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    テリー

    dia_harurun

    DONE円宛のラブレターを預かる桃吾のお話(カプなし)

    ※モブ女子がそこそこ出張ります
    ※時系列ふんわり。たぶん小5の秋
    ※寝屋川バッテリーは同校別クラス設定
    ※寝屋川バッテリーの恋愛遍歴に多大な捏造を含みます
    ※関西弁は迷子です
    寝屋川ラブレター騒動「これ、巴くんに渡してくれへん……?」
     言葉と共に桃吾に差し出されたのは、ハートのシールで封された淡い色の封筒。目の前で顔を赤くしている少女の姿を鑑みても、それがいわゆるラブレターであるのは明白だった。
    「はあ?自分で渡せばええやん」
     対する桃吾はといえば、ラブレターの配達役を頼まれるという初めての経験にやや戸惑いつつ、この上なくデリカシーのない返答をしていた。感情としては、面倒くささと呆れが半々といったところである。基本的に思ったところは率直に発言する──それによって数々のトラブルを引き起こしてきた桃吾からすれば、少女の行動は理解不能であった。
    「雛くんはなんも分かっとらん‼」
    「おっ⁉おぉ……」
     少女が突然出した大声に、桃吾は面食らう。このクラスメイトの少女は、どちらかと言えば大人しい方だと認識していたのだが。ちなみに、桃吾は下級生のころ数回女子を泣かせて死ぬほど怒られて以降、女子に対して大声を出すことは封印している。
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    @t_utumiiiii

    DOODLE※謎時空探偵パロ(1990年代を想定)
    Mr.ミステリーが男やもめのレオ・ベイカーの依頼を受けて失踪した娘の行方を探す二次妄想(還…パロ)
    リサの行方を調査するMr.ミステリーが精神病院に入院しているマーシャ・ライリーの証言を聞く回です。
    ※精神病に対する偏見描写があります
    9 マーシャ・ライリーの証言によると、6歳になるまでのリサ・ベイカーには持病もなく、木登りをするほど元気な子供だったらしい。それがある日、急に頭が痛い、胸が苦しいと言うようになったのだそうだ。当時のマーシャは、レオの新しい工場――彼女の元夫は同じ頃、それまでの繊維工場を売却し、軍需工場の設備を購入して事業転換を行った――が、娘の体調不良の原因ではないか――例えば一昔前によくあった公害のように、そこで扱っているなにがしかの火薬なんかが、まだ害というものに無垢で無防備な子供の体には、有害極まるものなのではないか――と考えていたのだが、当時のリサを診た医師たちは誰ひとりとして、リサの病名が何であるかを突き止めることはできなかった。一人またひとりと医師から匙を投げられるたび、マーシャは(それが何であれ、はやく原因がはっきりしてほしい)と強く願い、診察の序盤で夫の仕事のこと――軍需工場のことを言い出すほどで、それが元で病院からの帰り道はいつも酷い言い合いになったそうだが、それでも原因ははっきりとしなかった。
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