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    パーティ

    @ay8mk5dg

    PROGRESSフォンテーヌデートディルガイ進捗
    フォンテーヌに出張に来た(という名のデート)二人だけど何故か潜入捜査をすることになるし、正装でパーティに出ることになるし、ガイアに至っては美しいドレス?を見に纏うことになるしでどうしてこうなった?という話
    フォンテーヌデートディルガイ進捗『どちらのお客様?』
    『なんでもスメールからの客人だとか』
    『何処かのご婦人かしら』
    『いや……どちらかわからない……が、それにしても美しい。

    水の都フォンテーヌに突如現れた孔雀といったところか』

     絢爛豪華なシャンデリアに敷き詰められた赤い絨毯。ゆったりと、そして何処か物悲しいメヌエットが流れるパーティ会場では招待客が世間話に花を咲かせていた。

    「(少し目立ちすぎたかしら?でも彼らが我々が送り込んだ調査員であることなんて誰も微塵も疑っていない。だってそもそも本物のモンドの貴族だもの)」

     世間話は先日行われたフリーナ主導の裁判やヌヴィレットの司法の在り方、はたまた何処ぞの貴族の家がどうしたとかそんな硬い話から俗物的な話まで飛び交かっている中で、フォンテーヌの人口の3%ほどしかいない狭い貴族社会の話題など、必然的に下世話になることも多いもの。ため息をつくナディアだが、そんな憂う表情すら見せずに、招待客に笑みを見せながら第一段階は成功といったところかと満足げにしている。それは傍のパートナーの燃える瞳をした男も同じようで目配せをすれば満足げに応えるのだから大丈夫だろうとほっとしていると、恨みがましい視線に気がついた。
    1910