タル
Yuukiko360641
DOODLEZhongli x Tartaglia(Cw : Zhongli have 2 dicks, Sizes difference, Monsters cocks, CuntBoy) 4
白流 龍
DONEタル鍾💧🔶/お題『泣かないで』無意識に、心が泣いていたと知ったんだ。
※子タル捏造
待ち合わせをして、講談を聞いて、ショッピングをして(もちろんオレ払い)、個室で晩飯を食べる。
そんなことを任務の合間にする中な訳だけども。
「公子殿」
「んー?」
先生の苦手な海鮮モノを代わりに平らげている時、
「頼みがあるのだが。」
急にかしこまった顔で言うから。まさか別れ話とかじゃないよね?と少し心がザワついた。
「なぁに先生。珍しいねそんなかしこまっちゃってさ。またなんか買って欲しいものでもあるの?」
「いや、でーとなるものをしたいのたが。」
…?
「ん、ごめん何だって?」
「『でーと』をしてみたい。もちろん貴殿と、だが」
ソースの中でツルツルと逃げるタコ足をなんとか箸で追いかけながら必死に頭を巡らせる。
そもそもこれがデートじゃないの?
3340そんなことを任務の合間にする中な訳だけども。
「公子殿」
「んー?」
先生の苦手な海鮮モノを代わりに平らげている時、
「頼みがあるのだが。」
急にかしこまった顔で言うから。まさか別れ話とかじゃないよね?と少し心がザワついた。
「なぁに先生。珍しいねそんなかしこまっちゃってさ。またなんか買って欲しいものでもあるの?」
「いや、でーとなるものをしたいのたが。」
…?
「ん、ごめん何だって?」
「『でーと』をしてみたい。もちろん貴殿と、だが」
ソースの中でツルツルと逃げるタコ足をなんとか箸で追いかけながら必死に頭を巡らせる。
そもそもこれがデートじゃないの?
suke_sane
DONEバニーとパンツの日のテウセル君と鍾離先生のラクガキに色付けた結果、表にそのまま上げるのはマズいと思いここに載せました。前回2人がタルタリヤBDで裸リボンを披露したネタといい、またもタルタリヤが旅人にブチ切れそうw 3wisteria069
DONEタルタリヤお誕生日おめでとぉぉぉぉ!!!!邪タルも一緒にお祝い///
【お借りしたもの】
ステージ:怪獣対若大将P様
アクセサリ:いつものほん様
エフェクト:そぼろ様/星風P様/lesss様
素材:素材Good様
wisteria069
PASTタルタリヤ&鍾離コンビ。このコンビが好きです。
タル「それじゃあ、さっさと終わらせようか、せんせ」
鍾離「旅人が来る前に片付きそうだな」
……この2人を相手にする宝盗団?が哀れだな……。
お借りしたもの
ステージ:Ai様
エフェクト:そぼろ様、ましまし様 2
ちはネズ
MOURNING2024年07月19日から開催されたタル鍾Webオンリー「冬に至る逍遥」用に作成したサイトや新規イラストのまとめです。恒例の書籍化について今回はしない予定です。閲覧ありがとうございました! 10aw_o_2
DONE7/19-21 タル鍾webオンリー 『冬に至る逍遥』【展示】
・5コマ漫画 ×2(※1点は女体化です)
・らくがき
何も考えずにかいていたら可哀想なタルばっかりになってしまいました!誕生日なのに…!!
一応、タルと先生はどれも付き合ってる前提です! 8
トリ。
DONEタル鍾webオンリー「冬に至る逍遥」書き下ろし新作小噺です。心結び、夢渡る。 第二の故郷とも思えるようになったにぎやかな港が遠ざかり、また新たな任務地に向かう船の甲板に立つ。璃月の海から突き出ている岩槍の山を横目に見ながら行く先ではなく後方に思いを馳せるタルタリヤのジャケットが翻り、ベルトから下げた小さな立方体のかたちをした装飾が海風を受けて揺れている。
璃月を発つ前夜。最高の夕餉を食べて、さらに極上の恋人をいつもより長くたくさん愛でてから、熱を分け合いながら余韻を楽しむ穏やかな時間。とろりと蕩け落ちてしまいそうな濃い蜂蜜のような色を湛えた瞳のまま腕の中でその身を委ねてくれている可愛いひとの耳元で、タルタリヤは初めてこれまでしっかりと引いていた一線を踏み越える頼みごとをした。
4151璃月を発つ前夜。最高の夕餉を食べて、さらに極上の恋人をいつもより長くたくさん愛でてから、熱を分け合いながら余韻を楽しむ穏やかな時間。とろりと蕩け落ちてしまいそうな濃い蜂蜜のような色を湛えた瞳のまま腕の中でその身を委ねてくれている可愛いひとの耳元で、タルタリヤは初めてこれまでしっかりと引いていた一線を踏み越える頼みごとをした。
itsukinaga_
DONE鍾タル鍾離に恋したタルタリヤは毎日アタックしては玉砕。ある日勘違いだと気付いて…?
ハイスピード結婚ストーリーです。(全年齢)
好き好き大好き!かも、しれない。 タルタリヤは鍾離に恋をしている。
それはもう彼らの周りの人々が認めるほどに、恋をしている。
「先生、好きだよ」
「そうか」
「先生、今日はお付き合い日和だと思わない?まるで天気が恋人になれって言ってるようだ!」
「豪雨だが」
「水元素の俺の日って感じだろ?あ、それともやっぱり晴れの日って言葉通り、晴天の真下で告白を受けたい派?」
「公子殿からは天気に関わらず、告白を投げかけられているが」
「それで返事は?」
「遠慮しておこう」
「も〜〜!」
突然の豪雨により、雨宿りがてら食事をとることにした二人が、昼過ぎの繁盛した万民堂でこのように告白をすれば、噂が噂を繋いで周知の事実となる。しかもこれが初めてではなく、数多度となれば周りは気にも留める様子もない。ただいつもの茶番劇を見ているようなもので、最近は講談よりも愉快だともっぱらの評判である。
4408それはもう彼らの周りの人々が認めるほどに、恋をしている。
「先生、好きだよ」
「そうか」
「先生、今日はお付き合い日和だと思わない?まるで天気が恋人になれって言ってるようだ!」
「豪雨だが」
「水元素の俺の日って感じだろ?あ、それともやっぱり晴れの日って言葉通り、晴天の真下で告白を受けたい派?」
「公子殿からは天気に関わらず、告白を投げかけられているが」
「それで返事は?」
「遠慮しておこう」
「も〜〜!」
突然の豪雨により、雨宿りがてら食事をとることにした二人が、昼過ぎの繁盛した万民堂でこのように告白をすれば、噂が噂を繋いで周知の事実となる。しかもこれが初めてではなく、数多度となれば周りは気にも留める様子もない。ただいつもの茶番劇を見ているようなもので、最近は講談よりも愉快だともっぱらの評判である。
HRAK__love
DONEタル鍾web only【冬に至る逍遥】にて描いた短いお話。タルは一度死んで転生してます。もちろん記憶あり。
タルが生まれ変わるまで待ち続けた一途過ぎる先生です。
第2回 web only おめでとうございます!
素敵なイベントありがとうございました!✨️ 6
yu.
DONEタル鍾webオンリー『冬に至る逍遥』展示物【小説】タルタリヤ×角と尻尾が生えた幼い鍾離先生
『おかえりなさい』
※角と尻尾が生えた幼いモラクスさんも出てきます
おかえりなさい (少し張り切りすぎたかな)
ひとりで頭の中でそう呟く。見えない力によって、ぐわんと頭が揺さぶられて、思わずたたらを踏む。任務で魔物の巣窟に向かって、暴れ回った際不意打ちで頭を殴られたのが今更効いてきたらしい。殴ってきた奴は即座に切り裂いてやったので、塵となり跡形も無くなったが。
討伐を終え、詳細な報告は部下に任せて璃月の山間部まで来たところで、気がようやく落ち着いてきたのか身体の不調が出始めていた。ふうと一息つく。暫く何処かで休んだほうが良いと判断し、止めていた足をまた歩ませ始める。
この辺りは、角と尻尾が生えた幼い鍾離先生から分たれたとされる、同じく角と尻尾を携えたモラクスが、よく散歩をしている場所だと聞いている。今日はどこそこの花が咲いていた、気候が快かった、品質の良い鉱石を見つけた、などの話を聞いているうちに、俺自身も地形に詳しくなってしまっている。少しうねりのある、小ぶりな銀杏の樹と古びた石碑を起点にして、左へと曲がる。そうすると、岩肌に洞窟が見えてきた。入り口付近の岩には草が生い茂り、少し奥まった位置にあるため、注意深く観察しなければ魔物に見つかることはなさそうだった。大人一人がようやく通れる程の大きさの入り口を潜ると、中は案外広々とした空間になっている。人が座れるような椅子と、その高さに合わせた、机と思しき長く平べったい岩もある。ここはたまにモラクスがやって来て過ごしている場所だ。洞穴内の所々に石珀が生えていて、間接照明のようにぼんやりと光を放つ。とりあえず身体を休められる場所まで辿り着いた、そう思ったところで眠気が襲って来た。ぐらり、暴力的なまでの目眩がする。どうにか腰を落ち着けて、壁に寄りかかる。少し休んだら出発しよう。そう考えている途中で、ふっと意識が滑り落ちていった。
2931ひとりで頭の中でそう呟く。見えない力によって、ぐわんと頭が揺さぶられて、思わずたたらを踏む。任務で魔物の巣窟に向かって、暴れ回った際不意打ちで頭を殴られたのが今更効いてきたらしい。殴ってきた奴は即座に切り裂いてやったので、塵となり跡形も無くなったが。
討伐を終え、詳細な報告は部下に任せて璃月の山間部まで来たところで、気がようやく落ち着いてきたのか身体の不調が出始めていた。ふうと一息つく。暫く何処かで休んだほうが良いと判断し、止めていた足をまた歩ませ始める。
この辺りは、角と尻尾が生えた幼い鍾離先生から分たれたとされる、同じく角と尻尾を携えたモラクスが、よく散歩をしている場所だと聞いている。今日はどこそこの花が咲いていた、気候が快かった、品質の良い鉱石を見つけた、などの話を聞いているうちに、俺自身も地形に詳しくなってしまっている。少しうねりのある、小ぶりな銀杏の樹と古びた石碑を起点にして、左へと曲がる。そうすると、岩肌に洞窟が見えてきた。入り口付近の岩には草が生い茂り、少し奥まった位置にあるため、注意深く観察しなければ魔物に見つかることはなさそうだった。大人一人がようやく通れる程の大きさの入り口を潜ると、中は案外広々とした空間になっている。人が座れるような椅子と、その高さに合わせた、机と思しき長く平べったい岩もある。ここはたまにモラクスがやって来て過ごしている場所だ。洞穴内の所々に石珀が生えていて、間接照明のようにぼんやりと光を放つ。とりあえず身体を休められる場所まで辿り着いた、そう思ったところで眠気が襲って来た。ぐらり、暴力的なまでの目眩がする。どうにか腰を落ち着けて、壁に寄りかかる。少し休んだら出発しよう。そう考えている途中で、ふっと意識が滑り落ちていった。
yu.
DONEタル鍾webオンリー『冬に至る逍遥』展示物【小説】タルタリヤ×角と尻尾が生えた幼い鍾離先生
『はなれていても』
はなれていても「しばらく遠征で家を空けるよ」
そう言うと、鍾離先生は持ち上げていた尻尾を少し垂らして、そうか、と短く答えた。
冬の間は通年を通して温暖な璃月でも、時折寒い日が存在する。段々とそれらが少なくなって和らいで、春の兆しがそろそろ見える頃だという時期のことだった。寒そうにしていた鍾離先生も、幾分暖かくなってきたこの時期であれば、一人でも大丈夫だろう。
先生の頭から生えた黄金色の角が、不思議といつもよりくすんで見える。頭を撫でたくなって、そっと手を伸ばすけれども、勘付いたのか伏せていた顔を持ち上げられた。大きな両目がじっとこちらを見る。
「いつかえってくるんだ?」
「うーん、ざっくりだけど、夏前には…かな。それも早ければの話だけど。詳しくは話せないな」
2396そう言うと、鍾離先生は持ち上げていた尻尾を少し垂らして、そうか、と短く答えた。
冬の間は通年を通して温暖な璃月でも、時折寒い日が存在する。段々とそれらが少なくなって和らいで、春の兆しがそろそろ見える頃だという時期のことだった。寒そうにしていた鍾離先生も、幾分暖かくなってきたこの時期であれば、一人でも大丈夫だろう。
先生の頭から生えた黄金色の角が、不思議といつもよりくすんで見える。頭を撫でたくなって、そっと手を伸ばすけれども、勘付いたのか伏せていた顔を持ち上げられた。大きな両目がじっとこちらを見る。
「いつかえってくるんだ?」
「うーん、ざっくりだけど、夏前には…かな。それも早ければの話だけど。詳しくは話せないな」
yu.
DONEタル鍾webオンリー『冬に至る逍遥』展示物【小説】タルタリヤ×通常サイズの鍾離先生
『不意を突きたい』
※龍化あり
不意を突きたい「少し待っていてくれ」
「ん、わかった。待ってるよ」
そう言って、部屋の主は扉の向こうへと消えていった。
洞天内、中央に聳える邸宅の一室。桃色と薄黄色が混じり合う空が、格子状の窓枠を通して見ることが出来る。太陽は沈もうとしているのか、上がっていこうとしているのかは分からない。夢の狭間のような蕩けた色合いは、現実と離れてしまったかのような錯覚に陥る。しかし手元の感触は確かにあって、椅子の木目の手触りや、座った時に僅かに軋む様子もちゃんとそこにある。ん、と軽く両腕を頭上へ伸ばす。遮られた陽が、腕を下ろすと再び眼を照らした。
昼下がりの真っ青な空の下、快い風が吹く日だった。良い茶葉が手に入ったから来ないか、と偶然道端で会った鍾離先生から言われた。その時俺は久々に璃月に来ていて、再会したのもしばらくぶりだった。長く一ヶ所に留まることは少ないし、積もる話もあるだろう。話すことはたくさんある。いいよ、と承諾すると、にこりと笑顔を返された。自身の背中に流した赤いスカーフがさらさらと風に揺られて、端っこについた装飾同士がぶつかる。その拍子に、きん、と細く、ちいさな音がした。
2353「ん、わかった。待ってるよ」
そう言って、部屋の主は扉の向こうへと消えていった。
洞天内、中央に聳える邸宅の一室。桃色と薄黄色が混じり合う空が、格子状の窓枠を通して見ることが出来る。太陽は沈もうとしているのか、上がっていこうとしているのかは分からない。夢の狭間のような蕩けた色合いは、現実と離れてしまったかのような錯覚に陥る。しかし手元の感触は確かにあって、椅子の木目の手触りや、座った時に僅かに軋む様子もちゃんとそこにある。ん、と軽く両腕を頭上へ伸ばす。遮られた陽が、腕を下ろすと再び眼を照らした。
昼下がりの真っ青な空の下、快い風が吹く日だった。良い茶葉が手に入ったから来ないか、と偶然道端で会った鍾離先生から言われた。その時俺は久々に璃月に来ていて、再会したのもしばらくぶりだった。長く一ヶ所に留まることは少ないし、積もる話もあるだろう。話すことはたくさんある。いいよ、と承諾すると、にこりと笑顔を返された。自身の背中に流した赤いスカーフがさらさらと風に揺られて、端っこについた装飾同士がぶつかる。その拍子に、きん、と細く、ちいさな音がした。
yu.
DONEタル鍾webオンリー『冬に至る逍遥』展示物【小説】タルタリヤ×通常サイズの鍾離先生
『ひとところの窓』
ひとところの窓 いつものように、窓に手をかける。
契約の国・璃月、とある建物の一角、道からは死角となる位置。伝統的な細工の施された、薄明かりの漏れる窓枠に、タルタリヤは手をかける。が、窓枠はびくともしない。普段だったら空いているはずの箇所。疑問に思ったものの、別の場所を探ってみると、こちらはすんなりと開いた。開ける場所を間違えたのだろうか?いや、鍾離先生がそうするとは思えない……そう考えながらも、開いた空間にするりと身体を滑り込ませて、室内へと入る。中を進むと、こちらに気づいた鍾離先生は読んでいた本から顔を上げた。傍らの机に置かれていた、繊細な模様の施された栞を挟み、徐に本が閉じられる。
「こんばんは、鍾離先生」
2162契約の国・璃月、とある建物の一角、道からは死角となる位置。伝統的な細工の施された、薄明かりの漏れる窓枠に、タルタリヤは手をかける。が、窓枠はびくともしない。普段だったら空いているはずの箇所。疑問に思ったものの、別の場所を探ってみると、こちらはすんなりと開いた。開ける場所を間違えたのだろうか?いや、鍾離先生がそうするとは思えない……そう考えながらも、開いた空間にするりと身体を滑り込ませて、室内へと入る。中を進むと、こちらに気づいた鍾離先生は読んでいた本から顔を上げた。傍らの机に置かれていた、繊細な模様の施された栞を挟み、徐に本が閉じられる。
「こんばんは、鍾離先生」
U3Zmb
MENU既刊本⑤【夢華・哀】毎日タルタリヤが泣く夢を見る鍾離。そんな鍾離が、悪夢の原因を探しながら自分の中にある感情を理解する話です。
こちらはバドエンバージョンになります。
※モブが出てきます。
夢華・哀 暗いくらい世界の中で、タルタリヤは一人座っていた。瞳からはらはらと涙を流し、ただ前だけをじっと見つめて。その顔に感情はない。嬉しいも、悲しいも、悔しいも何も無い顔。その、無表情とも呼べる顔を見ながら、鍾離は一人、唇を噛み締める事しか出来ないのだ。
一面を覆い尽くす闇は、タルタリヤだけをほんのりと照らしていて、後は深淵を生み出している。日差しなどは、どこにもない。あるのは、一面を覆い尽くす静寂と……ほろほろと流れ落ちる涙だけ。ほろほろと流れ落ちた涙は、タルタリヤの身体を沈めるように、少しずつ……少しずつ……地面に水を張っていく。そんな異質とも呼べる世界の中で、鍾離はただ立ち尽くすことしか出来ないのだ。瞳から流れ落ちた涙で濡れていくタルタリヤを前に、鍾離が出来ることなど最初から用意されていないとでも言われているかのように。
12549一面を覆い尽くす闇は、タルタリヤだけをほんのりと照らしていて、後は深淵を生み出している。日差しなどは、どこにもない。あるのは、一面を覆い尽くす静寂と……ほろほろと流れ落ちる涙だけ。ほろほろと流れ落ちた涙は、タルタリヤの身体を沈めるように、少しずつ……少しずつ……地面に水を張っていく。そんな異質とも呼べる世界の中で、鍾離はただ立ち尽くすことしか出来ないのだ。瞳から流れ落ちた涙で濡れていくタルタリヤを前に、鍾離が出来ることなど最初から用意されていないとでも言われているかのように。
U3Zmb
MENU既刊④【夢華・幸】毎日タルタリヤが泣く夢を見る鍾離。そんな鍾離が、悪夢の原因を探しながら自分の中にある感情を理解する話です。
こちらはハピエンバージョンになります。
※捏造有、モブが出てきます。
夢華・幸 暗いくらい世界の中で、タルタリヤは一人座っていた。瞳からはらはらと涙を流し、ただ前だけを見て。その顔に感情はない。嬉しいも、悲しいも、悔しいも何も無い顔。その、無表情とも呼べる顔を見ながら、鍾離は一人唇を噛み締める事しか出来ないのだ。
一面を覆い尽くす闇は、タルタリヤだけをほんのりと照らしていて、後は深淵を生み出している。日差しなどは、どこにもない。あるのは、一面を覆い尽くす静寂と……ほろほろと流れ落ちる涙だけ。ほろほろと流れ落ちた涙は、タルタリヤの身体を沈めるように、少しずつ……少しずつ……地面に水を張っていく。そんな異質とも呼べる世界の中で、鍾離はただ立ち尽くすことしか出来ないのだ。瞳から流れ落ちた涙で濡れていくタルタリヤを前に、鍾離が出来ることなど最初から用意されていないとでも言われているかのように。
9172一面を覆い尽くす闇は、タルタリヤだけをほんのりと照らしていて、後は深淵を生み出している。日差しなどは、どこにもない。あるのは、一面を覆い尽くす静寂と……ほろほろと流れ落ちる涙だけ。ほろほろと流れ落ちた涙は、タルタリヤの身体を沈めるように、少しずつ……少しずつ……地面に水を張っていく。そんな異質とも呼べる世界の中で、鍾離はただ立ち尽くすことしか出来ないのだ。瞳から流れ落ちた涙で濡れていくタルタリヤを前に、鍾離が出来ることなど最初から用意されていないとでも言われているかのように。