春の訪れ「千早くん？千早瞬平くんじゃないか？」
「？……そうですけど」
練習試合の帰り道、駅までの道すがら初老の男性に千早は声を掛けられて足を止めた。
シニアの頃と比べればだいぶ印象を変えたつもりだったがフルネームで名前を呼べる程度にこちらを知っているようで無碍に出来なかった。警戒心をうちに秘めたまま相手の出方を待つ。
「いやぁ久しぶりだね。野球続けてくれておじさん嬉しいよ」
「………、秋津シニアとの練習試合に観にきてくれてました？」
「覚えててくれて光栄だなぁ」
いきなり両手を握手するように握って上下にぶんぶんと振られて面食らった。たまにいる距離感がバグっているタイプの人間との遭遇に千早は全身の毛が逆立つ。
そんな様子を後ろで静観していた藤堂がおもむろに動いた。少し気だるそうなかおで千早の腕を軽く自分の方へ引く。

🦑マイイカ・タコ設定メモ🐙🦑イカガール_ゲソに独特な模様
「ロンロン」
・つまり4号。
・ハイカラスクエア在中。
・天真爛漫なサモラン大好きイカガール。
・日がな一日ずっとバイトに明け暮れている。
・サーモンランをシャケバイト、シャケしばきと呼称する独特な感性の持ち主。
・サモラン中はもはや別人のようにキャラが変わる。
・好きなアイドルは「シオカラーズ」。
・最近バンカラ街とハイカラ地方が大橋によって開通したので、新しいサモランを求めてやってきた。


🐙タコボーイ
「オリオ」
・つまり8号。
・ハイカラスクエア在中。
・ファッションセンスが独特なタコボーイ。
・灰色の目が同じ、という理由で4号と仲良くなり、施設を出てからの初めてできた友達になる。
・割となんでもできるスーパーマン。4号と友達になったばっかりにサーモンランに誘われて一緒にバイターをする日々。