Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    フェイス

    NARUHA

    MOURNINGいつものように朝帰りしたフェイスは、突然特別任務の招集を受ける。特別任務の詳細は、とある子どもの護衛をするというもので……。
    書きかけだったベスティメインの事件ものですが、展開や設定をハニーキャンディ・ペパーミント味の方で使うことにしたので、こちらは未完&ボツです。でも結構な熱量で書いていたのでこちらに上げときます。
    海の瞳、記憶の水底忘れられない顔がある。
    記憶の中に広がる景色がある。
    ずっと残る傷痕みたいに、良いことも悪いことも深く脳髄に刻み込まれて蓄積していく。
    頭の中を埋め尽くす膨大な記憶たちに埋もれていると、ある瞬間には途方もない虚しさの中に身体を放り出されたみたいな気がして、それはそれは寂しい心地がしたものだ。

    教えられたことや見たものは全て全て覚えていた。
    初めこそ、周りのみんなはそんな僕を神童だ、天才だと褒めそやした。
    けれど時間が経つにつれ、どこか気味の悪い目で僕を見るようになった。
    たぶん、本当は知られてはいけなかったんだろう。
    なにも、口にしてはいけなかったのだろう。
    ――リセットしよう。プツンと繋がっていた糸を切るみたいにして、記憶の箱を海の底に沈めたのはいつだったか。なぜなの、だったか。
    17951

    mamedaihuku228

    DONE初夜的な感じのビリグレ。フェイスくんも出てきます。詳しく言うとただ準備をするだけで、エッチではありません。エッチな事はしてません。大切な事なので二回言いました。 寮に入った時に二人で選んだソファに並んで座り、それぞれのカレンダー帳に赤い丸の印をつける。グレイのカレンダー帳には新作のゲームやフィギュアの発売日など、自身の趣味に関する事や、仕事の事などがぽつりぽつりとメモされているぐらいだ。きっとビリーのものは自分とは違って、情報屋の事や友人との予定などで埋め尽くされているのだろうとグレイは思っていたのだが、一瞬中が見えてしまったそれはグレイと似たようなものだった。それに気が付いたビリーは「グレイのエッチ♥」だなんて、カレンダー帳を胸に当てて隠すので、偶然であるとはいえ人のプライバシーを許可なく覗き込んでしまったと、「ごめんなさい!わざとじゃなくて…!」と、慌てて両手で目を隠して謝った。
    「ウソウソ♪グレイなら見てもいいヨ。情報屋の方は別にあるから、こっちは完璧ぼくチン用」
     そう言ってビリーが中を開いて見せるのを、とりあえず情報屋での秘密保持などは問題が無い事にほっとしつつ、そろりと指の隙間から覗いてみるが、細かく綺麗な字で書かれたそれはやはりグレイのものと大差ないものであった。パトロールの予定日、休日、マジックでの買い出し日、そしてグレイと同 7666

    pagupagu14

    DONE呼吸を塞いで/フェイディノ(🎧🍕)
    くっついてるフェイディノが資料室でパプニングに見舞われ、フェイスがディノを振り回すお話。
    呼吸を塞いで フェイディノ

     「こら、だめだよフェイス」
    近づけた唇を本で押し戻されフェイスは不満げな声を上げた。
    「だめ?」
    「だめだよ!というか本来の目的は違うだろ?困っていたら俺やキースも助けるけどゆくゆくはルーキーじゃなくなるんだからそのために報告書の上手な書き方を教えるっていうことだったろ?」
    「…そうだね」
    そのため勉強のための教材も沢山入れられてる資料室にやってきたのだが付き合っているのだから少しくらいそういうのも期待してはよくないだろうか、とフェイスは不満に思ってしまう。存外、このメンターは真面目なのだ。ジュニアに言わせればキース以外みんな真面目、になるのだろうが。
    「これとか分かりやすいぞ〜」
    「そうなの?」
    「うんっ、俺も昔お世話になったし」
    「へぇ…まあそういうのはディノのが詳しいだろうしディノに任せるよ」
    「ああ、任せておけ!」
    元から人の世話を焼くのが好きなディノは今回の勉強会をとても楽しみにしていたらしく(フェイスに頼られて嬉しいというのもあると思うが)ウキウキと張り切った様子にフェイスはこちらまで嬉しくなる気がした。
    ーーと、本棚に何かがぶつかり本棚揺れ 1301

    pagupagu14

    DONE兄の葛藤と俺の居場所/フェイディノ+ブラッド(🎧🍕+🍣)
    ブラッドとフェイスの戦闘後特殊会話から話を膨らませたくっついてるフェイディノとブラッドの話。ブラッドがブラコンでかっこよくないです。
    兄の葛藤と俺の居場所 フェイディノ
    「態度は見られたものではないが、訓練はしているようだな」
    「どーも、別にあんたに褒めてもらおうとは思ってないけどね」
    サブスタンス反応が消滅後、そうして険悪なムードを漂わせるフェイスとブラッドの間にディノは割り込んだ。ディノの柔らかな雰囲気に圧倒されその険悪なムードもあっという間に和やかなものになっていく。
    「…フェイス、今日の報告書はお前が書いておくように」
    「はぁ!?」
    「まあまあ…俺も手伝うからさ!ね!」
    「…本当に?」
    「本当本当☆だって約束してただろ?」
    「うん、そうだね。アハ、じゃあ早く帰って書いて報告書出してデートに行こ?」
    「はは、そうだな…ってわけだからまたな!ブラッド」
    「あ、あぁ…?」
    聞き捨てならない言葉が聞こえたのにそれを問うことすら出来なくて、ブラッドはただ呆然と…仲睦まじく去っていく二人の背中を見つめるしか出来なかった。
    ***
    「それでぶっ潰れてんのかぁ?こいつ」
    「そう…みたいです…」
    呆れるように苦笑いするキースとブラッドに付き合わされたのはそばにいたオスカーは申し訳なさそうに笑った。
    「そんなん自業自得じゃねぇ 2649

    ahelioslover

    MOURNING力尽きて触ってない書きかけあったので供養
    フェイキスになる予定だったフリージャズピアニストやってるキースの過去的ななにか、フェイスは全く出てこない
    モブも出てくるしキースが可哀想
    落ち着いた照明、淡く光を受けるボトル、艶やかに磨かれたグラス、滑らかな革張りのスツール。その中でビンテージのピアノに向き合うくたびれた風貌の男にフェイスは見覚えがあった。

    気がついた時には家をとび出ていた。母親が消えてからその分まで暴力はキースに向かってきた。齢10にも満たない子供には、逃げるしか方法が無かった。
    走り続けて十数分、夜でも鍵の管理の甘い教会があった。最近は父親が昼間に家にいる時間が増えたため、昼も夜も世話になる羽目になった。世話と言ってもここにあるのは古いアップライトピアノと硬い木のベンチだけだが。キースは寝付けない時、マフラーペダルを踏みつけてさらにホコリ避けのフェルトカバーの上から鍵盤をならす。最初は一音一音確かめるように、慣れると街で流れる流行のポップス、公園のベンチにずっと座っているじいさんが持ってるラジオから流れるジャズ、教会でたまに開催されるピアノリサイタルのクラシックまでなんでも弾いた。運もお金もなかったが才能はあったようで一度聴けばだいたい何でも弾けた。楽しいわけではなかったが、何かから逃れるための手段としてピアノはピッタリだった。
    しばらくすると孤 1439