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    ドン

    麦茶丸

    PAST長文の小説をポツポツ上げる場所を探していて、ポイピクでできるか試運転してみようと思います。
    ≪あらすじ≫
    ロンドンでの同棲も、もうすぐ1年。時計塔での研究が忙しいこともあって、二人の会話が減ってきていた。カドックはそんな現状に特に危機感を持たず、忙しいを言い訳に目を反らしていた。そんなある日、誰かの会話で危機感を覚え、カドックは行動に出る。
    言葉の代わりをずっと探して 立香と付き合ってもうすぐ1年が経つ。思えば恋人になる前の時間の方が長く、まだ1年かとも思った。恋人らしいことも少しずつ慣れていき、それに伴うように会話が少し減った気がする。喧嘩をするほど仲が悪いわけじゃない。ただ時計塔での研究が忙しいことも相まって、二人で過ごす時間も減ってしまったのだ。このままじゃダメだと心の隅ではわかっているのに、研究に明け暮れる自分を止めることができなかった。
    そんなある日の昼休み。初夏手前の春が少し残る気候。麗らかな日差しの元、カドックは珍しく時計塔の中庭で昼食をとっていた。このところ研究が行き詰っており、たまには気分転換が必要だと思ったからだ。
     しかし慣れないことはするものじゃないと思った。中庭にはそれなりに人がいる。喧騒も相まってうるさく感じた。盗み聞ぎなどするつもりもなかったが、ちょうど後ろのベンチから話し声が聞こえてくる。
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    ひじのくぼみ

    PROGRESS麻酔科医×医大生パロの父水♀
    完成したらちんどんさんに捧げたい
    ⚠️どっちも人間
    ⚠️この後父に水をNTRされるモブ彼氏あり
    ⚠️書き手は医学部じゃないので、細かいところは目をつぶって…
    未定 夢だろうか……。
     自分と手を繋いで歩く一目惚れの相手を見下ろす。十分前までは二度と話すどころか、見ることさえ叶わないと思っていた相手である。
     昨日、水木と引き離された後、すぐに呼び出しがあった。呆れ顔の医長に「立派なセクハラだよ」と叱られ、指導医は解任、二度と水木に接触しないようにと厳命された。なんと世知辛い。ただ出会ったのが指導医と学生の関係というだっただけなのに。
     さらに辛いことには、この気持ちが水木本人に全く伝わっていなかったことである。確かに上手く話かけられてない自覚はあったが、まさか嫌われていると思われていたとは……。学生課に訴えられたということは、怖がらせてもしまったのだろう。
     絶望的すぎる人生二度目の恋の行方に、昨晩は一人息子の鬼太郎が寝た後ひとり泣き明かした。なんとか今日も仕事には来たが、彼女に会うことはもちろんできないし、学生がオペ室に見学に来ている間は隠れていろと医局に閉じ込められて、姿を見ることもダメなのかとまた涙が出た。
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