ビターエンド
はもん
DONE・ルシアラ成立直後・疑似家族雇用組
・一番最後はアラスターの内心について。ハッピーエンドで終わらせたい人は見ない方がいい。ビターエンドっぽい。
パーティー パアンと破裂音。地獄では生活音である銃声ではない。パーティー等でよく使われる、クラッカーの音だ。
色とりどりの紙吹雪と紙テープを浴びたルシファーとアラスターは、揃って目を見開いて犯人を凝視した。
「パパ、アラスター、おめでとう!」
チャーリーは満面の笑みでクラッカーの残骸を放り投げ、父親と友人を揃って抱き締めた。目を白黒させる二人。
「あー、チャーリー? コレは一体……?」
笑顔を作りながら尋ねるルシファー。チャーリーは勢いよく二人を解放し、そわそわと指を遊ばせながら大きく息を吸い込んだ。
「今日は二人の、『恋人おめでとうパーティー』をするの!」
──何だそれ?
アラスターは首を傾げた。パーティーは生前から大小様々なものに呼ばれてきたが、こういったものは始めて聞く。最近の流行りなのか、はたまたチャーリーのユニークな発想によるものか。
9199色とりどりの紙吹雪と紙テープを浴びたルシファーとアラスターは、揃って目を見開いて犯人を凝視した。
「パパ、アラスター、おめでとう!」
チャーリーは満面の笑みでクラッカーの残骸を放り投げ、父親と友人を揃って抱き締めた。目を白黒させる二人。
「あー、チャーリー? コレは一体……?」
笑顔を作りながら尋ねるルシファー。チャーリーは勢いよく二人を解放し、そわそわと指を遊ばせながら大きく息を吸い込んだ。
「今日は二人の、『恋人おめでとうパーティー』をするの!」
──何だそれ?
アラスターは首を傾げた。パーティーは生前から大小様々なものに呼ばれてきたが、こういったものは始めて聞く。最近の流行りなのか、はたまたチャーリーのユニークな発想によるものか。
しゃきこ
DONE人外パロディ 💎夢💎が人外、妖精という設定。可愛い可愛いラズベリーの妖精さんです。
他の人の幸せを知り、自分自身の幸せを深めていくことで美味しくなる果実を作るべく人間界にやってきた、知的好奇心を促すラズベリーの妖精。
そんな妖精と、お菓子屋さんを営む人間の夢主の、完熟までの夢物語。甘くなるけどビターエンド。 17220
hareduma_831
MAIKINGニートチョロ→カラの三男と、へそ妖怪松の大天狗三男←青行燈次男の青あんが、叶わぬ恋ゆえに互いを好きな人の「代わり」として冬の夜に擬似デートする話です。ビターエンド。虚しいだけで報われない。書きかけというか下書きみたいな感じです。
ニート三男と青あん次男の間に恋愛感情はありません。
もしも完成したらここから削除する予定です。
冬至散歩(未完)「なあ、デートしないか」
目の前に現れた逆さまの次兄を、チョロ松はぽかっと口を開けて、寝転んだまま見上げることしかできなかった。
「デートしよう、チョロ松」
チョロ松の枕元に座り、カラ松は身を乗り出すようにしてチョロ松を覗き込んでいた。
もしも今がこんな夜更けではなく昼間で、場所が布団の中ではなく居間とか普通の部屋で、相手が死ぬまで思いは告げるまいと決めた兄ではなく他の誰かだったら。きっといくらでもやりようがあったのに。
「なんで、こんなよるに」
他の兄弟が寝入る布団の一角で、口と目を見開いたまま、チョロ松はそう絞り出すのが精一杯だった。
「夜だからいいんじゃないか」
そこではたと気がついた。逆さまのカラ松の頭から、ゆるく曲線を描く角が生えている。さらによくよく見れば、彼の肩の周りで、透き通るような青い羽衣がふわふわと揺れていた。
1839目の前に現れた逆さまの次兄を、チョロ松はぽかっと口を開けて、寝転んだまま見上げることしかできなかった。
「デートしよう、チョロ松」
チョロ松の枕元に座り、カラ松は身を乗り出すようにしてチョロ松を覗き込んでいた。
もしも今がこんな夜更けではなく昼間で、場所が布団の中ではなく居間とか普通の部屋で、相手が死ぬまで思いは告げるまいと決めた兄ではなく他の誰かだったら。きっといくらでもやりようがあったのに。
「なんで、こんなよるに」
他の兄弟が寝入る布団の一角で、口と目を見開いたまま、チョロ松はそう絞り出すのが精一杯だった。
「夜だからいいんじゃないか」
そこではたと気がついた。逆さまのカラ松の頭から、ゆるく曲線を描く角が生えている。さらによくよく見れば、彼の肩の周りで、透き通るような青い羽衣がふわふわと揺れていた。
さなだむしお
DOODLE柳溟煙視点 柳九 ビターエンド…かな(じぅさんがやわらかすぎOOC注意)
柳溟煙さんは兄を殺した沈清秋を救出します。
紙銭で山査子飴を買う 柳溟煙は灰色の衣を手に取った。普段纏っている紫の絹を払い落し、百戦峰の弟子服を思わせるそれを身に着けた。
髪を高く結い上げ、顔を覆う面布を外す。
弟子時代の兄の姿を知ってる者なら、それがどれだけ似ているか驚くだろう。
夫は遠征でしばらく不在はずだった。
愛剣水色を手に、いつものように地下牢へ向かう。
地面に転がる人影は、成人男性としてはあまりにこじんまりとしたものだった。
「柳師弟…もう銭がなくなったのか?
生前から財布も持ち歩かぬ愚か者だったが…死んでもこの師兄にたかるとは……」
切られたばかりの両足からは未だ出血が続いていた。
残った左腕でなんとか身を起そうとする沈清秋のそばに、柳溟煙は火鉢を降ろす。
3813髪を高く結い上げ、顔を覆う面布を外す。
弟子時代の兄の姿を知ってる者なら、それがどれだけ似ているか驚くだろう。
夫は遠征でしばらく不在はずだった。
愛剣水色を手に、いつものように地下牢へ向かう。
地面に転がる人影は、成人男性としてはあまりにこじんまりとしたものだった。
「柳師弟…もう銭がなくなったのか?
生前から財布も持ち歩かぬ愚か者だったが…死んでもこの師兄にたかるとは……」
切られたばかりの両足からは未だ出血が続いていた。
残った左腕でなんとか身を起そうとする沈清秋のそばに、柳溟煙は火鉢を降ろす。
だっと
DONE仕事暇すぎて気晴らしに書いてたサタブフの作文。ご飯食べてほしいって思ってたのに、何がどうしたらこうなるんだろう。
推敲してない(多分今後もしない)ので、細かいことは気にせずにお楽しみください。何もかも雰囲気です。
ほんのりビターエンド風味。サタン様の一人称視点です
給餌 ヴィータ体を覚えてからというもの、メギド体の頃には気にも留めていなかったようなことが意識の端にかかるようになった。
たとえば日差し。メギドラルでは昼と夜の明るさに大きな違いはなかったが、それでも明るいこと、暗いことを以前よりも強く意識するようになった。ヴィータ体の光受容器官である瞳の、虹彩と呼ばれる部位の色素が薄いため、光に敏感になったのだろうと言われた。
たとえば空腹感。メギド体ではさほど食事を必要としない。それぞれが好きなものを好きな時に好きなだけ摂取すればいい。生命維持の大半をフォトンの摂取によってまかなっているためだ。それが、生命維持の大半を食事に頼るようになる。正直、何度かそれに気づかずにほとんど動けなくなるまで活動をつづけた結果、倒れたことがある。本当に厄介だ。
5137たとえば日差し。メギドラルでは昼と夜の明るさに大きな違いはなかったが、それでも明るいこと、暗いことを以前よりも強く意識するようになった。ヴィータ体の光受容器官である瞳の、虹彩と呼ばれる部位の色素が薄いため、光に敏感になったのだろうと言われた。
たとえば空腹感。メギド体ではさほど食事を必要としない。それぞれが好きなものを好きな時に好きなだけ摂取すればいい。生命維持の大半をフォトンの摂取によってまかなっているためだ。それが、生命維持の大半を食事に頼るようになる。正直、何度かそれに気づかずにほとんど動けなくなるまで活動をつづけた結果、倒れたことがある。本当に厄介だ。