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    ahelioslover

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    ahelioslover

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    力尽きて触ってない書きかけあったので供養
    フェイキスになる予定だったフリージャズピアニストやってるキースの過去的ななにか、フェイスは全く出てこない
    モブも出てくるしキースが可哀想

    落ち着いた照明、淡く光を受けるボトル、艶やかに磨かれたグラス、滑らかな革張りのスツール。その中でビンテージのピアノに向き合うくたびれた風貌の男にフェイスは見覚えがあった。

    気がついた時には家をとび出ていた。母親が消えてからその分まで暴力はキースに向かってきた。齢10にも満たない子供には、逃げるしか方法が無かった。
    走り続けて十数分、夜でも鍵の管理の甘い教会があった。最近は父親が昼間に家にいる時間が増えたため、昼も夜も世話になる羽目になった。世話と言ってもここにあるのは古いアップライトピアノと硬い木のベンチだけだが。キースは寝付けない時、マフラーペダルを踏みつけてさらにホコリ避けのフェルトカバーの上から鍵盤をならす。最初は一音一音確かめるように、慣れると街で流れる流行のポップス、公園のベンチにずっと座っているじいさんが持ってるラジオから流れるジャズ、教会でたまに開催されるピアノリサイタルのクラシックまでなんでも弾いた。運もお金もなかったが才能はあったようで一度聴けばだいたい何でも弾けた。楽しいわけではなかったが、何かから逃れるための手段としてピアノはピッタリだった。
    しばらくすると孤児院を運営してるという腰の曲がった白髪の婆さんが、衣食住を提供する代わりに運営費を助けてくれと話しかけてきた。怪しい感じかと思ったがチャリティーコンサートに出てくれ、という話でまあ承諾した。ある時コンサートの客がコンテストに出てみるのはどうかと提案してきて、肩書きがつけば知名度が上がるし客が増えるだろうというなんとも不純な動機で数回ピアノコンクールに出た。
    そのうちの一回、かなり有名なコンクールで審査員賞を取った。周りは厳かな奏法だからほぼ独学の俺の演奏がやけに目立っただけだと思う。でもそれとは別の意味でも目立つはめになった。「賞総なめと思われていたブラッド・ビームスを抑えて審査員賞に孤児院出身」なんて誰が得すんだと思う見出しで雑誌に載ったりして、オレは一度も話したことないブラッドってやつとセットで語られたりした。まあそんなのはどうでもいい。
    雑誌を見て俺を引き取らせてくれという金持ちのおっさんが現れた。俺の対価として孤児院がこの先少なくとも今いる子供が義務教育を終えられるほどの多額の金が提示され、断ろうとする院長に目を合わせて首を横に振り、その話を受けた。結果から言うとそいつは小児趣味だった。目が緑色の子供が好きで、たまたま俺を雑誌で見て会いに来たらしい。その男には奥さんも子供もいたが、でかい屋敷の一番北の部屋にベッドとピアノだけ与えられ一切家の人間とは会わないような生活を送った。日中のそりと起きてピアノを弾き、夜中になると男が来てベッドの上で気絶するほど抱かれ、死んだように眠り、また昼間起きる。そういう生活。それしかやることがないからピアノも男に抱かれるのも上達した。いかに指先で音を変えるか、いかに楽譜で遊ぶか。いかに苦しくないように挿入するか、いかに早く終わらせられるか。この生活は男が警察に逮捕されるまで続いた。家の人間に早く出て行ってくれと言われたので、とりあえず家を出たが俺はピアノと男との寝方しか知らない。



    フリーのジャズピア二ストでバーとかで演奏しつつチップとか客に買ってもらって生活してる
    20のフェイス(クラシックピアニスト)(ブラッドはピアニストになるはずだったのに別の職に就いてそれに不満がある)に拾われる
    的な・・・
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    ahelioslover

    DONE20210926
    フェイキスwebオンリー 眠れない夜に口付けを
    展示小説です
    special breakfastなんだか早く起きた朝は、気分が軽い。寝る時間はいつもと変わらないから睡眠時間で言うと短いはずなのに、これが終わったらあれもしようかな、この後これもできるな、みたいな気分になる。昨夜小腹がすいたのをおして寝てしまったこともあり、俺の今日最初の行動は朝食づくりと決まった。ジュニアとディノは朝からランニングに行ったらしく食器立てには既に二枚皿が並べられていた。俺の早起きは、彼らにとっては早起きではないらしい。そのうちキースも起きてくるだろうと、その半乾きの皿を取り出してクロスで拭いた。
    まずはバケットを適当な厚さに切る。食べ応えはほしいけどあえて分厚すぎないように。前のオフに、話題になっていたベーカリーで買った全粒粉のバケットは、カットするだけでいいにおいがした。二切れをトースターの中に突っ込んでとりあえず放置、食べる直前に焼き上げたいからまだつまみは回さないでおく。そうしたら冷蔵庫からアボカドを取り出して縦にナイフを入れる。アボカドって不思議な切り方するよなあ、なんてとりとめのないことを考えながら、種の周りにナイフを添わせて実をぐるりと一周し。左右それぞれを手でぐりぐりとずらせば鮮やかなグリーンのお出ましだ。種も皮も取り除いたら、斜めに薄くスライスしていく。
    1435

    ahelioslover

    PROGRESS例のツイートの妄想
    読みたいので書きました、冒頭ちょっと
    「もしもしキース?…ん?あああっ!今日こっちで足りないからって使ったかも。…うん、ちょっと聞いてみる、……うん、オッケー!また連絡する!」
    上司のディノが当直明けとは思えないテンションで電話の応答をしているのを横目でぼーっと眺めていると、大きな青い目がこっちへ向いた。
    「申し訳ないんだけどフェイス今車出せる?島の方から一人入院患者が来るんだけど、そのための病院の車朝がた救急で使っちゃったからその車持っていってほしいんだ。」
    「…港に行けばいいの?」
    「そう!もう着いてるらしいから。当直明けなのにほんとごめんな〜俺今から外来出なきゃいけなくてさ。」
    「了解〜。」
    「キースっていう俺の同期が患者さんと一緒にいるから指示聞いてくれれば大丈夫!ブラッドくらいの背の癖毛!多分すぐわかるからよろしくな。」
    手元の残り少ない缶のカフェラテを一気に流し込み立ち上がる。スクラブの上にパーカーを羽織り、ロッカーから靴とキーを取り出す。

    男と患者はすぐに見つかった。車椅子に乗った朗らかに笑う老人と紺のリネンシャツをラフに着た癖毛の男。船着場に近い駐車場に車を置いてそちらへ向かうとむこうも気付いたようでこち 846

    ahelioslover

    MOURNING力尽きて触ってない書きかけあったので供養
    フェイキスになる予定だったフリージャズピアニストやってるキースの過去的ななにか、フェイスは全く出てこない
    モブも出てくるしキースが可哀想
    落ち着いた照明、淡く光を受けるボトル、艶やかに磨かれたグラス、滑らかな革張りのスツール。その中でビンテージのピアノに向き合うくたびれた風貌の男にフェイスは見覚えがあった。

    気がついた時には家をとび出ていた。母親が消えてからその分まで暴力はキースに向かってきた。齢10にも満たない子供には、逃げるしか方法が無かった。
    走り続けて十数分、夜でも鍵の管理の甘い教会があった。最近は父親が昼間に家にいる時間が増えたため、昼も夜も世話になる羽目になった。世話と言ってもここにあるのは古いアップライトピアノと硬い木のベンチだけだが。キースは寝付けない時、マフラーペダルを踏みつけてさらにホコリ避けのフェルトカバーの上から鍵盤をならす。最初は一音一音確かめるように、慣れると街で流れる流行のポップス、公園のベンチにずっと座っているじいさんが持ってるラジオから流れるジャズ、教会でたまに開催されるピアノリサイタルのクラシックまでなんでも弾いた。運もお金もなかったが才能はあったようで一度聴けばだいたい何でも弾けた。楽しいわけではなかったが、何かから逃れるための手段としてピアノはピッタリだった。
    しばらくすると孤 1439

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    kirikirid

    DONE【フェイキス】
    お題:チャイナ
    チャイニーズマフィアパロ
    マフィアの若ボスフェイスくん×拷問が上手な側近キースさん
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    白檀の香が焚かれた部屋にメノウ石が施された彫像、金額に換算すれば恐ろしい桁になるであろう飾り物の数々。その部屋の真ん中で決死のような表情で膝をつく男性と、キセルを吹かし嘲笑う青年。問われた言葉に男性は言葉を詰まらせる。ここで何かを言わなければ自分は数刻後には東シナ海に沈むと理解しているのだ。
    「ボス、俺の忠義はっ」
    「その忠義に泥をぬったのは、お前だよ」
    ボスと呼ばれた青年、フェイスの髪と同じ濡羽色の羽織が翻される。組みなおした足を動かせば、跪つく男を別の男が腕を掴み部屋の外へと引きずっていった。ボスへ酌量を求める悲鳴が消えたということは、男は地下室へと連れていかれたのだろう。生きたまま海に沈めば上々、けれどもその隙を見せてしまえば同じ男がネズミのように湧き出るだけだ。ならば、地下室の声が廊下に響くくらいが丁度良い。フェイスの意図を汲み取るのが上手な側近はきっと良い方法を提案してくれるのだから。
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