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    デモ

    ys_ifool

    DOODLE作文の合間に息抜きで書いた作文。
    文仙だけど調合が仲良くお喋りしてるだけ。文はほぼ不在。
    仙は文に抱かれたら、妖艶さが増すタイプじゃないかとずっと思ってる。でも可愛いとこも変わらず残ってるよねぇ……
    伊のお相手はお好みで想像して下さいませ。決めきれなかった。
    はなひらくひめごと よく晴れた午前の陽光が、寝不足の目に染みるようだ。大きな欠伸をひとつ、同じ姿勢を続けて固まった背中を伸ばして、ばきりと鳴る背骨に苦笑をひとつ。
     新しい物が入ったと長次から知らされて、図書室から借り出した医学書を夢中になって読んでいたら、すっかり徹夜をしてしまった。
     同室の留三郎は夜更けにやって来た小平太と長次に鍛練に誘われて出かけて行ったので、迷惑をかけることはせずに済んだ。
     休日の前夜はつい夜更かしをしたくなる。忍務で何日もまともに眠れないような事も経験しているし、それで何か問題があるわけでもないけれど、休日前の夜更かしは気が緩むのか、反動で眠くなってしまう。
     ひとまず顔を洗って目を覚まそうと考えて、伊作は部屋の戸を開く。爽やかな空気に微かな水の匂いが混ざっていて、誰かが洗い場で洗濯をしているらしいと気が付いた。
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    ミヤシロ

    DONEペンドラゴンのお話。アニメ71話の内容を含みます。
    お話を書くにあたって香水を購入しました。某ショップではお試し用が販売されていて便利です。
    Velvet Orchid(Tom Ford)、Mojave Ghost(Byredo)、Arancia di Capri(Acqua Di Parma)
    Velvet~は男性でも使えるらしい。かなり強め。クロムには甘すぎるかも。イメージ香水って難しい。
    夢か現か 気がつけばクロムはベッドに寝かされていた。
     瞬きをし、ぼんやりとしたまま目を開けると、記憶にない天井が翠の双眸に映る。“お目覚めですか”と声を掛けられそちらに視線を遣れば、線の細い若い男が背を向けて本を読んでいた。穏やかだが隙のない男とは面識がなくクロムは相手の名を知らない。男と会話を交わすものの彼は疲労困憊のあまり意識を保てず、すぐさま再び昏睡状態に陥った。
     その後どれほどの時間が過ぎただろうか――再度憶えなき天井を見、クロムはようやく己が連れ去られたのだと理解した。
     頂上決戦で倒れた彼は担架に運ばれ、本来ならばXタワーの医務室に搬入されるはずだった。だが正体不明の者の手に落ち、彼は世間的には行方不明という扱いになった。常人ならば事実を知ったならば恐慌をきたすであろう。あるいは警察に訴え出るか。しかし彼は平然とした表情でもって異常事態を受け入れ、得体の知れぬ者に対しても感情の揺らがせはしなかった。
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