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    kaigetu_twst

    DOODLE※♠️総受け・デフォルト名の監督生♀登場
    twstがゲームだと知ってる♠️が、乙女ゲーム版twst(ただし主人公は自分)でがんばる話
    登場カプ:クロデュ/エスデュ/リドデュ/トレデュ/ケイデュ
    「汝の名を告げよ」

     ずっと馬鹿やって、母さんを泣かせて、反省して、ようやく迎えた念願のナイトレイブンカレッジの入学式。
     名前を呼ばれ、闇の鏡を前にして僕は全てを知ってしまった。

     ここはゲームの世界だ。



     この世界はツイステットワンダーランドというゲームの世界だ。プレイヤー=監督生のマブとして様々な事件に巻き込み、巻き込まれしながら、共に物語を進めていく。これが僕、デュース・スペードというキャラクターに与えられた役割だった。
     ゲームのキャラクターが「ここはゲームの世界で、自分はそこに登場するキャラクターだ」と認識することは絶対にありえない。しかしバグ、というやつなのだろうか、僕はナイトレイブンカレッジの入学式でそのことを知ってしまった。おまけに今後の展開とか、他の人たちの過去とかも。
     まあ、だからと言って何かするわけではないが。急に「この世界はゲームで、お前たちはキャラクターだ」なんて言い出したら確実に痛い目で見られる。それはミドルスクールで死ぬほど味わった。あんな思いは二度としたくない。それに知識を得たからと言って、僕自身が強くなるわけではない。おそらくユニーク魔 8594

    _41

    MAIKING【アズ監♂】自分はアズールに相応しくないのではないかと悩む監♂のはなし。
    ※力尽きて放置してあったので途中までです
    ※台詞のなかでデフォルトネームの「ユウ」を使用しています
    ※性別が明確にわかるようなシーンはないですが♂派なので♂と表記しています
    うつくしいひとだった。手本のような持ち方でペンをにぎる細長い指先。文献の記述をたどっていくアイスブルーの瞳。すらすらとよどみなく答えを紡ぎ出す唇。彼をかたちづくるものは、なにもかもうつくしい。
     その最たるものが、心だった。ひたすらに努力を重ねてきた勤勉さと、それゆえの自信。
     監督生にとって、アズール・アーシェングロットは誰よりもうつくしいひとだった。
    「監督生さん、聞いていらっしゃいますか?」
     隣からの呆れたような声に、監督生はふと我に返る。古い紙のにおいが満ちた空間。机に積まれたいくつもの本。真っ白な課題に少しずつ広がっていくインクの染み。
     慌ててペンを置き、監督生は隣に座るアズールにちらりと視線を向ける。呆れてはいるようだが、機嫌を損ねてしまったわけではないらしい。
    「すみません先輩……!」
     場所を考え、できるだけ声を落として謝罪する。ふたりのまわりには大きな本棚が並ぶばかりで、他には誰もいないのだけれど。
     放課後の図書館。進まぬ課題に一人で唸っていれば、ちょうど返却に訪れたアズールが見かねたように声をかけてくれたのだ。ラウンジの開店にはまだ少し時間があるから、と。
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