ノディ
minamikyo
PAST2019年のディミトリ誕の再録青獅子学級の誕生日パーティ 始業を知らせる鐘が鳴るよりも早い時間、青獅子の学級の教室はいつもより賑わっていた。
教室の隅には常であればない机が置かれ、賑わいの中心はそこにあった。
「メーチェってほんっと天才! こんなの誰も思いつかないよ」
「そうかしら〜食堂にもこんな感じのものがあったと思うんだけど〜」
サガルトの上に凍らせたクリームと新鮮な果実を彩りよく飾るメルセデスと、目を輝かせてそれを見つめるアネットの周りには沢山の料理が並んでいる。完成したのか手を止めたメルセデスは出来上がった品物が記憶と異なることに首を傾げている。
「メルセデス、アネット、本当に間に合うのですか?」
心配そうに言うイングリットだがその視線は机の上に乗り切らないほどの数々の料理に向かっている。
2823教室の隅には常であればない机が置かれ、賑わいの中心はそこにあった。
「メーチェってほんっと天才! こんなの誰も思いつかないよ」
「そうかしら〜食堂にもこんな感じのものがあったと思うんだけど〜」
サガルトの上に凍らせたクリームと新鮮な果実を彩りよく飾るメルセデスと、目を輝かせてそれを見つめるアネットの周りには沢山の料理が並んでいる。完成したのか手を止めたメルセデスは出来上がった品物が記憶と異なることに首を傾げている。
「メルセデス、アネット、本当に間に合うのですか?」
心配そうに言うイングリットだがその視線は机の上に乗り切らないほどの数々の料理に向かっている。
S.L.A.S
PROGRESS推しを描くのは楽しいですね原作のZUN絵とは衣装のディテールが違いますがこれはこれでいいと思うのですよ
東方はいいよね〜、二次創作が限りなくグレーから白に近いから
虹龍洞ちゃんとやってみたいけどウチのパソコンが大分オンボロなので買ったとしても多分動かない
nsankidrwaka
MOURNING※ねんどろ注意※不誠実の朝の海にどうかな〜と安くなってたので買った背景が思いの外狭くて紙がテカテカで撮りにくかった・・・(本来はL字型に組み立てるんだけど狭すぎるので横置きにした)
場所は取らないからイベント会場とかでのディスプレイとかにはいいかもしれない
x_totsuki
MEMONO.084▹四ヶ所サオ
▸CoC「FOR:VENTO」HO4:風と
▸CoC「銀河万有紀行」
▸CoC「縁と浮世は神を待て」
▸CoC「𝐍𝐞/𝐑𝐞𝐯𝐞𝐧𝐚𝐬」
▸CoC「おどれ!クトゥグアムのたび」
▸CoC「廃スクール・ウォーカーズ」
▸CoC「VIVI with you.」
1枚目のディスプレイは柴さんが最高なの作ってくれました!! 6
moku_kt
DONEおうるっくがワイナリーから商品として発売されてる世界線のディルガイですおうるっくとディルガイ① その朝、ガイアは上機嫌だった。
天気はいいし、最近鹿狩りで売りはじめた人気のデニッシュも入手できた。
バターたっぷりに焼き上げたサクサクの生地に、練り込まれたレーズンが入っているのがたまらない一品。
数量限定だからすぐ売り切れる。朝は持ち場の見回りをしてから城門をくぐる騎士団員が味わえる確率は極めて低いのだ。
面倒な書類仕事は昨日のうちに終わらせたから、今日は残業もなし。
それに、なによりも。
手のなかの紙を大事に握りしめて、ガイアはふふんと鼻を鳴らした。今朝、エンジェルズシェアの前を通りかかった時にチャールズに呼び止められたのだ。
渡されたのはアカツキワイナリーの新商品のチラシ。不定期に発行されるこのチラシには、大抵いつもノンアルコール飲料なワイン、BARで飲めるカクテルなんかの新作が三、四種類ずつ掲載されている。
8733天気はいいし、最近鹿狩りで売りはじめた人気のデニッシュも入手できた。
バターたっぷりに焼き上げたサクサクの生地に、練り込まれたレーズンが入っているのがたまらない一品。
数量限定だからすぐ売り切れる。朝は持ち場の見回りをしてから城門をくぐる騎士団員が味わえる確率は極めて低いのだ。
面倒な書類仕事は昨日のうちに終わらせたから、今日は残業もなし。
それに、なによりも。
手のなかの紙を大事に握りしめて、ガイアはふふんと鼻を鳴らした。今朝、エンジェルズシェアの前を通りかかった時にチャールズに呼び止められたのだ。
渡されたのはアカツキワイナリーの新商品のチラシ。不定期に発行されるこのチラシには、大抵いつもノンアルコール飲料なワイン、BARで飲めるカクテルなんかの新作が三、四種類ずつ掲載されている。
たかのアキ
PAST15年前のコピー本です(2007年7月1日発行)部屋から発掘したので記録として載せておきます。あとがきに「はじめてのディムスタ本」と書いてあったので、これが1冊目だったようです。すっかり忘れてた。話の内容の好みは今と変わってないので、適度に忘れてた分、再萌できましたw 9
enaka_0731
CAN’T MAKE4か5で終わる。今回のお話はそんな重くないようにって頑張ってます。誰かのキャラ出したいのにうまく出せる方法がないよー
今回のディーゼルとセリカは安心していいです。
偏食の男③虫が転がっている。
足を畳み空を仰いでいる虫をじっと見つめる。
もう、動かないみたいだ。
セリカも目を細めて空を見る。青い空が見えた。
「もう、動かないのか?お前。」
虫は答えることはなかった。
ふぅとため息をつき踵を返した。
「おお、少女ヨ。なんと哀れな事カ。」
男の独白が聞こえる。
キールは胸に手を当ててセリカの前に現れる。
足を組み、セリカと目が合うとゆっくりとお辞儀をした。その様は、舞台上で劇を披露する男優だった。セリカはキールの様子につまらなそうな顔をした。
「チリチリかよ。何のようだ?」
「健気な少女を演じル。そんな貴方に敬意ヲ。」
「難しい事分かんねーよ。」
いつも以上に分からない。と同時にキールの奇妙な言動に軽く怖気が走る。本能的に距離を取ろうと少し下がった。
754足を畳み空を仰いでいる虫をじっと見つめる。
もう、動かないみたいだ。
セリカも目を細めて空を見る。青い空が見えた。
「もう、動かないのか?お前。」
虫は答えることはなかった。
ふぅとため息をつき踵を返した。
「おお、少女ヨ。なんと哀れな事カ。」
男の独白が聞こえる。
キールは胸に手を当ててセリカの前に現れる。
足を組み、セリカと目が合うとゆっくりとお辞儀をした。その様は、舞台上で劇を披露する男優だった。セリカはキールの様子につまらなそうな顔をした。
「チリチリかよ。何のようだ?」
「健気な少女を演じル。そんな貴方に敬意ヲ。」
「難しい事分かんねーよ。」
いつも以上に分からない。と同時にキールの奇妙な言動に軽く怖気が走る。本能的に距離を取ろうと少し下がった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部27話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の27話。
復讐を終えたディアヴァルは鏡の元へ。
(本文約1800文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部27話「闇の鏡」 ディアヴァルは女王の居室へと戻っていた。
部屋にはディアヴァルのための専用の出入り口がある。彼はそこから難なく部屋に入り込み、鏡の前に行くことが出来た。
「鏡よ鏡、戻ったぞ」
すると、鏡の中に緑の煙が渦巻き、男の顔が現れた。彼に刻まれたあの模様と同じ模様を持つ顔が。
「お前の言う通り、俺は新たな力を得た。だがこの力ではあの方を黄泉帰らせることは叶わないのだろう?」
「是である」
「では、どうすれば良いんだ?」
「黒い石を集めよ」
「こんなもの、どこで手に入れるんだ……」
「無限の時間がある」
「確かに、時間だけはあるようだな。だが、待っているだけでは石は集まらない」
「石を集めるのは貴方の役目だ」
1853部屋にはディアヴァルのための専用の出入り口がある。彼はそこから難なく部屋に入り込み、鏡の前に行くことが出来た。
「鏡よ鏡、戻ったぞ」
すると、鏡の中に緑の煙が渦巻き、男の顔が現れた。彼に刻まれたあの模様と同じ模様を持つ顔が。
「お前の言う通り、俺は新たな力を得た。だがこの力ではあの方を黄泉帰らせることは叶わないのだろう?」
「是である」
「では、どうすれば良いんだ?」
「黒い石を集めよ」
「こんなもの、どこで手に入れるんだ……」
「無限の時間がある」
「確かに、時間だけはあるようだな。だが、待っているだけでは石は集まらない」
「石を集めるのは貴方の役目だ」
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部25.5話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の25.5話。
山火事回の前に入るべきパートです。書き忘れて山火事回を公開しちゃって、後から追加で書きました。支部に移植するときに調整します。(本文約1100文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部25.5話「悪の女王」 妖精の森から舞い戻ったディアヴァルは、カラスの姿で村や町、城の中を飛び回り、聞き耳を立てて歩いた。
そして、スノーホワイト姫が隣国の王子に見初められて結婚することを知った。人間たちはみな、姫の結婚の発表で祝賀ムードに包まれていた。
この国は新たな王を迎えることになるのだ。隣国の王子は、姫を娶ることでこの国の王位も継承することになる。
美しい姫とりりしい王子のカップルはお似合いだ、さぞよい治世となるだろう、と人々は口々に噂するのだった。
その一方で、ハントマンが姫を殺そうとして果たせなかったことは周知の事実となり、姫本人や小人たちの証言から、姫に毒りんごを食べさせた老婆は女王の化けた姿であろうと噂されていた。
1126そして、スノーホワイト姫が隣国の王子に見初められて結婚することを知った。人間たちはみな、姫の結婚の発表で祝賀ムードに包まれていた。
この国は新たな王を迎えることになるのだ。隣国の王子は、姫を娶ることでこの国の王位も継承することになる。
美しい姫とりりしい王子のカップルはお似合いだ、さぞよい治世となるだろう、と人々は口々に噂するのだった。
その一方で、ハントマンが姫を殺そうとして果たせなかったことは周知の事実となり、姫本人や小人たちの証言から、姫に毒りんごを食べさせた老婆は女王の化けた姿であろうと噂されていた。
雑談🍀
MEMO勿論もう見てないけど腹の虫が収まるかどうかは別の話
まだガシャの重要度までは分かった
今大陸版での人気編成もまだ分かった
1回のイベで3回もディスしたのは堪忍袋の緒が切れました
勿論キャラのディスじゃないのは分かってる
でも3回のディスは無理
せめてディスは1回で済ませぇ
語気強くてすまん
でも情報流してる垢でマイナスなイメージのある発言するとさ大衆はさぁ!!!!という 4
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部26話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の26話。
妖精の森から戻ってきたディアヴァルは、ある行動に出た。
(本文約2200文字/豆知識約430文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部26話「山火事」 山が、燃えていた。
ドワーフ鉱山を擁するモルン山。その山麓に広がる豊かな森は今、一面の炎に呑み込まれつつあった。
パチパチと音を立て熱風と煙を吹き上げる炎の前線が山を這い上がってくる。木々の間の下生えを舐めながら這い寄る炎は一見ゆっくりにも見えるが、新たな樹木に取り付くと樹皮を燻ぶらせながら幹を這い上がり、唐突に巨大な炎となって躍り上がる。そうなると生木であってももう抗うことは出来ない。木々は次々と炎の嵐に揉まれ、呑み込まれてゆく。辺り一帯を焼き尽くす業火は激しい上昇気流を生み、生命を奪う熱風が荒れ狂っていた。
ドワーフたちは坑道に逃げ込んで水魔法で入り口を塞ぎ、炎を防ごうとしていた。だが、山腹を吹き上げてくる熱風は容赦なく氷を溶かし、逃げ場のないドワーフたちを追い詰めていた。
2705ドワーフ鉱山を擁するモルン山。その山麓に広がる豊かな森は今、一面の炎に呑み込まれつつあった。
パチパチと音を立て熱風と煙を吹き上げる炎の前線が山を這い上がってくる。木々の間の下生えを舐めながら這い寄る炎は一見ゆっくりにも見えるが、新たな樹木に取り付くと樹皮を燻ぶらせながら幹を這い上がり、唐突に巨大な炎となって躍り上がる。そうなると生木であってももう抗うことは出来ない。木々は次々と炎の嵐に揉まれ、呑み込まれてゆく。辺り一帯を焼き尽くす業火は激しい上昇気流を生み、生命を奪う熱風が荒れ狂っていた。
ドワーフたちは坑道に逃げ込んで水魔法で入り口を塞ぎ、炎を防ごうとしていた。だが、山腹を吹き上げてくる熱風は容赦なく氷を溶かし、逃げ場のないドワーフたちを追い詰めていた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部25話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の25話。
すべてを失ったディアヴァルは、あの森へと向かった…。
(本文約2070文字/今回は豆知識はありません)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉕話「翼を継ぐ者」 この森に降り立つのは十何年ぶりだろう。
ディアヴァルは、思い出の詰まったあの森に帰ってきた。
楽しいことも、大変だったこともたくさんあった。そして胸の潰れそうな悲しい思い出も……。
真実の泉の小島に、聖なる樫の巨木は今も変わらずそびえていた。
ディアヴァルは樫の木の枝に舞い降りると、木の洞に飛び込んだ。
そこにあの石があった。すべての光を吸い込むような深い闇を宿した黒い石が、昔ディアヴァルが置いたそのままに木の洞の中に安置された一対の翼の間に置かれていた。
ディアヴァルは石をそっとくわえあげた。
あの鏡は、石を飲むように言っていた。そうすれば闇の力が我がものとなる、と。
彼はためらうことなく嘴を天に向けて振り仰ぎ、一気に黒い石を飲み込んだ。石はするりと喉を通り抜け、体内へと落ちていった。
2141ディアヴァルは、思い出の詰まったあの森に帰ってきた。
楽しいことも、大変だったこともたくさんあった。そして胸の潰れそうな悲しい思い出も……。
真実の泉の小島に、聖なる樫の巨木は今も変わらずそびえていた。
ディアヴァルは樫の木の枝に舞い降りると、木の洞に飛び込んだ。
そこにあの石があった。すべての光を吸い込むような深い闇を宿した黒い石が、昔ディアヴァルが置いたそのままに木の洞の中に安置された一対の翼の間に置かれていた。
ディアヴァルは石をそっとくわえあげた。
あの鏡は、石を飲むように言っていた。そうすれば闇の力が我がものとなる、と。
彼はためらうことなく嘴を天に向けて振り仰ぎ、一気に黒い石を飲み込んだ。石はするりと喉を通り抜け、体内へと落ちていった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部24話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の24話。
七人の小人に追われ、崖から落ちた女王は死んだ。亡骸の側で悲しみに沈むディアヴァルの目の前に、二羽のハゲタカが舞い降りた…。
(本文約3700文字/今回は豆知識はありません)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉔話「ディアヴァルとハゲタカ」 雨が降り始めた。大粒の水滴がバタバタと音を立てて天から落ちてくる。だが、ディアヴァルは雨を避けることも思いつかず、ただ呆然と女王の亡骸によりそって涙を流し続けていた。雨と涙がいりまじり、冷えた地面へと吸い込まれてゆく。
深い悲しみの底に沈んでいたディアヴァルを現実に引き戻したのは、頭の上を過る影と大きな羽音、そして全身に打ち付ける風だった。
頭を上げると、目の前に一羽のハゲタカが降り立っていた。ハゲタカの身体はディアヴァルの何倍も大きい。風はその翼が巻き起こしたものだったのだ。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。悲しみの深みから意識が引き剥がされたばかりで混乱している彼の目の前に、更にもう一羽のハゲタカが舞い降りてきた。
3778深い悲しみの底に沈んでいたディアヴァルを現実に引き戻したのは、頭の上を過る影と大きな羽音、そして全身に打ち付ける風だった。
頭を上げると、目の前に一羽のハゲタカが降り立っていた。ハゲタカの身体はディアヴァルの何倍も大きい。風はその翼が巻き起こしたものだったのだ。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。悲しみの深みから意識が引き剥がされたばかりで混乱している彼の目の前に、更にもう一羽のハゲタカが舞い降りてきた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部23話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の23話。七人の小人たちが小屋へ戻ってくる!女王の扮する老婆は危機を告げるディアヴァルに促されてその場を逃げ出したが…。(本文約2600文字/今回、豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉓話「老婆と七人の小人たち」 ディアヴァルに急かされて、老婆に扮した女王は森の中へと走り込んでいった。
ディアヴァルが空に舞い上がって偵察してみると、木立の隙間からちらちらと、小人たちが転んだり滑ったりしながらも家を目指して走っているのが見えた。あいつらあんなに足が短いくせに、なんであんなに早いんだ? それなのに、老婆の姿の女王は早く走ることが出来ない。早くも息をはずませて、苦しそうに走っている。ディアヴァルは女王の直ぐ側まで舞い降りると、枝から枝へと飛び移りながら女王の後を付いて行った。
女王は森の踏み分け道を走って戻っていく。その後ろから、大声で叫ぶ怒った小人たちの声がかすかに聞こえ始めた。このままでは追いつかれてしまう! どうすれば良いのだろうか? ディアヴァルは女王のそばを離れ、小人たちの方へと戻っていった。
2646ディアヴァルが空に舞い上がって偵察してみると、木立の隙間からちらちらと、小人たちが転んだり滑ったりしながらも家を目指して走っているのが見えた。あいつらあんなに足が短いくせに、なんであんなに早いんだ? それなのに、老婆の姿の女王は早く走ることが出来ない。早くも息をはずませて、苦しそうに走っている。ディアヴァルは女王の直ぐ側まで舞い降りると、枝から枝へと飛び移りながら女王の後を付いて行った。
女王は森の踏み分け道を走って戻っていく。その後ろから、大声で叫ぶ怒った小人たちの声がかすかに聞こえ始めた。このままでは追いつかれてしまう! どうすれば良いのだろうか? ディアヴァルは女王のそばを離れ、小人たちの方へと戻っていった。