段、事業を展開していくことや、新しい企画なんかは面白そうなものが大半なので、それらを見ることは楽しいのだ。 
    しかし、しかしながら。この書類に目を通し、ハンコを押すというルーティンワークが私は大嫌いだ。 単一的な作業は眠気を誘うし、何より書いてある言葉が、いちいち難しい。 
      
    「マスター、手が止まっていますよ」 グライスは一体いくつ目を体につけているのだろうか。 今私に背を向けて別の書類整理をしているのに、私がサボっていることをすぐに察知してきた。 いや、サボっていたわけではなくて…。 
    そう、話が逸れてしまったが、私が雨を嫌いな理由はもう一つある。 

    それは、今私が悩まされている「頭痛」だ。 雨になるということは、狐の嫁入りは候補から外して考えると、大半の原因は低気圧である。 一般に高気圧だと晴れて、低気圧だと雨になる。 人によっ 988

    もろごりら

    PROGRESS全然書けてないです。チマチマ進めます。
    左馬刻が両目右腕右脚を失った状態からスタートしますので身体欠損注意。
    何でも許せる人向け。
    左馬刻が目を覚ますとそこは真っ暗だった。真夜中に目覚めちまったかとも思ったが、何かがいつもと違っている。ここが自分の部屋ならば例え真夜中であっても窓は南向きにある為カーテンの隙間から月明かりがうっすら差し込んでいるはずだ。しかし今は何も見えない。本当の暗闇だった。

    なら、ここはどこだ?

    耳を澄ましてみる。ポツポツと雨の音が聞こえる。あぁ、だから月の光が届いていないのか。
    他の音も探る。部屋から遠い場所で、誰かの足音が聞こえた気がした。
    周りの匂いを嗅いでみた。薬品と血が混ざったような匂い。これは嗅ぎ慣れた匂いだ。それにこの部屋の空気…。もしやと思い枕に鼻を埋める。
    やっぱり。
    枕からは自分の匂いがした。良かった。てことはここは俺の家の俺の部屋か。ならばベッドサイドランプが右側にあるはず。それをつければこの気色悪ぃ暗闇もなくなるは、ずっ…
    押せない。スイッチを押すために伸ばした右腕は何にも触れないまま空を切った。おかしい。動かした感覚がいつもと違う。右腕の存在は感じるが、実態を感じない。失っ…?
    いやいやまさか。落ち着け。枕と部屋の匂いで自室だと勘違いしたが、ここが全く知らない場 6126