バレン
tabechauzooooou
MOURNING拙宅の現代AU設定で、エルフ組のバレンタイン小話書きました。現代まで生きながらえたエルフ数人と、現代に転生した人間組の妄想です。設定はこちらから>>
https://min.togetter.com/deXldhP
──ここは、とある国の、とある街角。古くて大きな木に守られるようにして、ひっそりと佇む、こじんまりとした小さなカフェがありました。
街の人間たちには内緒ですが、そこに暮らしているのは、幾千年の時を今なお生きる、四人の美しいエルフたちです。
これは、そんな隠れ家のようなカフェを営む彼らの、なんてことないけれど、ちょっぴり不思議な日常のお話。
たとえば、バレンタインデー。
「遠いよその国では、今日は女性から男性にチョコレートを贈る日なんだそうですよ、父上」
「このあたりの人間たちの文化とは、やることがまるで逆のようですね」
不意に掛けられた声に、視線を落としていた書物から顔を上げたエルロンドは、そっくりの顔が一対、カウンター越しに自分を覗き込んでいるのを目にしました。
6329街の人間たちには内緒ですが、そこに暮らしているのは、幾千年の時を今なお生きる、四人の美しいエルフたちです。
これは、そんな隠れ家のようなカフェを営む彼らの、なんてことないけれど、ちょっぴり不思議な日常のお話。
たとえば、バレンタインデー。
「遠いよその国では、今日は女性から男性にチョコレートを贈る日なんだそうですよ、父上」
「このあたりの人間たちの文化とは、やることがまるで逆のようですね」
不意に掛けられた声に、視線を落としていた書物から顔を上げたエルロンドは、そっくりの顔が一対、カウンター越しに自分を覗き込んでいるのを目にしました。
ぱぴこ
DONEティータハイラルちゃんお誕生日おめでとう2025!!!!いつものきせかえもこの日ばかりは本人なのでとびきり可愛く描きました。
バレンタインデーと続くから数日にわたってチョコ菓子をだらだら食べててほしいですねもちろん二人で!! 4
nekononora
DONEパーバソワンドロライです。お題:『花言葉』『バレンタイン』
時間:1h
現パロ。未成立。逃避行。ラ卿でます。これからハッピーエンドになるから。多分。
臆病者の恋 大通りから一本入り、喧騒が薄れ、閑静な住宅街となる手前。
そこに紅茶を専門とする喫茶『ロイヤル・フォーチュン』はあった。
店内は洋風のクラシカルな店構えで、店主が自ら足を運んで揃えたという調度品は、どれも店を厳かに彩る事に成功しており、店内は落ち着いたおとなの隠れ家のような空気が流れていた。
そんな店のカウンター席。
しょぼんと肩を落とした白熊……ではなく、とても体格に恵まれた見るからに好青年という男性が肩を落としていた。
顔は落ち込んだ黄色いポ◯モンのようになっているし、背景に『ショボン』と効果音まで見える。
事情をしっている常連客の何人かが、同情めいた視線を青年に、そして非難まではいかないが、何かしてやれよ、という視線をカウンターの奥に送る。
2181そこに紅茶を専門とする喫茶『ロイヤル・フォーチュン』はあった。
店内は洋風のクラシカルな店構えで、店主が自ら足を運んで揃えたという調度品は、どれも店を厳かに彩る事に成功しており、店内は落ち着いたおとなの隠れ家のような空気が流れていた。
そんな店のカウンター席。
しょぼんと肩を落とした白熊……ではなく、とても体格に恵まれた見るからに好青年という男性が肩を落としていた。
顔は落ち込んだ黄色いポ◯モンのようになっているし、背景に『ショボン』と効果音まで見える。
事情をしっている常連客の何人かが、同情めいた視線を青年に、そして非難まではいかないが、何かしてやれよ、という視線をカウンターの奥に送る。
ichidrop
DONEランラン バレンタイン絵 (腐向け)1枚目はサムネ用にトリミングしたものです。
遅刻しましたが、なんとか完成しました!
MIランが「過去の自分が俺のことを憧れて慕ってくれるのは嬉しいけれど、最近その好意に妙な湿度が混じってるような気がする……」と、思っていたらいいなという絵。
【追記】
2/17 左上の文字の白い縁どりが硬い印象だったため、柔らかく修正しました。 2
フジワラ
DONE迅さんがちいさいゆういちくんになる話。15話目(順不同ですが)です。
遅刻しましたが、書きたくて勢いで書いてしまったバレンタインのお話です。
ゆういちくんにトラウマを植え付けてしまった悪意は全くないやまさん……そういう所だぞアラシヤマァァァ!
2025/2/16 7
noa/ノア
DOODLE[FengQing✈] 風信&慕情パイロットAU。バレンタイン風南のおまけ後日談。根回しのお返しを要求される風信機長。
夜、家に帰った風信は、コートを脱ぐのも早々に鞄のチャックに手を伸ばした。
いつもは、その日のレシートやら買った菓子やらすべて入れっぱなしのまま鞄を開けずに床に置いてそのままだが今日は違った。
鞄から箱を取り出し、ソファに腰かけて見つめる。口元が緩む。
ロンドンに彗星のごとく現れた若いショコラティエ。ベルギー仕込みの確かな技術とユニークで斬新なアイデアの融合——。ネットの記事の特集で読んでからずっと気になっていたそのチョコレートが今、自分の手の中にある。だが、そのショコラティエには悪いが、風信の心を今躍らせているのはその中身だけではない。
南風が自分に買ってきてくれたチョコレート。蓋を開けると甘い香りが誘うが、食べるのが勿体なくて蓋を戻す。しばらくその表面をぼんやりと指で撫でたあと、風信はチェストの上にそっと飾るようにその箱を置いた。
2193いつもは、その日のレシートやら買った菓子やらすべて入れっぱなしのまま鞄を開けずに床に置いてそのままだが今日は違った。
鞄から箱を取り出し、ソファに腰かけて見つめる。口元が緩む。
ロンドンに彗星のごとく現れた若いショコラティエ。ベルギー仕込みの確かな技術とユニークで斬新なアイデアの融合——。ネットの記事の特集で読んでからずっと気になっていたそのチョコレートが今、自分の手の中にある。だが、そのショコラティエには悪いが、風信の心を今躍らせているのはその中身だけではない。
南風が自分に買ってきてくれたチョコレート。蓋を開けると甘い香りが誘うが、食べるのが勿体なくて蓋を戻す。しばらくその表面をぼんやりと指で撫でたあと、風信はチェストの上にそっと飾るようにその箱を置いた。